「Webデザイナーはやめとけ」のウソとホントをすべて解明
「Webデザイナーに興味があるけど、未経験からでもフリーランスのデザイナーとして通用するの?」
「Webデザイナーは一生の仕事にできるのかな?将来性が気になる……」
このような悩みを持ってWebデザイナーについて調べていたら、いっしょに出てきたのが「やめとけ」という言葉。
理想の働き方をしたくてフリーランスのWebデザイナーを目指したいのに、
「やめとけ」などのネガティブワードを見かけると、せっかくのやる気がしぼんでしまいます。
Webデザイナーになってもブラックな働き方を改善できなかったり、
スキル不足で収入アップを望めなければ、Webデザイナーを目指す意味はありません。
この記事では
- 「Webデザイナーはやめとけ」と言われることのウソとホント
- 「あなたにお願いしたい」と選ばれるデザイナーに必要なこと
- Webデザイナーからスキルアップした先にある豊富なキャリアパス
について、現役Webデザイナーの体験談も合わせてご紹介します。
これからWebデザイナーを始める方、Webデザイナーとして活動しているものの将来に不安を感じる方は必読です。
「Webデザイナーはやめとけ」と言われる5つの一般的な理由
Webデザイナーについてインターネットで検索すると「やめとけ」「後悔する」などのネガティブなワードを見かけることがあります。
Webデザイナーがそのように言われる理由には、以下の5つが挙げられます。
ひとつずつ解説していきます!
社内でキャリアアップが難しい
企業で働くWebデザイナーにとって、社内でのキャリアアップが思い通りに進まないことは悩みのひとつです。
多くの人にとって、「Webデザイナー=デザインをする職種」という印象が強いもの。
そのため、社内でもバナーやLPデザインなどの制作が仕事の中心になります。
会社側もWebデザイナーとしてのキャリアアップをイメージしづらく、その先に用意されているポジションが少ないのが現実です。
企業に所属しながら働くWebデザイナーから「やめとけ」という声が上がるのは、社内でのキャリアアップの難しさによるものといえます。
依頼者に振り回される立場だから
仕事をもらえることはありがたい一方で、依頼者に振り回されるデメリットもあるのが事実です。
特に依頼者側がデザインへの理解が乏しい場合、納期が短すぎたり、何度も修正させられたりとデザイナー側の負担が大きくなります。
依頼内容が抽象的で分かりにくく、ヒアリングを何度もおこなうなど工数が増え完成まで時間がかかる場合も。
もちろんお互いが気持ち良く仕事のできる依頼者がほとんどで、このような場合はほんの一部です。
度重なる修正、無理のある納期、抽象度の高い指示内容など無茶な依頼を受けた場合は、
Webデザイナー側が振り回され疲弊することもあります。
労働時間や残業が多いから
Webデザイナーは労働時間が長く、また残業も多いことも「やめとけ」といわれる理由のひとつです。
タスク仕事が多くなるのがWebデザイナーの業務の傾向。
納期に間に合わせることは必須ですが、依頼が多くなるとますます納期に追われることになります。
納期を守ること、クオリティの高いものを作ることはWebデザイナーの仕事の基本ですが、
その結果が度重なる残業や長時間労働へとつながっているのです。
当初思い描いていたイメージと違って激務だった……という面も、「やめとけ」といわれる要因でしょう。
正社員だと年収が低いから
正社員だと年収が低くなる傾向なのもWebデザイナーの特徴です。
Webデザイナーは会社側に「いつまでも作業者でいてほしい」と思われる職種。
そのため、社内でのキャリアアップに期待ができないという声もあります。
プロジェクトごとに報酬を受け取る働き方のフリーランスは、
受注するプロジェクトごとに予算や難易度、規模が異なるため、報酬に変動があります。
そのため、年間の総収入が高くなることも。
一方で、固定給の正社員は、年収の急激な変動がほとんどありません。
安定した収入と福利厚生を受けられる代わりに、フリーランスと比べるとどうしても年収が低めになります。
