女性向け食いっぱぐれない資格17選とNG資格

小森優(こもりん)のプロフィール
この悩みに向けた記事です

「自分には専門性がないし、資格取っておいた方がいいよね…?」
「手に職をつけるには、資格取らなきゃいけない!」
「資格を取っておけば、とりあえず食いっぱぐれることはないよね…?」

とにかく資格さえとっておけばいいと思っていませんか?

資格取得は確かに一つの方法ですが、本当に食いっぱぐれることはないのか、不安が残ります。

そこで、本記事では「資格」に対する、よくある2つの疑問について回答しました。

  • 資格取得をすれば、本当に食いっぱぐれないのか
  • 手に職がつく資格取得以外の方法

この2点を知ることで「専門性がない」ことへの不安は軽減され、自分に合った次の選択肢がクリアになるでしょう。

その他にも17の「食いっぱぐれのない資格」を紹介しているので、参考にしてくださいね。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

目次

女性が食いっぱぐれないために資格は本当に必要か

資格を取得すると、本当に食いっぱぐれを防げるのでしょうか?

資格を持っていると「即戦力として働ける」ことを、採用側に証明しやすくなります。

しかし、資格であれば何でもいいわけではありません。

即戦力の条件としてみなされるのは、難易度の高い資格であることが多いからです。

とは言うものの、いくら専門的で高度なスキルを持っている人でも、柔軟性が低かったり、新しい職場の雰囲気になじめそうにない、と採用側に判断されてしまったら、就職もできません。

つまり、企業が即戦力として求めるスキルは以下の2種類です。

企業が即戦力として求めるスキル2種

業務遂行スキルとは、専門的で高度な知識・技術・経験・実績を指します。

エンジニアであれば、機械や電子回路などの知識や技術が必要で、さらに扱った経験があれば即戦力として働けます。

資格は「⚪︎⚪︎の知識、技術がある」ことを証明できるので、業務遂行スキルに入ります。

もうひとつビジネススキルは、コミュニケーションや企画力、マネジメント能力といった、あらゆる職場で使える、汎用性のあるスキルです。

ビジネススキルがあると認められれば、即戦力として採用されやすいですし、昇進や給料アップをしていくには、このスキルは不可欠です。
このように食いっぱぐれない就職のためには、企業から求められる資格を持っている上に、会社が安心して雇える人材であることが求められます。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

食いっぱぐれない資格取得に不安な女性へ

食いっぱぐれない資格取得に不安な女性へ

「食いっぱぐれない資格はある程度難易度の高いものでなければならない」と聞いて、「自分でも取得できるだろうか」「家庭との両立で時間が足りない」という方もいるのではないでしょうか?

確かに、難易度の高い資格は専門性が高く、希少価値があるため、就職や転職で有利になるでしょう。

しかし、必ずしもそのような資格を持っているだけでは、将来の不安はなくなりません。

「資格をとれば、将来食いっぱぐれない」という考えは、自分に自信がない人に陥りがちな思考停止状態なのです。

時間とお金をかけて資格取得に励むのもひとつの手段ですが、ここからは汎用性が高く、即戦力としても使える、資格取得以外の方法を解説します。

Webスキル習得の特徴

先に述べた難易度の高い資格を取得すると、就職・転職しやすいうえに、フリーランスとして独立して働ける選択肢も増えます。

実は、資格を取得する以外で、これらの条件を達成できるのが「Webスキル」の習得です。

Webスキルとは、 Web上のサービスの制作・運用に必要なスキルのこと。

Webスキルが身につくと、Webサイト制作、Webデザイナー、Webマーケティング、プログラマーなどさまざまな仕事に使えるんです。

世の中のオンライン化が進む中、Webスキルを持つ人は、どの業界でも求められています。

そこでWebスキルが気になった方に、資格取得とWebスキルの習得の違いがわかるように、比較表を作成しました。

難易度の高い資格取得Webスキル習得
学習時間
仕事獲得
習得難易度
副業

難易度の高い資格は取得に時間がかかり、専門性も高いために、他の業界では活用しにくい可能性も。

一方でWebスキルは、資格よりも経験や実績の方が重視されます。まず簡単なスキルを身につけ、実践を通してスキルアップするのが一般的です。

未経験でも仕事ができるWebスキル一覧

今の時代、安定的にキャリアを積む手段は「資格取得をして会社に就職する」だけではなくなってきました。
とくにリモートワークの普及によって、場所や時間にも制約を受けない働き方が増えてきたことから、今ではWebスキルを身につける道もあります。

