

データ入力の時給が高いのはなぜ?理由から案件の見極め方まで徹底解説
「データ入力の時給が高いのはなぜ?」
「データ入力の特徴やメリットを知りたい」
データ入力の仕事はすべてが高単価なわけではなく、特定の条件を満たした一部の案件が高単価なのです。
時給が高い案件の特徴は、医療や法律、ITなどの専門知識が求められるもの。たとえば診療報酬やカルテなど専門用語が多いうえに、正確さが求められる仕事は高単価になりやすいです。
この記事では時給の高いデータ入力の仕事内容や特徴、データ入力以外の副業についても紹介します。

ぜひご覧ください!
なぜデータ入力の時給が高いの?6つの理由を解説
「データ入力の仕事は時給が高い」と言われるのは、一部の案件が高単価だからです。ではその「一部の案件」とはどのようなものなのでしょうか。
1つずつ解説していきます。
- 人手が足りていない
- 繁忙期限定の採用のため
- 特定のスキルが求められる
- 入力以外の作業も含まれる
- スピードや正確さが求められる
- すぐに働ける即戦力しか採用されない
人手が足りていない
データ入力は誰でもできる仕事である一方、企業の中では業務負担が大きい作業でもあります。
実際に次のようなデータも公表されています。
【人手不足に悩むバックオフィス担当者に聞いた業務実態調査】
「Q1.あなたが、お勤め先において、特に「負担が大きい」と感じている業務を教えてください。」(n=110)と質問したところ、「データの入力・集計・照合」が48.2%、「各種社内書類の作成・管理」が39.1%、「トラブル対応や定期メンテナンス」が38.2%という回答となりました。
引用:株式会社エイトレッド【DX実態調査】人手不足に悩むバックオフィス担当者、システム化を行うも 8割以上が「業務負担が軽減されていない」現状
さらに、多くの企業ではデータ入力のシステム化をしているにも関わらず「業務負担が軽減されていない」と感じているデータもあります。
バックオフィス担当者、システム化行うも8割以上が「業務負担が軽減されていない」と回答。
「Q4.業務のシステム化を行っているにも関わらず、業務の負担が軽減されていないと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「システム連携ができておらずデータの二重入力が発生しているから」が60.8%、「業務が属人化しているから」が48.6%、「業務自動化に繋がっていないから」が37.8%という回答となりました。
引用:株式会社エイトレッド【DX実態調査】人手不足に悩むバックオフィス担当者、システム化を行うも 8割以上が「業務負担が軽減されていない」現状
この調査結果から、システム化しても実際のデータのチェックや調整作業には一定のスキルがある人材が必要ということがわかります。
どの企業もできれば、システムをうまく活用できるスキルのある人材を採用し業務負担を減らしたいですよね。
データを正確に整理でき、ITスキルも兼ねそろえた貴重な人材はそうそういません。
だからこそ貴重な人材の奪い合いが起き、時給が上がっている現状があります。
繁忙期限定の採用のため
データ入力の仕事は年度末や決算期など、多くのデータ処理や集計が集中する時期の期間限定募集が多い傾向があります。この場合、企業側は短期で成果を出さなければいけないため、通常より時給を上げて即対応できる人を集めなくてはいけません。
「忙しい時期に猫の手でも借りたい」と思って依頼をしているので、教育コストのかからない即戦力になる人材を一刻も早く採用したいのです。そのほか新商品発売やキャンペーン、投票・アンケートの集計結果入力など、短期的に大量の作業が発生するときにも募集が出やすいです。
企業の一時的な業務負担をサポートする案件が多いため、時給を上げてでも即戦力になる人材が求められています。
特定のスキルが求められる
専門知識が必要な分野のデータ入力は一般的な案件よりも難易度が高く、その専門スキルの希少性によって時給が高くなる傾向にあります。誰でもできる簡単なデータ入力案件とは違い、業務知識と精度が必須。