長く勤めていても年収が頭打ちになってしまうことを考えると、
「正社員だと年収が低いからやめとけ」という意見も納得できますね。
プレイヤーでしか評価されないから
Webデザイナーに対して、会社側は「デザインを作り続ける職人でいてほしい」と考えています。
長く会社に勤めるほど会社の要望が理解でき、依頼通りのデザインが作れるようになりますが、
Webデザイナーとしてのキャリアとしては疑問が残る場合も。
社内では、会社からの依頼に沿ったデザインをひたすら繰り返す「プレイヤー」としてしか評価されません。
キャリアアップもなく、思い描くデザインもできない。
「Webデザイナーはやめとけ」といわれるのは、会社にとって1プレイヤーとしてしか見られないことも原因です。
「Webデザイナーはやめとけ」のウソとホント
ひとくちに「Webデザイナーになる」といっても、その方法にはさまざまなパターンがあります。
- 会社員として働く前提
- 独立を視野に入れている
- 主婦をしながら、在宅ワークで第二のキャリアにする
「会社員として働く前提」であれば、Webデザイナーにこだわる必要はありません。
Webデザイナーの職種だけに絞らず、会社員として生きるためのキャリアについて考えるのが大切です。
「独立を視野に入れている」「主婦をしながら、在宅ワークで第二のキャリアにする」
これらの働き方を考えている人にははじめの一歩としてWebデザイナーを選択することをおすすめします。
いずれのパターンにおいても、自身が進みたい方向性や目指したいキャリアによって職種を考え、判断することが重要です。
その一方で、フリーランスのWebデザイナーを目指す上で「Webデザイナーはやめとけ」といわれることは気になるところ。
果たして本当なのかウソなのか、その真相を解明していきます。
キャリアアップが難しい
「Webデザイナーはキャリアアップが難しい」とはよくいわれる話ですが、こちらは本当なのでしょうか。
デザインの仕事のみを受注し続けているWebデザイナーからは、確かにそう思われているのでしょう。
しかし実は、フリーランスのWebデザイナーには幅広いキャリアアップの可能性があります。
- UX/UIデザイナー
- アートディレクター(ビジュアル専門系)
- Webディレクター
- Webコンサルタント
こちらは一例ですが、Webデザインに加えてマーケティングを学ぶと「Webディレクター」や「Webコンサルタント」に、コーディングを身につけると「UX/UIデザイナー」や「エンジニア」方面にも進めます。
さまざまな方面にキャリアアップできるのは、フリーランスの魅力です。
依頼者で振り回される
度重なる修正や短い納期、抽象的な依頼内容……。
Webデザイナーが依頼者で振り回される印象が強いのは、このようなイメージが独り歩きしていることが原因といえます。
一方で「フリーランス白書2023」によると、Webデザイナーを含むフリーランス全体では76.9%が仕事上の人間関係に満足しているという調査結果が出ています。
「やめとけ」という意見が出る以上、デザインへの理解がない依頼者がいることは事実。
しかしそれはほんの一部で、多くのWebデザイナーは依頼者と良好な関係を築きながら仕事をしています。
依頼者とコミュニケーションをとって、仕事内容やデザインのイメージを事前に擦り合わせておくことで振り回されるのを防げます。
ネットの一部の言葉を鵜呑みにしないことも大切です。
労働時間や残業が多い
仕事量が多く納期に追われるWebデザイナーに対して、労働時間や残業が多いイメージを持っている方が多いようです。
厚生労働省の「職業情報提供サイトjobtag」によると、デザイナーの2022年の月間労働時間は170時間と発表されています。
仮に一日の勤務時間が8時間、月に20日働くとして計算すると、ひと月あたりの残業時間は10時間。
一日あたりは30分程度の残業となり、Webデザイナーは特別に激務ではないといえます。
もちろん企業の労働環境や繁忙期などによって、状況は異なりますが、
「労働時間や残業が多い」というのは必ずしも全てのWebデザイナーに当てはまるわけではなさそうですね。
Webデザイナーは年収が低い