ちなみにWebスキルを身につけると以下のような職種で、仕事ができるようになりますよ。

仕事の概要必要なWebスキル(一部)体験談
WebライターWebサイトやブログなどオンライン上の記事を作成する。読者と検索エンジンの両方を引きつける。・素早いキーボード操作
・Googleドキュメント、
 スプレッドーシートの基本操作
・SEO知識
スキルを身につけ完全在宅ワーク!母をサポートしながら働くWebライター
WebデザイナーWebサイトやアプリなどオンライン上のデザインを作成する。使いやすさ・見やすさを追求する。・Webデザインの基礎知識
・Webの構造理解
・デザインソフトの基本操作
未経験からスキルを習得!チームを導くデザイン講師・ディレクターに
オンライン秘書クライアントの仕事やスケジュール管理・整理などをオンライン上でサポートをする。・電子メール管理、やりとり
・オンライン上でのファイル
 スケジュール、タスク管理
・オンラインリサーチ
転勤も怖くない!ライフステージに左右されないオンライン秘書で収入2倍
SNS運用代行企業や個人のSNSのコンテンツを作成し、管理・分析をおこなう。・SNSの運用スキル
・SNSマーケティングの知識
・Webデザインの基礎知識
集客サポートが天職に!自分の可能性を信じ人生の選択肢が広がる
動画編集映像素材を編集し、クリエイティブな動画コンテンツを制作する。・動画編集ソフトウェアの知識
・ファイル形式とコーデックの理解
・Webデザインツールの理解
専業主婦から動画編集者へ!自由な働き方を実現したママの変化とは?

体験談をみるとわかるのですが、未経験からでも最低限のWebスキルを身につけたら、仕事をスタートできます。

これらの職種は仕事をこなしていくうちに、仕事の範囲が広がり、単価も上がりやすいのが特徴です。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

食いっぱぐれない女性が絶対に選ばないNG資格

そもそも一般的な日本の企業は、採用時にチェックする資格の優先度はあまり高くないようです。

たとえば、2020年から2023年に就職みらい研究所が大学生・大学院生と企業にアンケートをおこなった結果です。

企業が採用基準で重視する項目、学生が面接等でアピールする項目
引用:株式会社リクルート就職みらい研究所「就職白書2023

※このデータは新卒のケースですが、中途採用でも未経験の分野に応募する場合にもある程度当てはまる傾向

グラフを見てわかるように企業の採用で資格を重視している割合は16.9%でした。この理由は、取得した資格が採用したい職種に当てはまっている場合が少ないからです。

例えば「就職に有利」と言われる簿記3級は、基礎スキルの証明にはなりますが、会計や経理部門に配属されない限り、活用するチャンスはほとんどありません。

時間やお金をかけて取得したとしても、民間資格や、誰でも合格できる比較的簡単な資格は、就職活動ではあまり評価されていないことがわかっています。
食いっぱぐれないためには、企業が「この資格を持っているなら採用したい!」と思うようなレベルの資格、言うなれば超難関の国家資格の取得に限られるでしょう。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

食いっぱぐれない女性になれる国家資格17選

食いっぱぐれない女性になれる国家資格17選

ここからは「食いっぱぐれない資格」について具体的に説明します。

数ある資格の中でも社会的な信用度が高い資格なので、将来的に安定した職業に就きたいと思うなら、有利に働くでしょう。

まず、以下の表で17の資格を、「取得難易度」「専門性」「収入」「将来性」の4つのポイントで比較しました。

取得難易度専門性収入将来性
行政書士
社会保険労務士
税理士
公認会計士
司法書士
看護師
保健師
介護福祉士
歯科衛生士
登録販売者
社会福祉士
建築設備士
宅地建物取引士
建築士
建築物環境衛生管理技術者
基本情報技術者
情報処理安全確保支援士

