

【保存版】SNS運用代行の始め方実践ガイド(準備から集客まで)
「SNS運用代行に興味があるけどなにから始めるべきか分からない…」
正しい始め方をすれば、誰にでもできるのが「SNS運用代行」。資格や経験がなくてもできるのに加えて企業からのニーズも高く、準備から仕事獲得、実際の業務まで具体的な手順があるからです。
この記事では、SNS運用代行をゼロから始めて集客につなげるまでの、実践的な6ステップをご紹介します。
シーン別にやるべきことをくわしく解説しているので、未経験の方でも安心。
いつでもこのガイドを読み返せるようにブックマークして、一歩踏み出しましょう!
SNS運用代行とは?
SNS運用代行は、企業や個人に代わってSNSアカウントの運営をおこなう仕事です。「SNS運用代行」とひと言でいっても、投稿の作成作業をおこなう人から、アカウントの運営マネジメントをする人まで、さまざまなレベルの人がいます。
たとえば専門知識や経験を持つ代行業者がアカウントを運営すると、ブランドイメージの向上やユーザーとの関係の強化ができるのです。
さらに運用を引き受けることで、依頼主は本業やクリエイティブな活動に集中できるという価値を提供できる仕事でもあります。
SNS運用代行の具体的な仕事内容や料金相場については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

SNS運用代行を始めるメリット
この章で解説すること
40.8%の企業がSNSをビジネスに活用している
帝国データバンクが2023年9月におこなった「企業における SNS のビジネス活用動向アンケート」の結果をみてみましょう。

グラフを見てわかるように40.8%の企業がビジネスにSNSを活用しています。
その背景には、利用者の声がリアルに集まるSNSを通して、商品・サービスの判断や購入する消費者が増えていることがあります。
今や、企業にとってSNS運用は非常に重要な仕事なのです。
しかし実際は、投稿作成や集客するために運用できる人材は社内にほとんどいないため、SNS運用代行の需要はとても高い状況にあります。
さらにSNSを活用していない企業の中には、活用を検討する企業もあるので、今後もSNSを導入する企業の割合は増えるでしょう。
こもりんこれからSNSを導入する企業はもっと増えていきそうですね!

監修者:﨑野ほのか(ほのか)
WEB/グラフィックデザイナー
総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」によると、インターネット利用者の 81.9%がSNSを利用 しており、最も多い利用目的になっています。
個人利用でもこれだけ定着しているSNSは、今や生活インフラの一部。企業が活用を進めるのも自然な流れといえます。