業務量が多く忙しいイメージに加えて、年収が低い印象を持たれがちなWebデザイナー。
年収に注目すると、厚生労働省の「職業情報提供サイトjobtag」から令和4年度におけるWebデザイナーの年収の平均は480.6万円というデータが発表されています。
それに対して、令和4年度の日本人全体の平均年収は458万円。
このデータを見るかぎりでは、Webデザイナーの年収が著しく低いとはいえません。
フリーランスWebデザイナーの場合、スキルや実績に応じて年収アップを図りやすくなるため、会社員と比べると尚更「年収が低い」とは言い切れないとわかります。
ただ、ひとつ理解しておきたいのが、フリーランスであれ会社員であれ、
Webデザイナーの仕事を始めてすぐにこの収入に到達できるわけではないことです。
Webデザイナーのスキルを身につけても、
経験のないフリーランスのデザイナーは単価の低い案件しか受注できないケースがほとんど。
安定的に収入を得るまでには駆け出しの期間が必要です。
また、収入が安定してもタスクのような作業案件ばかり受注していては、年収が頭打ちになってしまうことも。
デザインスキルに加えてマーケティングやコーディング、マネジメントなどのスキルを身につけると、高単価案件にチャレンジできますよ。
出典:職業情報提供サイトjobtag、国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
Webデザイナーから広がる職種7選
キャリアパスが可能性に満ちていることはWebデザイナーの魅力のひとつ。
「デザイナー」といってもデザインに縛られた職種だけでなく、SNS運用代行やオンライン秘書、サイト構築などの分野でもWebデザインのスキルを活かせます。
Webデザイナーから広がる主な職種は以下の7つです。
それぞれリモラボメンバーの体験談と合わせてご紹介します。
SNS運用代行
近年注目されているSNS運用代行。
企業や経営者、個人に代わってInstagramやX(旧Twitter)などのアカウントを運用する仕事です。
まずはフィードやリールなどの投稿作成、アクション回りからスタートし、慣れてきたら投稿分析、リサーチなどSNS周りの作業全般を請け負えます。
特にInstagramの投稿作成は、Webデザインのスキルを活かせる場面!
投稿テンプレートの作成に加えて、ライティングやリサーチ力、マーケティングスキルを身につけることでできる作業が増えていきますよ。
いつか何かの役に立つかも……と学んでいたデザイン。
SNSを使った集客を目指すものの具体的な方法がわからず、思うようにいかないことに悩んでいました。
インスタ運用スキルとマーケティング力を学び始めたら1ヶ月でお問い合わせをいただき、3ヶ月後にはデザイン制作5件の契約につながったんです!
さらにSNS運用代行も任せていただけるようになり、個人の方から企業まで継続して案件をいただけるようになりました。
参照元:娘の突然の病気発覚でパートを休職|1ヶ月で理想の働き方を実現!
オンライン秘書
秘書と聞いて「デザインは関係ないのでは?」と思うところですが、
Webデザインのスキルはオンライン秘書でも活かせます。
オンライン秘書の仕事内容はデータ入力、データ管理、資料作成など事務作業全般です。
特に営業資料の作成ではデザインスキルが活きるところ。
見やすくわかりやすい資料づくりには、デザインスキルは欠かせません。
事務に加えてコミュニケーションスキルやスケジュール管理スキルがあれば、経営者が手放せない存在になれますよ。
ものづくりやデザインが好きで、デザインを仕事にできたらいいなと思っていました。
デザインとマーケティングを学びながら、自分のInstagramアカウントの毎日投稿に挑戦。
最初は投稿作成に時間がかかっていたのですが、毎日繰り返すうちに最短2時間で作成できるようになって。
その甲斐もあり、発信をはじめて3ヶ月以内に案件を獲得できました。
インスタ運用のスキルとデザインスキルを活かして、現在はオンライン秘書の仕事もしています。
今後は幅広いサポートができるオンライン秘書として、自立を目指します!