難易度が高いほど専門性も高く、希少価値があるので、収入にも反映されています。

高いレベルの資格を目指すなら、早期に取得できるようしっかりとした計画・準備が必要です。

(士業を名乗るには、合格してからも登録・更新が必要です。)

司法・行政、経営系国家資格

一般的に、超難易度の高い資格ですが「取得後は、一生安定」ともいわれ、高収入が期待できます。

実務経験を積んだ後は、独立して仕事をしている人も多いのが特徴です。

一部の資格には、学歴・年齢・実務経験の有無に関係なく、誰でも受験できる資格もあります。

行政書士

行政書士は、行政関連の手続きや、法律に関する相談を扱う専門職です。

行政書類は多岐にわたるので、お客様のニーズに合わせた最適な解決策を提案し、書類作成や申請手続きを代行します。

主な業務

  • 国や自治体の手続きをサポートする代行業務
  • 要請や法律問題に関する指導とアドバイス
  • 紛争解決や訴訟の代行を含む、法的な支援

以上から行政書士は「町の身近な法律家」とも言われます。

資格名行政書士
受験資格年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可
受験費用10,400円
教材費用5万円程度(独学の場合)
学習時間目安500〜1,000時間
合格率10%前後
公式サイトhttps://gyosei-shiken.or.jp/

行政書士の資格を取得すると、働き方の選択肢が広がり、独立の道や企業の法律部門、専門職のオフィスへの転職に有利です。法律に関する知識は、仕事だけでなく日々の生活にも役立ち、社会貢献にもつながる側面もあります。

全国平均の年収は580万円あり、人生のライフステージに合わせて柔軟に働きやすいことからも、長く働き続けられる資格です。

社会保険労務士(社労士)

社労士は、労働・社会保険の問題の専門家です。

社労士特有の業務には、行政文書の代理作成や、経理関連の書類作成があり、他にも雇用契約や労働条件、退職金などに関するアドバイスもおこないます。

主な業務

  • 雇用契約の作成や解雇手続きへのアドバイス
  • 法律に基づく労務相談
  • 給与計算や社会保険手続きのサポート
  • 労働紛争の調停・解決の支援

社労士は「労働の法的なアドバイザー」としてサポートをおこないます。

資格名社会保険労務士
受験資格①学歴
②実務経験
③厚生労働大臣の認めた国家試験合格のうち、ひとつを満たしている人
受験費用15,000円
教材費用3万円程度(独学の場合)
学習時間目安800〜1,000時間
合格率6〜7%
公式サイトhttps://www.sharosi-siken.or.jp/

社労士の資格を取ると、労働分野に関する専門的な知識を習得できます。

この資格を持つことで企業に雇用されるか、自分で事務所を開業するかの選択肢も得られます。

年収は全国平均で780万円です。

専門的なコンサルティングの需要は増えていることから、専門性を生かして顧客からの信頼を獲得できれば、収入増加も見込めます。

税理士

税理士は、税務のエキスパートです。

納税者の相談相手になり、納税者に代わって税額の計算や申告書の作成をおこないます。

主な業務

  • 会計帳簿の記帳など、税務・会計に関する相談・指導
  • 税務署への提出書類の作成
  • 税務調査の立ち会い
  • 確定申告、源泉課税の計算確定、役員登記などの書類作成

全自動会計ソフトの普及から、会計業務だけでなく、税務の相談者としての役割も高まっています。

資格名税理士
受験資格学歴、資格、職歴により、受験資格は異なる
受験費用10,000円(申込科目数5科目の場合)
教材費用10〜15万円(5科目を独学の場合)
学習時間目安日商簿記1級900時間税理士試験3科目5,000時間
合格率12〜23%(科目により異なる)
公式サイトhttps://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm

現在、税理士の高齢化が進んでおり、20〜30代が1割程度と少なく、若手獲得に手厚い施策をしている大手企業もあります。

税理士の仕事は、AIにできない業務にシフトしていくと考えると、デジタルツールに抵抗の少ない若手にもチャンスがあるでしょう。

とくに事業継承や国際税務に強い税理士の数は不足しており、その時代のニーズを満たせる税理士には、必ず活躍できる場があります。

正社員でも自営でも働けるキャリアの柔軟さがあり、平均年収も750万円ある資格なので、食いっぱぐれる心配はありません。

公認会計士

公認会計士は、会計や監査のプロです。

企業などから依頼を受けて、会計が適正か監査報告をおこないます。

主な業務

  • 財務書類の作成、会計処理に関する指導
  • 公正ではないと判断した場合の指導
  • 監査報告書の作成
  • 経理書類、銀行預金の確認

第三者の立場で企業の会計、税務のアドバイス、経営戦略をコンサルティングするなど、大きな責任があり、業務範囲の広い仕事です。

資格名公認会計士
受験資格年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可
受験費用19,500円
教材費用100,000円程度(一次試験を独学の場合)
学習時間目安3,000時間
合格率11%
公式サイトhttps://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/index.html

公認会計士は、医師・弁護士に並ぶ国家3大資格であり、社会的な信用度の高い資格です。

公認会計士試験合格者の約2割が女性であり、女性の進出が目立つ資格でもあります。

国家試験に合格後は、2年以上の業務補助の経験、修了考査に合格して、はじめて名簿に登録できます。

資格取得までに、時間がかかることは覚えておきましょう。

平均年収は750万円ですが、開業している公認会計士の中には数千万円クラスの人もいます。

司法書士

司法書士は法律系の国家資格です。

法務局や裁判所、検察庁に提出する書類の作成業務などを担当します。

主な業務内容

  • 法人の設立手続き、役員の変更登記
  • 不動産など資産の相続申請、相続放棄の申立て書の作成
  • 後見人の申立書の作成、自らが後見人として依頼人の支援
  • 不動産の所有権移転、抵当権設定の登記申請

これらの手続きには、法律に関する専門知識が必要なため、司法書士は法的な書類を作成するプロです。

資格名司法書士
受験資格年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可
受験費用8,000円
教材費用10万円程度(独学の場合)
学習時間目安3,000時間
合格率4〜5%
公式サイトhttps://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index3.html

司法書士になると、法律の専門家として認められます。

自分の事務所を開設したり、他の法律の専門職と共同で事務所を設立する、または司法書士事務所で働くといった、キャリアを選べます。

全国平均の年収は970万円です。

個人のライフステージに応じて、柔軟に働き方が選べるのも、この資格の魅力と言えるでしょう。

医療・福祉系国家資格

医療や福祉関連の職業は、女性が多く働いていて、子育てしながら仕事を続けやすい環境が整っています。

高齢化に伴い、この分野の需要はとても高いです。

受験資格には、関連する養成所の卒業や、数年の実務経験を必要とする資格が多いので、経験を積みながら資格取得を目指すことになるでしょう。

看護師

病気やケガの治療を受ける人や、介護を必要とする人など、健康上の問題がある人を支える仕事です。

病院・診療所・社会福祉施設などで、医師を補助し、処置・看護もおこないます。

主な業務

  • 医師の指示で、患者に薬の塗布、注射、吸入、吸引、点滴などの処置
  • 患者の体温・脈拍・血圧を計測して、健康状態や症状をチェック
  • 検査のために患者から血液・尿などを採取
  • 医師の診察、検査、手術などの治療・処置を補助

院内の業務がスムーズに回るように計画、整備をし、同時に患者のケアも行う幅の広い仕事です。

資格名看護師
受験資格3年制・4年制の看護師養成学校(専門学校・短期大学・大学)を卒業
受験費用5,400円
教材費用200〜300万円(3年制の専門学校の場合)
学習時間目安3年間
合格率90%前後
公式サイトhttps://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kangoshi/