総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」によると、インターネット利用者の 81.9%がSNSを利用 しており、最も多い利用目的になっています。
個人利用でもこれだけ定着しているSNSは、今や生活インフラの一部。企業が活用を進めるのも自然な流れといえます。
SNS運用代行から始めるキャリアの選択肢が多い
SNS運用代行の経験を積んでいくと、マーケティング力や分析力、発信力といった汎用性の高いスキルが自然と身につくので、その後のキャリアパスが豊かになります。
たとえば、SNS運用代行の先のキャリアには次のような選択肢があります。
| キャリア名 | どんな仕事か? | 向いている人 |
|---|---|---|
| SNSコンサルタント | 企業や個人に向けてSNS戦略を提案・設計・改善していく | 課題を見つけて解決するのが得意な人 |
| 企業の広報担当 | 会社やブランドの魅力を外に伝える | 課題を見つけて解決するのが得意な人 |
| 自分のアカウント運営 | 運用代行で培った経験を活かして、自分のアカウントを育てるスタイル実績を活かして収益化につなげる | 実務を通して経験を積みたい人 |
実際、SNS運用代行を経験した人の中には、SNSコンサルタントや企業の広報担当、自分のアカウント運営などに活躍の場を広げている方も多数います。中でも注目したいのが、自分のアカウント運営での収益化。
実績ある投稿パターンやバズの傾向を理解した上で自分の発信に活かせるので、ゼロから始めるよりも有利に進められるケースもあるんです。運用代行で得たスキルや経験、ノウハウを活かして自分のアカウントを育てる人も増えており、最近では「運用代行で実績→自分のアカウントで収益化」というキャリアパターンも定着しつつあります。
まずは、SNS運用代行で実績を積み、自分が「できそう」「進んでみたい」と思うキャリアを見つけていきましょう。
【準備編】SNS運用代行を始める前の4ステップ
SNS運用代行の2つのタイプを理解する
SNS運用代行には、大きく分けて「ゴースト型」と「プロデュース型」の2つのタイプがあります。この違いを理解することは、自分に合った働き方を見つける上でとっても大切なポイント。
ゴースト型は、クライアントのSNSアカウントを本人に成り代わって運用するスタイルです。投稿文の作成から画像選定、投稿スケジュールまでを担当する“裏の存在”。
実務スキルが必要で、マーケティングやライティングなどの技術を磨くには最適なポジションです。
プロデュース型は、アカウント全体の方向性や戦略立案までを担う“表の存在”。投稿内容だけでなく、ブランディングや数値分析に基づいた改善提案までおこなうため、より高い企画力や提案力が求められます。
はじめからプロデュース型を目指すのは難易度が高め。ゴースト型で経験を積んで、分析力や企画力を強化しながら、だんだんとプロデュース型へとキャリアを広げていくのが理想的な進め方ですよ!
さおり最初はゴースト型から始める方がおすすめです!
どのSNSの運用代行を仕事にするか考える
SNS運用代行を始めるなら、まずは自分に合った媒体を選ぶことが成功のカギ。SNSによって使用者の属性や機能、強み・弱み、投稿のスタイルが異なり、それにともない求められるスキルも変わります。
そのため、一度に複数のSNSを始めるよりも、まずはひとつのSNSに特化する方が得策です。
たとえば、文章表現が得意な人にはX(Twitter)、動画編集が得意な人にはYouTubeやTikTokなど、相性によって向き不向きがあるもの。最初からすべてのSNSに対応しようとするのは現実的ではありません。
| SNS名 | 特徴 | ターゲットの 年齢層 | 主な仕事内容 |
|---|---|---|---|
| ビジュアル重視の画像や動画を通して交流ができる | 10〜30代 | 投稿代行/運用コンサル | |
| X(Twitter) | テキストメイン | 10〜20代 | 投稿代行 |
| 友達申請で交流が広がる | 40〜60代 | オンラインサロン構築 | |
| YouTube | 動画を配信して再正解すや登録者を増やす | 全世代 | 動画シナリオ制作 |
| TikTok | スピード感のある動画でいかにマネされるか | 10〜20代 | 動画編集 |
| LINE | チャット機能があり電話もできる・グループで会話ができる | 全世代 | 公式LINE/Lステップ構築 |
最初の案件でおすすめなのが、案件数が多くビジネス活用も進んでいるInstagram。少しずつ経験を積む中で、自分に合った運用スタイルや得意分野が見えてくるため、その後にほかのSNSへの応用もできますよ。
こもりん自分のスキルや強みにあったSNSを選ぶことで、ストレスなく運用を続けられるだけでなく成果も出やすくなります。
まずはInstagramを軸にして、だんだんと幅を広げていきましょう!

監修者:﨑野ほのか(ほのか)
WEB/グラフィックデザイナー
Meta(Instagramの運営元)によると、Instagramの全世界の月間アクティブユーザー数は 20億人以上 に達しています。
この規模はSNSの中でも圧倒的で、日常生活やビジネスに深く浸透しており、「インスタ運用代行」のような仕事の需要拡大を支える大きな背景になっています。