具体的には以下のようなスキルが求められます。
- 会計・経理分野:会計ソフトの操作スキルや簿記の知識
- 医療・薬事分野:医学用語の知識、医療用ソフトウェアの操作スキル
このような専門性の高い分野では業務知識や経験がある人材は希少。知識のある人やその分野の経験者であることでデータ入力の質に差が出ます。専門性のある人は替えが効かないので、企業側は時給を上げてでもスキルの高い人材を獲得したいのです。
入力以外の作業も含まれる
「データ入力」といっても、実際は入力作業だけではない案件もあります。単純作業をコツコツ進めるだけでなく頭を使って考えたり情報を整理する作業もあり、その分が報酬に反映されています。
具体的にはデータのチェックや報告書作成、数値の集計・一覧化など、入力したデータの整理や活用に関わる作業が多いです。またコールセンターのようにお客様からの電話対応を元にデータ入力をする仕事や、音声データの文字起こしのように不要な言葉を省いたり言い回しを変えたりする仕事も。
「データ入力=単純な作業」というイメージが強いかもしれませんが、現在は「データ入力=考えて判断する仕事」へと質が変わってきています。
より価値のある業務に報酬がついてくるようになったということですね。
スピードや正確さが求められる
スピードと正確さを両立できる人材は生産性が高いと企業から評価され、時給が高くなりやすいです。データ入力作業は多くの人ができることだからこそ、実は速く正確にこなせる人は貴重な存在。企業からは手放したくない存在として認められます。
たとえば作業が速くても入力ミスが多ければ、データとしての信頼性がなくなります。逆にデータが正確でもスピードが遅ければ、業務効率が悪くビジネスの世界では価値が低く見られてしまいます。
スピードと正確さ、この2つを両立し成果を出せる人が企業に重宝され、時給アップや継続案件の獲得につながるのです。
すぐに働ける即戦力しか採用されない
すぐに働けて即戦力になる人は、業務リスクを最小化できる人材として企業から高く評価されています。
未経験者や教育に時間のかかる人材よりも、時給を高くしても即戦力になる経験者を雇った方が、企業は結果的に総コストを抑えられるからです。
高単価のデータ入力案件は、期間限定の業務やプロジェクトの中で動いていることが多いです。そんな場面でデータ入力に時間がかかってしまうとその後の作業が滞ってしまったり、プロジェクト自体に遅れが出る可能性もありますよね。
だからこそ、スキルの有無だけでなく「今すぐ働けます!」と即戦力になることで、企業のリスク軽減とコスト削減を実現し高く評価してもらえます。
すべてのデータ入力の時給が高いわけではない!
データ入力の仕事のすべてが高時給なわけではありません。一つひとつの案件によって時給は大きく異なります。
ここではどのような案件が時給が高くなるのか特徴を知り、よい案件を見極めてください。
- 時給が高くなりやすい案件の特徴
- 時給が安くなりがちな案件の特徴
- 稼ぎたいなら業務内容で選ぼう
時給が高くなりやすい案件の特徴
単純なデータ入力スキルだけでなく、成果を出すための「知識・判断力・責任」が求められる案件は時給が高くなりやすいです。
具体的には医療や法律、ECサイトの商品登録などのデータ入力の仕事が当てはまります。これらは専門用語の理解や業界独自の知識、ツールの操作スキルが必須で、誰にでもできる仕事ではないからです。

仕事の詳細についてはこの後説明しますね!
たとえば業界への知識がない人を採用し、1から育成するコストを考えましょう。まず専門知識を教える労力がかかり、さらにその人が知識やスキルを習得するまでに時間もかかります。その時間と労力をかけるのであれば、時給を高くしてでも経験者に依頼したいと思いますよね。
正しい知識と現場で培った判断力が活かせる案件は高時給になりやすいです。
時給が安くなりがちな案件の特徴
単純なデータ入力など誰でも大量にこなせる作業は、競争も激しく単価が下がりやすいです。その背景には特別なスキルが不要で多くの人が参入しやすいために、ほかの人との差別化が難しく時給で評価しにくいという現実があります。
- マニュアル通りにデータ入力する案件
- Webサイトから情報を集めて転記する競合リサーチ
- AIの活用により自動化が進んでいる業務
これらはやり方さえ覚えてしまえば、コツコツ大量にこなせる仕事です。
簡単なデータ入力は未経験でも始めやすいメリットがありますが、一方で「誰でもできる」がゆえに競争率が高く低単価になりやすいのです。
稼ぎたいなら業務内容で選ぼう
このように時給が高いか低いかは、業務内容のレベルや責任の重さで決まっています。専門性が必要な難しい業務や責任が伴う案件ほど、ミスをしたときのリスクが大きいのでその分単価も上がりやすいです。
もしあなたがデータ入力の仕事で稼ぎたいのなら、自分のスキルを活かせる分野で案件を探すか、高単価な案件のジャンルについて知識を学び経験を積むことが必須。そのうえで正確さとスピードを磨き、すぐに役立つ人材として希少な存在になれると高単価案件を獲得できるでしょう。
案件を選ぶ際、報酬の差は業務内容と責任の重さが関係しています。