看護師は、安定して働くことができ、人を助ける喜びも感じられる仕事です。

医療現場はいつでも人手が足りないので、全国どこでも働くことができ、さらに海外で働くチャンスもあります。

スキルを磨けば専門性を活かしたキャリアパスを作ることができ、子育てや介護などの家庭の事情にも、柔軟に対応できる環境が整っています。

夜勤など変則的な働き方もありますが、平均年収も500万円あるので、食いっぱぐれることはありません。

保健師

保健師は、乳幼児から高齢者の健康促進のエキスパートです。

地域や学校、企業などの保健の企画、立案から策定をおこない、保健衛生についての知識の普及・指導をします。

主な業務

  • 地域住民からの健康や栄養についての相談・助言・指導
  • 医師と連携をし、健康診断
  • 予防医療などの講習会
  • 乳幼児を持つ親からの相談・指導、家庭訪問

最近ではメンタルヘルス不調の予防などで、企業で働く産業保健師も増えています。

資格名保健師
受験資格看護師資格を持ち、保健師養成所または指定する学校で
必要な学科を修めた人
受験費用5,400円
教材費用100〜200万円(1年制の保健師養成所の場合)
学習時間目安4〜5年(看護師の勉強にプラス1年)
合格率89〜94%
公式サイトhttps://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/hokenshi/

超高齢化社会では、保健師の専門知識が役に立つ機会は多いので、病院や市町村、学校や企業の健康保健部門など、安定した需要が期待できる資格です。

看護師と比べて、夜勤などのハード業務が少ない割に、平均年収は480万円ほど。

経験を積むと管理職や専門職、研究者、教育分野の専門家としてのキャリアパスもあります。

地域によってはパートタイムや非常勤の保健師のニーズもあるので、柔軟な働き方も可能です。

介護福祉士

介護福祉士は、高齢者や障害を持つ人の日常生活をサポートするプロであることを証明する国家資格です。福祉に関わる国家資格、三福祉士のうちのひとつです。

現在は在宅高齢者の介護保険サービスが増えていて、介護福祉士はその担い手として活躍しています。

主な業務

  • 入浴や身体の清拭、歯磨き、着替えなどの介助
  • シーツ交換、洗濯、家の掃除などの家事援助
  • 排泄の介助、おむつ交換
  • 家庭用品の調達、買い物、生活に必要な家事代行

利用者の生活時間に沿って対応するため、巡回訪問介護、夜間の訪問看護など、サービスも多様化しています。

資格名介護福祉士
受験資格福祉系専門学校で所定の課程を修了、または実務経験3年以上に加えて、
介護福祉士実務者研修を修了した人
受験費用18,380円
教材費用10〜20万円(実務ルートの場合)
学習時間目安450時間(介護福祉士実務者研修)
合格率69〜84%
公式サイトhttps://www.sssc.or.jp/kaigo/index.html

超高齢社会の日本では、全国どこでも介護のプロは求められており、今後も必要とされる仕事なので安心してキャリアを築けます。

勤務先は、社会福祉協議会、老人ホーム、医療法人、NPO、営利企業などさまざまです。

短時間勤務も可能なので、パートタイムとして家庭の事情に合わせて働ける一方、真夜中の勤務など変則的な時間に働くこともあります。

平均年収は350万円程度ですが、国も人材確保のために2024年2月に賃上げをしました。

歯科衛生士

歯科衛生士は、歯科医師の指導のもと虫歯や歯の病気の予防、治療補助をおこないます。

他にも、歯の健康を保つためのアドバイスや指導もおこないます。

主な業務

  • 歯や歯茎終戦の史跡、付着物、汚れを除去
  • 診療用機器の消毒、歯科医師の指示のもとで操作
  • 口腔衛生の指導
  • 診療前の問診
資格名歯科衛生士
受験資格歯科衛生士学校、歯科衛生士養成所の卒業者
受験費用14,300円
教材費用300〜400万円(専門学校の学費)
学習時間目安3年
合格率93〜96%
公式サイトhttps://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shikaeiseishi/