参照元:憧れの人から大好きなデザインを学びインスタ運用の仕事を獲得
動画編集
YouTubeやTikTok、Instagramのリールなどの動画編集は、年々需要が高まっている仕事のひとつです。
動画編集ソフトを使って、クライアントの要望に合わせて編集していきます。
ソフトの操作を覚える必要はありますが、デザインスキルをフルに活かせる仕事です。
動画編集を学んだ後フリーランスの動画編集者として活動していたものの、なかなか安定した集客ができず悩む日々が続きました。
動画編集に加えデザインスキルを身につけて、自分のココナラのプロフィールや商品バナーを整えたら、次々とお問い合わせをいただくように!
さらに即レスを意識するなどのビジネスマナーや複数の動画でアピールするなどのマーケティングをプラスしたら、高い評価にもつながりました。
参照元:専業主婦から動画編集者へ!自由な働き方を実現したママの変化とは
LP制作
LP(ランディングページ)は、商品の購入やお問い合わせ、資料請求などを目的とした縦1枚のWebページです。
Web広告をクリックした先に商品説明や購入ボタンがあるページを、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
LPの目的は、ページを訪れた人に商品やサービスの購入・申し込みをしてもらうことです。
訪れた人の離脱を防ぎながら購入・申し込みへの導線をつくるデザイン作成は、Webデザイナーのスキルが活かせるところ。
マーケティングの知識を持っていると、さらに重宝されるデザイナーになれますよ。
Web制作会社での勤務経験をもとに、フリーランスのWebデザイナーとして開業しました。
その一方で仕事を思うように取れず、収入も不安定。自分に自信が持てなくなっていました。
集客について調べていると、Webデザイナーは綺麗なホームページを作るだけではなく、集客できるデザインを求められていることに気づいたんです。
マーケティングなど集客に必要なスキルを学んだら、半年でパート勤務時代の3倍の収入を達成できました。
現在は幅広く仕事をさせていただき、理想に近い働き方ができています。
参照元:SNS運用開始半年後には収入が5倍に!子どもと共に心満たされる日々
Webライター
Webライターの仕事は、インターネット上のメディアやブログに掲載される文章の執筆です。
執筆ジャンルはさまざまで、得意な分野から始められるので安心して始められます。
デザインのスキルを活かし、記事内で使う画像の編集・作成ができるのはWebデザイナーの良いところ。
Webライターの仕事を通してライティングスキルを身につけると、SNS運用代行やオンライン秘書など他の職種でも活躍できますよ。
元々フリーランスのWebライターをしていましたが、収入が上がらずモヤモヤしていました。
Canvaを使ったデザインを身につけると、店舗開業時に必要な販促物や看板デザインを依頼されるように。
デザインとライターのスキルを掛け合わせで業務の幅が広がったほか、収入の安定化にもつながりました。
参照元:専業主婦歴10年からフリーランスへ!低単価の壁を乗り越え収益安定化
Webディレクター
Webサイトをつくる場面で、プロジェクト全体の指揮・管理を担うのがWebディレクターです。
さまざまな職種がチームで動く状況での「総監督」に当たります。
チームの上に立って指揮を取るには、それぞれの職種への理解が不可欠。
チームのスタッフをまとめるためにもWebデザインはもちろん、動画編集やライティング、
コーディングやマーケティングなど全ての仕事を把握しなくてはいけません。
Webディレクターになるまでは経験が必要ですが、とてもやりがいがある仕事です。
将来のキャリアとして考えるのも良さそうですね。
Webデザインのスクールに通い、卒業までにひと通りのデザインスキルは身についたのですが、その後しばらく集客に悩んでいました。
マーケティングを学ぶことで10アカウント以上のSNSを運用させていただけることに。