しっかり業務内容を見極めて案件に応募するとよいですよ。
実際に時給が高いデータ入力の仕事内容とは?
それでは実際に時給が高いデータ入力の仕事内容を詳しく見ていきましょう。
今回はよくある3つのタイプの案件についてご紹介します。自分にもできる分野なのかぜひご検討ください。
- 医療・調剤データの入力
- 法律文書や契約書関連の入力
- ECサイトの商品登録・データ整備
医療・調剤データの入力
医学用語や医療用ソフトウェアの理解や情報の厳密な正確性が求められるため、入力ミスのリスクに見合う高い時給が設定されています。もし情報の誤りがあった場合、診療報酬や患者管理に直結するため、業務の責任がとても重い仕事でもあります。
- 診療報酬明細書の入力
- カルテ情報の入力
- 処方箋や調剤歴の入力・管理

医療系のデータ入力には専用のソフトを使うので、ソフト操作スキルも必要。
またおこなう作業は、患者さんの命や健康に関わる情報を扱うという責任感と倫理観が必須で、プレッシャーも大きい仕事です。
このように専門知識や情報の正確性が必要な医療・調剤データの入力は、その責任の重さやに伴う高い時給が設定されるのです。
法律文書や契約書関連の入力
法律文書や契約書関連の案件は、法律に関わる文書の構造やルールを理解し正確に入力するスキルが必須。専門的な用語知識も不可欠な分野で、業務の高度さがそのまま時給に反映されます。
誤字脱字や一つひとつのキーワードの解釈によっても法的トラブルにつながる可能性があるため、細部まで正確に入力する必要があるのです。

厳しいチェック作業が必須です!
- 裁判の判例の入力
- 契約書の入力
- 規約のデータ化
- 法律相談記録の入力
- 証拠資料の入力
企業の機密情報や個人情報、訴訟に関するデータなどデリケートな情報を扱うため、情報セキュリティ意識や倫理観が必要です。
法律文書や契約書関連のデータ入力作業は、複雑な構造理解から大事な情報を扱う高度な業務まで担うため、時給もほかのデータ入力案件よりも高くなるのです。
ECサイトの商品登録・データ整備
商品登録のデータ入力は「決まった情報を入力する」単純作業だと思われがち。しかし実は情報整理やタグ設計、分類など複数スキルを求められる現場なので時給が上がりやすい傾向があります。
具体的には商品情報の入力から画像・動画データの選定やアップロード、検索に載りやすいタグ設計やSEO知識などを踏まえてページを作るために幅広い知識が必要です。
単純な入力作業に留まらず、マーケティング視点を持って情報を整理したり、顧客がスムーズに買い物ができるよう導線を整える業務も。

商品の説明と画像を載せるだけではないんです!
ECサイトの商品登録やデータ整備の分野は、幅広い複数のスキルが求められる現場のため、時給が高くなりやすいのです。
時給が高いデータ入力の平均時給の相場
「時給が高い」といっても実際にどれくらいの時給なのか気になりますよね。高単価のデータ入力案件は1,600〜2,000円くらいが平均的です。一般的なデータ入力の相場がだいたい時給1,200〜1,400円であり、単純なコピペ作業になると時給1,000円台前半もしくは実質時給1,000円を下回ることも。
これだけ比べてもかなり高単価なことがわかりますよね。さらに専門性や正確性が求められるデータ入力案件では、時給1,600円以上になることも。
詳しい金額は地域によっても変わり、地方都市だと上記の相場から200〜300円下がるケースもあるのでお住まいの地域の相場を必ずご確認ください。
案件の内容によって時給の差がとても大きく、高単価なものは業務内容も難しいです。