歯科衛生士の主な職場は歯科医院ですが、総合病院や保健所などさまざまな場所で働いています。

最近は、在宅高齢者への口腔ケアをおこなう歯科衛生士もいます。

平均年収は380万程度ですが、看護師のように変則勤務もないので、働きやすく、一旦仕事を辞めても再就職もしやすい資格です。

登録販売者

ドラッグストアなどでよく見かける「登録販売者」は、一般向けの医薬品を販売できる国家資格です。

市販薬の大部分にあたる第二類および第三類医薬品の取り扱いができます。

主な業務

  • 医薬品の効能や副作用についての説明・販売
  • 医薬品の受け取り、品出し
  • 商品陳列の整理、補充、在庫管理

薬剤師に次いで、医薬品の専門知識を持っているので、薬剤師の不足を補う重要な資格です。

※東京都の場合

資格名登録販売者
受験資格年齢、性別、学歴等に関係なく、誰でも受験可
受験費用13,600円
教材費用5,000円程度(独学の場合)
学習時間目安80時間
合格率44%
公式サイト各都道府県ごとで異なる

登録販売者資格を取得すると、ドラッグストアや薬局に限らず、スーパーや家電量販店、ホームセンターなどでも働けます。

短時間勤務の求人が多いことや、勤務時間帯の選択肢が広いため、結婚や出産で生活パターンが変動しやすい30代女性には、メリットでしょう。

平均年収は、350万円程度です。

さらに医薬品の知識は、自分や家族の健康管理にも役立ち、家庭以外でも、介護やエステサロンでも、資格を活かせる場面があります。

社会福祉士

身体上、精神上の障がいがある人の相談を受け、支援をおこなう専門家で、「ソーシャルワーカー」「ケアワーカー」とも呼ばれます。

支援対象者は、高齢者や障がい者、ひとり親、生活困窮者などと幅広く、病院なら「医療相談員」、高齢者施設なら「生活相談員」として活動しています。

主な業務

  • 支援者やその家族との相談
  • 関係機関との連絡調整
  • 援助計画の作成、実行、定期的な評価、見直し

介護福祉士と同じく、社会福祉士は福祉に関わる国家資格、三福祉士のうちのひとつです。

資格名社会福祉士
受験資格福祉系の大学の卒業資格、または学歴と相談援助実務の年数により受験資格は異なる
受験費用19,370円
教材費用30〜50万円(通信制の一般養成施設)
学習時間目安1年間(一般の4年制大学の卒業者の場合)
合格率31〜58%
公式サイトhttps://www.sssc.or.jp/shakai/

勤務先は、高齢者福祉施設、児童福祉施設、障がい者施設、保健所、医療機関など幅広くあります。

相談業務が中心なので、日勤で土日休みの勤務です。

障がい者福祉は、詳細な法律が整っていないこと、2023年に「子ども家庭ソーシャルワーカー」が誕生したことなど、社会問題の数だけ社会福祉士の出番があります。

平均年収は415万円ですが、なり手を確保するために年収は増加傾向です。

建築系・IT系国家資格

専門的な国家資格でありながら、難易度が高くない資格もあります。

誰でも受験ができる資格もあり、働きながらチャレンジをして、キャリアアップを目指す人もいる資格です。

建築設備士

建築整備士は、空調、給排水、電気などの建築物に必要な設備の知識・スキルを持つことを証明できる資格です。

建築設備士の主な仕事は、建築士に対して設備設計の適切なアドバイスをすることです。

  • 建築設備設計、工事監理への助言
  • 建築設備の計画、設計、工事監理

法的な独占業務はありませんが、建物の安全性や、省エネなどの環境への配慮の高まりから、需要の高い職業です。

資格名建築設備士
受験資格高等教育における課程を修了または、建築関連の資格を取得していること、学歴や資格に応じた実務経験
受験費用36,300円
教材費用10,000円程度(独学の場合)
学習時間目安150〜200時間
合格率15〜20%
公式サイトhttps://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/bmee/index.html