その後ディレクションスキルを身につけ、現在はWebデザイナーの仕事をはじめインスタデザイン監修、インスタディレクターと幅広い仕事をさせていただいています。
参照元:コロナで働き方を見つめ直し大好きな旅行にいけるフリーランスに転身
Webマーケター
自社の商品・サービスを多くの人に知ってもらい、売れるシステムを作るために欠かせないマーケティング。
WebマーケターはWeb全般においてマーケティングを担う仕事です。
Webマーケターはデータや数字の分析能力が必須。
さらにWebの情報は日々移り変わるため、トレンドを追い続けられる人が向いています。
Webデザインもトレンドの移り変わりが激しい世界ですよね。
その点では、普段から新しい知識を吸収し続けているWebデザイナーはWebマーケター向きといえます。
学生時代にデザインを学び、卒業後は企業でデザイナーとして働いていました。
退職し、出産を経てフリーランスのデザイナーとして開業したものの、正直なところ仕事はあまりなく。仕事をもらえても単発や低単価の案件ばかり……。
マーケティングを学ぶことで「マーケティングもできるデザイナー」とアピールポイントが増えました。
現在はデザインの他にもSNS広告の出稿方法の提案など、マーケティングの知識を活かした業務に携わっています。
参照元:安定的に企業案件を獲得|マーケティングスキル獲得でさらにアピール
Webデザイナーだけで終わらない必須スキル3選
Webデザインやコーディングスキルを身につけても、それだけではいつまでも「作業者」としての仕事しかできません。
Webデザイナーだけで終わらせないためには、プラスアルファのスキルを身につけることがおすすめです。
スキルをプラスすると
- 営業やマーケティング、マネジメントなど上流工程の仕事に携わる
- フリーランスのWebデザイナーとして仕事が途切れなくなる
- 独立や起業を視野に入れる
これらの実現も可能です。
デザインスキルやコーディングスキルにプラスしたい、必須スキルを3つ厳選してご紹介します。
営業スキル
自身で仕事を獲得していきたいのならば、営業スキルを身につけるのがおすすめです。
営業スキルに必要な力としては
- コミュニケーション力
- ヒアリング力
- 課題発見力
- トラブル対応力
- タイムマネジメント力
などが挙げられます。
これらのスキルを身につけることにより
- コミュニケーションが円滑になることで、クライアントと気持ち良くやり取りできる
- ヒアリング力の向上でクライアントの想いを汲みやすくなり、修正回数の減少につながる
- 案件に対する課題を見つけて提案することで、クライアントに喜ばれる
- タイムマネジメントが上達することで、効率よく仕事ができる
といったメリットがあります。
将来的に独立や起業を考えている方は、営業は必須のスキルです。
クライアントとのやり取りで、普段から上記のスキルを意識してみましょう。
マーケティングスキル
マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みをつくることです。
マーケティングスキルで特に重要になるのは顧客のニーズをつかむ力。
このスキルのあるWebデザイナーは、働く上で重宝される存在です。
その他マーケティングスキルに必要な力は
- 情報収集力
- 課題発見力
- 課題解決力
- 分析力
- ロジカルな思考力
などが挙げられます。
さらに顧客の満足度を得るためには
- コミュニケーション力
- プレゼンテーション力
- トラブル対応力
なども必要です。
WebマーケターやWebディレクターへのキャリアアップを考える方は、マーケティングスキルの習得を目指してみましょう。
マネジメントスキル
マネジメントスキルは、特にチームでの働き方を目指す場合に必須となります。
マネジメントスキルに必要な力には
- 目標設定能力
- 進捗管理能力
- 人材育成能力
- 問題解決能力
- 業務遂行能力
- リーダーシップ
などがあります。