Meta(Instagramの運営元)によると、Instagramの全世界の月間アクティブユーザー数は 20億人以上 に達しています。
この規模はSNSの中でも圧倒的で、日常生活やビジネスに深く浸透しており、「インスタ運用代行」のような仕事の需要拡大を支える大きな背景になっています。
SNS運用代行に必要な知識を把握する
SNS運用代行を始める前に、必要な知識やスキルを把握しておきましょう。必要なスキルが分かると「どこから学び始めたらいいのか」「どんな案件に応募できるのか」がはっきりして、効率よく準備を進められます。
ここでは、運用代行の中でも案件数が多くニーズが高いインスタ運用代行に必要なスキルを解説しますね。
まずはこちらの「Instagram運用代行スキルマップ」をご覧ください。
インスタ運用代行に必要なスキルは大きく分けて6つ。
- ライティング
- 画像制作
- 動画制作
- リサーチ・分析
- 運用
- 仕事獲得
スキルマップを見ながら全体像をつかむと、自分に足りないものが見えてきます。とはいえ、初級レベルから全部が完璧にできる必要はありません。「画像制作」または「動画制作」のどちらかができれば、案件応募は可能です。
特に、最優先で準備したいのは「画像or動画制作スキル」+「ポートフォリオ」。自分の現在地を把握して必要なスキルを逆算して学ぶと、運用代行としてのスムーズなスタートにつながりますよ。
必要な知識を学習する
SNS運用代行に必要な6つのスキルは、独学でもスクールでも学べます。
おすすめなのが、自分の目的や使える時間に合わせて学び方を選ぶこと。画像や動画制作などのクリエイティブ系スキルは独学でも始めやすい一方で、提案力や運用スキルは実際の案件で試行錯誤しながら身につくことが多いからです。
最初からすべてを完璧に、ではなく「得意そうな分野を独学で始め、必要に応じてスクールで補強していく」。
こんな柔軟なスタイルが、無理なくスキルをのばせる近道になります。
| スキル | 学び方の例 |
|---|---|
| 画像制作 | Canvaのチュートリアル、デザイン本 |
| 動画制作 | CapCutの使い方動画、テンプレDL |
| ライティング | SNSで伸びた投稿を分析、ライティング本 |
| リサーチ・分析 | 競合アカウントの投稿を観察 |
| 提案力・運用 | 案件経験、SNS講座、添削サービス |
| 仕事獲得 | クラウドソーシング登録+ポートフォリオ |
あれもこれもと手をつけるより、まずは取り組みやすいスキルから始めてみてくださいね。
さおり一歩ずつ自分のペースで学びを進めることで、継続しやすく、結果的に現場で生かせる力が身につきますよ!
SNS運用代行の仕事獲得から業務開始までの流れ
SNS運用代行の仕事を始めるなら、全体の流れを事前に把握しておくことがとっても大切。なぜなら、スキルを身につけるだけで満足してしまい、実際の仕事の進め方を知らないままだと、いざ案件が決まったときに準備不足でチャンスを逃してしまうことがあるからです。
特にSNS運用代行の仕事は、急に案件が決まることが多いもの。いつでも対応できる状態にしておくことが、信頼につながっていくんです。
SNS運用代行の仕事の全体像
- スキル獲得
- ポートフォリオ作成
- クラウドソーシング
- SNS発信 など
- 実績を伝える
- 提案内容を伝える
- 業務内容確認
- 書面交渉
- 運用
- 改善報告
たとえば、準備不足による失敗の例には、こんな内容も。
- 面談直前に「ポートフォリオを見せてください」と言われて焦って作成したけれど伝えたい内容がうまくまとまらない
- 案件開始後に使用ツールの操作が分からず、作業が滞って納期に遅れてしまう
こんな事態を避けるためにも、SNS運用代行の仕事のステップをあらかじめ理解しておくことが大切です。ステップごとの動きが分かると必要な準備もはっきりして、やるべきことに優先順位が付けやすくなるんですよ。
全体像をきちんと把握しておけば、自信を持って面談や案件に臨むことができて、急な仕事のスタートもスムーズになりますね。
【仕事獲得編】SNS運用代行の仕事を始める5つの方法
クラウドソーシングを利用する
SNS運用代行の仕事を始めたいなら、まずはクラウドソーシングに登録するのがおすすめです。クラウドソーシングは未経験でも応募できる案件が多く、実績作りにぴったりの環境だからです。
特にSNS運用代行の案件では、経験が浅くても対応できる業務が多く、初めての仕事に挑戦するには最適。たとえば、ランサーズやクラウドワークスには、ハードルの低い案件が豊富にあります。
- 「インスタのいいね・フォロー・コメント」などのアクション代行
- 簡単な投稿作成の業務 など
報酬単価は高くないものもありますが、実績を積むことで次のステップに進むための信頼材料になりますよ。はじめにプロフィールを整えて、自分ができることを明確にしておくことで、案件受注のチャンスも広がります。