「なぜ時給が高いのか」を見極めて案件を選ぶことが大切です。
時給の高いデータ入力のメリット3選
データ入力の仕事の中には時給の高い案件があり、一般的なデータ入力よりも高度な業務が求められることがわかりました。
これを踏まえたうえで、時給の高いデータ入力を仕事にするメリットについて解説します。
- 未経験でも高い時給を狙える
- 専門スキルがなくても関われる
- 在宅や短期で効率よく稼げる
未経験でも高い時給を狙える
専門的なスキルよりも「速く正確に作業できること」が重視される案件では、未経験者にも大きなチャンスがあります。
「速く正確に作業できる」スキルは、専門的な知識や経験がなくても一から自分自身で磨いていけるスキルだからです。基本的にはタイピングができればデータ入力の仕事には挑戦できます。
医療や法律などの専門分野はハードルが高いですが、作業のスピードや丁寧さで評価してもらえる案件は、未経験でも高い時給を狙うことは十分可能です。
正確に入力できるかやタイピングスピードは「寿司打」や「ひよこでも出来るタイピング」などのタイピング練習ゲームで鍛えることもできます。
専門スキルがなくても関われる
正確さとスピードだけでなく「この人に任せれば安心だ」と思われることが評価の分かれ道です。医療や法律分野などの専門スキルが必要だから単価が高い案件だけではなく、作業の質と安定性を担保できることを重視して単価を上げている案件も多くあります。
ここで重要なのは正確にやり切る姿勢や責任感、受け身ではなく自ら意欲的に業務にコミットできる自走力です。具体的には相手目線でデータをわかりやすく整理したり、さらなる効率化の提案ができると企業にとってもただの作業者ではなく、目的を共有する仲間として信頼されます。

信頼が積み重なると、専門スキルがなくても選ばれる人材になれますよ。
在宅や短期で効率よく稼げる
短期間で収入を確保しやすいのが、時給が高いデータ入力案件の大きなメリットです。
高単価のデータ入力案件は年度末や決算前など企業の繁忙期に仕事が集中します。そのため短期集中型で効率よく稼ぎたい方にとって、稼働期間さえ合えばとても魅力的な案件になりますよね。
また在宅でできるデータ入力の仕事は通勤の手間が省け、会社の就業時間に関係なく自分の集中できる時間帯や好きな場所で作業することも可能。余計なストレスがなく自分のペースで業務を進められるため作業効率もアップし、結果的に仕事のパフォーマンスも上がるんです。
このように高単価のデータ入力案件は短期間でまとまった収入を確保したい方にとって、おすすめの働き方です。
時給の高いデータ入力のデメリット3選
時給の高いデータ入力にはデメリットもあります。
時給が高いということはその分業務のハードルも上がるので、しっかりデメリットも理解したうえで挑戦しましょう。
- スピードや正確さが厳しく求められる
- 業務によっては専門知識が求められる
- 求人数が限られ、競争率が高い
スピードや正確さが厳しく求められる
データ入力案件は処理が早いことと入力ミスがないことが前提です。スピードと正確さの両立が求められるため、常に高い集中力が必要でプレッシャーも大きい仕事です。また入力のスピードや正確さは時給が高い案件ほどシビアに。
たとえば2日間で200件のデータ入力を依頼されている場合、その期間内にスピーディーに正確なデータ入力をしなければなりません。またその企業のマニュアルやルールも短期間で確認しながら進める必要があり、集中力も必要。
データ入力は誰にでも挑戦できる仕事だからこそ、基本的なことをしっかり満たしているかで企業側の評価が大きく分かれます。
始めるハードルは低く挑戦しやすくても、一つひとつ集中して正確に、そしてスピーディーに進めることが重要です。
業務によっては専門知識が求められる
医療や法律分野など専門用語の知識や業界のルール理解が前提となる案件は、その分野の知識や経験がないと対応が難しいのが現実です。中には専門知識がなくてもできる仕事もありますが、時給が高い案件の多くはその分野の知識を持っていることが前提。
現状、データ入力に活かせる医療や法律分野の専門知識がない人にとっては、かなりハードルが高くデメリットの1つになります。
高単価だからという理由で知識が乏しいのに応募してしまうと後で苦労しますよ。
知識や経験がないことを前提に、ほかの方法で高単価案件を取れるような案件を探すのが現実的です。
求人数が限られ、競争率が高い
単価の高いデータ入力案件は求人数も限られており、期間限定で募集することも多く競争率が高いため、案件を見つけてから応募すると出遅れてしまいます。その競争の中で案件を取っていくには、事前に準備をおこないいつでも応募できる準備を整えることが重要です。
常に履歴書や職務経歴書を更新しておいたり、面接対策を万全にすると、企業から募集が出たときに即応募できその後の選考にもスムーズに進めます。一般的なデータ入力よりも高単価の案件は応募も殺到するので、あっという間に募集が締め切られてしまったり、採用が決まってしまうことも珍しくありません。
求人数が限られ競争率が高い高単価案件を獲得するには、すぐに応募できる体制を整えることが重要です。
データ入力を始める前に知っておきたいこと
ここまで読んで「実際にデータ入力を始めてみたい」と思った方は、始める前に以下の4つのポイントについて確認しましょう。
- スキルチェックはある?
- 時給の平均はいくら?
- 大学生や主婦でも働ける?
- 在宅でできる?
スキルチェックはある?
データ入力案件は誰でも応募できるものもありますが、継続案件や時給の高い案件では本採用の前にスキルチェック(事前のテスト)をするのが一般的です。
スキルチェックでは具体的に、タイピングスピードや正確性、Excel操作についてチェックされることが多いです。この点については事前に準備して練習すれば、ある程度スキルアップすることはできます。