建築設備士の主な就職先は、建設会社、設計事務所、設備メーカー、不動産会社と、建設・建築業界で幅広く活躍できます。

建築設備士の資格保有者は、実務経験や学歴に関係なく、二級建築士や木造建築士の受験資格が得られるので、将来のキャリア構築も有利になるでしょう。

平均年収は500〜700万円で、建築設備士に対して2〜10万円の資格手当を支給する会社もあります。

宅地建物取引士(宅建士)

宅建士は、不動産取引の専門家で、不動産の売買や契約において不可欠な存在です。

不動産取引は高額なので、不当契約で損害を被らないように宅建士が重要事項(お客様が知っておくべきこと)を説明します。

主な業務

  • 不動産取引に関する重要事項の明示
  • 重要事項説明書の署名と押印
  • 契約書の署名と押印

これらの業務は、宅建士にしかできない業務です。

資格名宅地建物取引士
受験資格日本国内居住者であれば、年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験可
受験費用8,200円
教材費用12,000円程度(独学の場合)
学習時間目安300〜400時間
合格率15〜18%
公式サイトhttps://www.retio.or.jp/

宅建士が、不動産業界で需要が高いのには2つ理由があります。

  • 事務所の従業員の5人に1人以上が宅建士でなければならない
  • 宅建士のみに権限が与えられている業務がある

この資格は、不動産業界に左右されず、不動産に関する金融や建設業界でも、知識が活用できます。

年収は、企業勤務の場合だと400万〜600万円程度。

独立も目指せるので、多様なキャリアパスを検討できる資格といえるでしょう。

建築士

建築士は、建物の調査・設計をおこなう専門職です。

一級建築士は、すべての規模の建築物、二級建築士は小規模な建築物、木造建築士は小規模の木造建築を担います。

主な業務内容

  • 建築物の要件について、施主との打ち合わせや調査
  • 設計図の作成
  • 建築物に応じて、構造や材料、設備を決めてとりまとめ

建築士は設計図を引くだけではありません。調査や計画、調整業務も建築士の仕事です。

資格名一級建築士試験
受験資格二級建築士、大学・高専で指定科目を卒業など、条件ごとに異なる。
免許登録には、実務経験が必要。
受験費用17,000円
教材費用15,000〜50,000円程度(独学の場合)
学習時間目安学科:500時間、設計製図:200時間
合格率学科:15〜20%、設計製図:35%
公式サイトhttps://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/index.html

就職先は、建築士の事務所や建設会社、ハウスメーカー、国土交通省や地方公共団体、民間企業の施工管理に携わる部門など、多方面に渡ります。

老朽化が進んだ建物を解体して新しい建物を建築するために、知識とスキルが求められていますが、建築士の数は不足している状況です。

専門性が高く、希少性もあることから建築士全体で、賞与を含め年収570万円程度、一級建築士になると年収は700万円を超えます。

最近はAIで代替できる作業が増えて、専門性の高い業務に専念できるようになり、最近は女性の建築士も増えていることからも、今後活躍できる場所は拡大していくでしょう。

建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生監理技術者、通称”ビル管理士”は建築物の衛生環境に関わる専門家です。

オフィスビルや、公共施設のような多くの人が利用する建物の給排水や空調の整備をして清潔・健全に保たれるように管理をします。

主な業務内容

  • 特定建築物(大規模な施設)の維持管理
  • ねずみや昆虫などの防除
  • 照明や騒音などの室内の環境整備

ビル管理について、幅広い知識があることを証明できます。

資格名建築物環境衛生監理技術者
受験資格受験資格に記載される建築物の環境衛生上の維持管理に2年以上実務として従事している
受験費用13,900円
教材費用11,500円(公式テキスト)
学習時間目安500時間
合格率10〜20%
公式サイトhttps://www.jahmec.or.jp/