チーム全体をまとめるポジションに当たるので、上流工程の仕事にはマネジメントスキルが欠かせません。
マネジメントのできるWebデザイナーはまだまだ少なく、重宝される人材になること間違いなし。
特にディレクターを視野に入れている方は身につけておきたいスキルです。
キャリアの選択肢があるWebデザイナーになる方法
前述の「Webデザイナーから広がる職種7選」でお伝えした通り、
デザインだけにとどまらず職種を広げていけることは、Webデザイナーの良いところです。
では、より多くの選択肢を持って幅広く活躍できるWebデザイナーになるためは、どのようなことが必要なのでしょうか。
それぞれのポイントを解説します。
最新の知識をアップデートする
Webデザイン業界は、トレンドの移り変わりが速いのが特徴です。
クライアントのニーズに応えるためにも、常にトレンドを追いかけて最新の知識をアップデートする必要があります。
デザインツールの仕様変更や、SNS運用代行をしている場合はSNSのアルゴリズム変更にも注目しましょう。
また、これからはAIツールの使用が必須になる時代です。
慣れないことに挑戦するのは及び腰になってしまうところですが、
作業効率を上げるためにもAIについて理解しておくと安心ですよ。
第一線で活躍しているデザイナーと壁打ちする
自身の先をいく、第一線で活躍しているWebデザイナーに壁打ちするのもおすすめです。
壁打ちとは、「相手に話を聞いてもらって自身の考えを整理すること」。
単なる悩み相談や質疑応答ではなく、先輩デザイナーと自身の考えを擦り合わせながら思考の整理ができることが壁打ちのメリットです。
普段の暮らしの中でも、漠然とした思いを誰かに話しているうちに、
気持ちが晴れたり進むべき方向がわかったりする場面がありますよね。
ビジネスにおいては、それを第一線で活躍するデザイナーへ壁打ちの形で話すことで、
仕事の進め方やキャリアアップのヒントを見つける良い機会につながります。
Webスキル以外にも目をむける
Webの仕事をしていると、Webに関するスキルばかりに注目しがちになります。
そこであえて目を向けたいのが、Webスキル以外のビジネススキルです。
フリーランスとして特に身につけておきたいスキルを4つご紹介します。
- コミュニケーション力:クライアントやチームの仲間との関係を円滑にする
- ビジネスマナー:相手との関係を良好にする
- 問題解決スキル:問題の本質を捉え、解決へ向けて論理的に考えられる
- プレゼンテーションスキル:情報を的確に伝え、相手のニーズに合わせた説得力のある話ができる
ビジネススキルは会社員のものだけではなく、どんな働き方でも必要となるスキルです。
基本がしっかりしていると「この人に仕事を頼みたい」と思ってもらえる人材に近づきますよ。
Web全体の知識を深める
インターネットを介して商品やサービスを提供するWeb業界ですが、
Webデザイナーとしての仕事はデザインやコーディングなど業界全体のほんの一部です。
視野を広げてWebの仕事全体の知識を深めることで、新たなキャリアの発見につながります。
主なWebに関わる仕事をご紹介します。
Webの仕事といってもさまざまな種類があります。
それぞれの仕事内容や立場への理解、知識を深めるとWebデザインの他にもやってみたいことが見つかりそうですね。
まとめ
今回は「Webデザイナーはやめとけ」のウソとホントを解明しました。
Webデザイナーは「やめとけ」というネガティブワードとは異なり
- Webデザイナーからさまざまなキャリアパスが広がる
- 営業・マーケティング・マネジメントのスキルをプラスすると「選ばれるデザイナー」になれる
というメリットにあふれた、将来性のある職業です。
「やめとけ」の言葉を鵜呑みにしてWebデザイナーを諦めてしまうのは、キャリアの損失につながる非常に勿体ないこと。
「スキルを活かしてパソコンひとつで働く生活」「あなただからと選ばれる自分」に向かって今すぐ動き出してみませんか?