データ入力案件を獲得したいと思った時点で練習を始めると常に最新のスキルでテストに臨めますよ。
準備次第で合否が分かれるので、データ入力の案件を取っていくなら「スキルチェックはあるもの」と考えて準備しましょう。
時給の平均はいくら?
タスク型や単発案件なら時給800〜1,100円程度が相場。継続案件だと時給1,200〜1,600円を超える案件も多くなっています。単発の請負契約なのか継続の業務委託契約なのかなど、契約の種類によっても時給の相場は大きく変わります。
提示されている時給単価だけでなく、その単価で実際どれくらいの作業量がありどれくらいの時間がかかるのかもイメージしましょう。
効率よく稼ぎたい人は、実質どれくらいの時給ベースになるのかで案件を比較するとよいでしょう。
業務委託契約とは……
企業が特定の業務を外部のプロフェッショナル(フリーランスや個人事業主)に仕事を依頼する契約形態。主に次の2つのパターンがある。1.請負契約:成果物を完成させることがゴール。指定されたデータ入力作業を納品し報酬が支払われる。デザイナーやライター、動画編集者に多い契約形態。2.(準)委任契約:決められた業務をおこなうこと自体がゴール。オンライン秘書やコンサルタントなどに多い契約形態。
データ入力のような仕事は、多くの場合この「(準)委-任契約」にあたります。「月〇時間、作業をお願いします」といったように、作業時間に対して報酬が支払われることが多いんです。
大学生や主婦でも働ける?
自分にあった条件の案件を選べば、学生や主婦でも問題なくデータ入力の仕事はできます。一部の専門知識が必要な案件を除いて、年齢や職歴よりも作業の質やスピードなどパフォーマンスが重視される傾向があります。
ミスのない正確な入力やタイピングの速さ、責任感を持って業務を遂行できる姿勢は学生や主婦など立場に関わらず誰にでも磨けるスキル。さらに自分のペースでコツコツ進められるので、家事や子育てで忙しいママたちにとってもスキマ時間を活かして調整しやすいです。
年齢や職歴に自信がなくても挑戦できるのがこのデータ入力の仕事なので、大学生や主婦にとっても大きなチャンスとなります。
在宅でできる?
基本的に在宅OKのデータ入力案件は多くありますが、セキュリティや作業環境の条件を満たさなくてはいけません。入力するデータの中には企業の機密情報や顧客情報などの重要なデータが含まれるため、一定の安心できる作業環境が求められるから。
ウイルス感染など知らず知らずのうちに個人情報や会社の機密情報を流出してしまうこともあります。そのため一概に在宅OKということはできず、各案件ごとに在宅でできるかどうかの条件は異なります。
完全に在宅でデータ入力の仕事をしたい場合は、募集を出している企業に問い合わせて事前に在宅ワークの可否や作業環境の条件について確認しましょう。
【在宅ワークで私用PCを使うことでウイルス感染する事例】
最近では、社用PCと私用PCの双方でGoogleのサービスを利用する人が増えていますが、個人のGoogleアカウントで双方のPCにログインしていると、ブックマークや閲覧履歴とともに、認証情報がChromeなどのブラウザ内に保管され、双方のPCに情報が同期されることがあります。
この機能が原因で発生するのが、社用PC内に閉じられている社内システムにアクセスするための認証情報が、私用PCに同期されていて、そこにInfostealerが侵入して認証情報が窃取されるというシナリオです。
引用:東洋経済ONLINE「【衝撃】430万台が犠牲に!あなたの個人情報を“根こそぎ”奪う「Infostealer」の手口、「私はロボットではありません」の悪用も…私用PCにも注意」
データ入力以外のおすすめ副業4選
データ入力の案件の中には時給が高い案件がありますが、その分必要な専門知識があったり、入力作業以外の業務が含まれたりします。
高単価案件を取りたいのであれば、実はデータ入力以外にも選択肢があります。
オンライン秘書
データ入力のように在宅で始められる事務作業が中心で、未経験からでも挑戦しやすいのがオンライン秘書です。業務内容はメール対応やスケジュール調整、議事録や報告書の作成代行など。中には会議の準備や進行、SNS投稿のサポートなど企業のビジネス全体をサポートする業務まで多岐に渡ります。
初案件の獲得にはオンライン秘書の人材サービスへの登録もおすすめ。事務作業は付随する業務も巻き取りやすいため、単価アップも見込めます。在宅で自分のペースで仕事ができ、未経験でも安心して挑戦できるオンライン秘書はおすすです。
SNS運用代行
データ入力と比べて、デザインや動画、文章力などの表現力が求められる副業です。
業務内容とは主にインスタやXを活用して、企業の認知拡大や採用活動のサポートすること。具体的には投稿作成を代行したり、アカウント全体のコンサルや分析・戦略立案などをおこないます。投稿作成の相場は1投稿数千円からが平均ですが、アカウント全体のコンサルができると1案件5〜20万円以上になることもあります。