ビル管理士は今後も需要があり、将来性を見込める資格といえます。

まず特定建築物では、選任者が義務付けられていること、さらに新型コロナウイルスの影響などで、社会全体の環境衛生への関心が高まっているからです。

勤続年数や、雇用形態、地域などによって差はありますが、350〜450万円の年収を得られています。

ビル管理士取得後も、第3種電気主任技術者やエネルギー管理士の資格を取得すれば、業界内では転職、昇進、資格手当などの手段で年収アップが期待できます。

基本情報技術者

基本情報技術者は、ITサービスや、システムなどの情報処理技術の基本的な知識・スキルを持っていることを国が認定する資格です。

ITエンジニアの登竜門とも言われ、エンジニアやプログラマーとして従事したい人向けの資格でもあり、受験者の3割が学生です。

基礎的なIT技術を持つことを証明する「ITパスポート」の一段上のレベルの資格(レベル2)で、とくにプログラミングに関する知識・スキルを持つことを証明できます。

2020年度以降、CBT(コンピューター)方式になり、平均合格率が10%上昇している資格です。

資格名基本情報技術者
受験資格年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可
受験費用7,500円
教材費用12,000円程度(独学の場合)
学習時間目安200時間
合格率35〜41%
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

デジタル化が進んでいることから、ITに関する知識やスキルを持つ人材はどの業界でも求められています。

プログラマー、システムエンジニア、ITコンサルタント、ITプロジェクトマネージャー、データサイエンティスト、AIエンジニアなど、今後もIT関連の職種は増えていくでしょう。

この資格保有者には、資格手当や報奨金を支給する企業も多数あります。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士、通称”登録セキスペ”は、情報セキュリティについて、知識やスキルを持っていることを国が認定する資格です。

登録セキスペは、以下のように企業や組織の安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援して、調査や分析もおこないます。

主な業務内容

  • 情報セキュリティの方針、規程の策定
  • 情報セキュリティのリスクアセスメント、リスク対応
  • 暗号利用、マルウェア対策、脆弱性への対応

実施団体が設定する難易度は「最高レベル(レベル4)」で、難易度は高く、情報系の中で唯一の「士業」です。

資格名情報処理安全確保支援士
受験資格年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可
受験費用7,500円
教材費用12,000円程度(独学の場合)
学習時間目安500時間
合格率20%台
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html

サイバー攻撃は年々増加しており、需要の高い職種でありながら、人材が不足しているので、希少性があります。

さらに「士業」であることから、社会的信用も高い資格です。

登録セキスペの場合、平均年収600万〜1,300万円というデータがあり、需要が高いことがわかるでしょう。

難関資格であることから、中小企業診断士や弁理士、技術士試験などの一部免除が適用され、ダブル資格取得の道も開けます。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

【比較一覧】食いっぱぐれない女性になれる国家資格

この記事で紹介した資格の一覧です。

まとめ

今回は「食いっぱぐれない女性になれる」17の国家資格と、資格取得以外の方法として、Webスキルの習得について、掘り下げました。

  • 「食いっぱぐれない」資格とは、社会的なニーズがあり、ある程度難易度の高い資格
  • 民間資格や難易度の低い資格は、就職時には評価されないことが多いので、注意が必要
  • リモートワークの普及により、Webスキル習得者の需要が急速に増加中

17の国家資格は、需要が高く、将来性もある資格なので、時間とお金をかけてチャレンジする価値はあるでしょう。

もし、難関資格への挑戦はそこまで…という人は、Webスキルを習得してスキルアップしていくことで「食いっぱぐれる」心配はなくなるはずです。

Webスキルが気になった方は、ぜひこちらの公式LINEもチェックしてみてください。

Webスキルの習得方法や、リモートワークの働き方など有益情報をお届けしています。

女性が資格取得しても仕事に就けないのでは…と不安な方へ

国家資格を取得した40代の主婦さんが仕事に就けず、在宅ワークで人生を取り戻した方法を1つの動画にまとめました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

スキル0の保育士から独立をきっかけに、在宅や好きな場所で働けるSNSマーケティングの可能性を知る。事業責任者を務める女性のための実践型オンラインスクール『リモラボ』は4,000名以上に選ばれている。

【実績】
▶2年半で自身のInstagram6.2万フォロワー
▶X(Twitter)3.3万フォロワー
▶月間LINE友だち追加数26,000人超
▶それぞれのSNS集客年間累計3万人以上
▶Canva Japan総合SNSマーケティング監修
▶5,000件以上のSNSをプロデュース

目次