一見ハードルが高そうな副業ですが、実はスキルゼロからでも挑戦しやすく、在宅でできる仕事として注目されているんです。
SNS運用についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
Webライター
データ入力と同様に始めやすいのがWebライターです。調べた情報をわかりやすくまとめて文章にする仕事で、副業としてもメジャーな仕事の1つです。具体的な仕事内容は、ブログ記事や商品紹介文の作成、企業サイトのコンテンツ執筆などさまざま。
未経験OKの案件も多いので初心者でも比較的案件は取りやすいです。一方で低単価案件も多いので、初期は実績を積む時期と捉えスキルを磨いていく必要もあり。それを踏まえて着実に案件を進めていけば、未経験・スキルゼロからでも副業で月10万円は目指せます。
Webライターについてはこちらの体験談記事も参考にしてくださいね。
Webデザイナー
データ入力と同様に集中型の作業ですが、よりクリエイティブな仕事にチャレンジしたい人にはぴったりな副業です。制作物の見た目やデザインの設計に工夫が求められる難しさがある一方で、作ったデザインが自身の実績になり、やりがいも収入もアップしやすいのがWebデザイナーの魅力。
初期に獲得できる案件は、名刺作成やチラシ作成、バナー作成などがあり、スキルと実績を積み上げれば企業やサイト全体のデザイン監修など高単価の案件も獲得できます。
副業で始めて本業として独立する人も多く、企業の理念や思いを形にしていく過程を楽しめる人や自分のクリエイティビティを発揮したい人には最適な仕事です。
まとめ
今回はデータ入力の仕事がなぜ高単価なのかを紐解きながら、高単価案件の仕事内容や選び方について解説しました。
- すべての案件が高単価なのではなく、一部高単価の案件がある。
- 高単価案件は医療や法律、ECサイトの商品登録など専門的な知識やスキルが必要なジャンルのデータ入力
- データ入力にはスピードと正確さが求められ、実際に即戦力になる人材は貴重
データ入力の仕事は誰でも挑戦できるからこそ、着実にスキルを磨けば高単価案件を獲得できます。まずは一般的なデータ入力の仕事で実績を積みながら、高単価案件を見極めて挑戦するのがおすすめです。
また今回、データ入力以外にも高単価を狙える副業についても紹介しました。そのなかでも特にオンライン秘書は、データ入力業務の延長線上にあり挑戦しやすい職種です。
さらに仕事の幅を広げて収入を上げていきたい方は「オンライン秘書」に関するこちらの記事も参考になります。
ぜひご覧ください。
在宅で働ける「オンライン秘書」を始めてみませんか?
まずは以下の3記事をチェック!