こもりん複数のプラットフォームに登録しておくと、よりたくさんの案件に触れられて、自分に合った仕事の見つけやすさも格段にアップ!
SNS運用代行での第一歩として、クラウドソーシングはとっても手軽で有効な方法です。
ビジネスSNSを利用する
SNS運用代行の仕事を広げたいなら、ビジネスSNSの活用も効果的な方法のひとつ。
ビジネスSNSは、仕事用のSNSで、転職・業務委託・副業探しに特化したプラットフォームのことです。
| サービス名称 | 特徴 |
|---|---|
| Wantedly(ウォンテッドリー) | 企業のSNS求人やミートアップ機能が充実 ※ミートアップ機能とは…企業が主催するオンライン/オフラインの交流会・説明会に気軽に参加できる仕組み。カジュアルな雰囲気で企業と直接つながれる |
| LinkedIn(リンクトイン) | 世界最大級のビジネスネットワーク。職務経歴・スキルを見た企業からスカウトが来る |
| Eight(エイト) | SNS名刺交換をきっかけにビジネス上のつながりを築けるSNS ※スマホで名刺を管理し、近況の共有や連絡ができるビジネスSNSアプリ |
これらのビジネスSNSは特徴がそれぞれ異なりますが、どれも「自分のスキルや仕事観を見せる」ことに重点を置いているので、ただ登録しておくだけでも可能性が広がります。
ほのかビジネスSNSではスキルや経歴を見た企業から直接スカウトされることもあって、自分から探しに行かなくてもチャンスが舞い込むことがあるんです!
履歴書や職務経歴書のようにプロフィールを活用できるので、仕事用の自己紹介ツールとしても優秀なんですよ。
SNS運用代行の仕事のカギは「信頼されること」。ビジネスSNSでの情報発信やプロフィール整備は効果的なので、SNS運用代行に興味があるなら、ぜひ活用したい手段です。
まずはひとつ登録して、プロフィールのブラッシュアップから始めましょう!
ココナラでサービス販売する
SNS運用代行を始めたいなら、まずはココナラでサービスを出品するのもおすすめの方法。
ココナラは自分のスキルを「サービス」として販売できるプラットフォームで、実績ゼロからでも挑戦しやすい環境が整っているからです。価格や内容を自由に設計できるので、自分の得意分野を活かしたアピールができますよ。
| サービス例 | 内容 |
|---|---|
| インスタ運用を月3万円でサポート | 投稿作成・ハッシュタグ選定・簡単なレポート提出をセットにした月額サービス初心者〜小規模事業者向け |
| TikTok用ショート動画の企画&投稿代行(週2本プラン) | 動画ネタ出しから編集、キャプション作成、投稿代行まで対応顔出しなしの構成にも対応可能 |
| 企業アカウント向け:SNSキャンペーン企画サポート(単発) | インスタやX(Twitter)でのフォロー&シェアキャンペーンの設計を単発でサポート投稿案や実施マニュアルも提供 |
さらに、プロフィールやサービス内容を丁寧に作り込むことで、実績がなくても依頼される可能性は十分にあります。
特に、提案文章やサービスページで「誰に、何を、どうサポートするのか」がはっきりしていると、信頼感につながりやすいんです。サービスを出品する過程で言語化する力が養われるので、ココナラ以外での仕事獲得や提案時にも役立ちます。
さおりココナラはほかのプラットフォームに比べて競争がやや穏やかで、初心者でも工夫次第で受注のチャンスがあるのが魅力。
SNS運用代行のスタート地点として、実績作りとスキルのアピールにぴったりの場所ですよ。
オンライン秘書としてスタートする
SNS運用代行を始めたい初心者にとって、「オンライン秘書」としてスタートするのもひとつの方法です。オンライン秘書の仕事には、スケジュール管理や資料作成のほかにも、SNSの投稿代行といった業務が含まれることも多くあります。
タスク単位で依頼されるケースが多いので、SNS関連の一部業務から関わることができて、ハードルが比較的低いのが特徴。
具体的な例として、次のようなタスクがあります。
| タスクの例 | 内容 |
|---|---|
| 毎週2回インスタ投稿代行 | テキストや画像の作成を担当する業務 |
| X(Twitter)のいいね・リプ代行 | 指定の投稿にリアクションを行うタスク形式の業務 |
| ストーリーズ投稿スケジュール管理 | クライアントが用意した材料を元に、曜日ごとに投稿予約・管理を行う業務 |
SNS投稿代行に特化せず幅広いタスクに関わることができるので、全体の流れや業務のイメージをつかみやすく、実務経験を積むステップの入り口としては、実は最適な方法なんです。
オンライン秘書の業務は幅広く、さまざまな業務を通じてクライアントとの信頼関係を築くことで、継続案件や紹介につながる可能性もありますよ。「いきなりSNS専門でやるのは不安……」と思ったら、まずはオンライン秘書からはじめて、SNS運用の一部を担う形でのスキルアップを目指しましょう!
こもりんSNSだけじゃなく幅広い経験を積めることも魅力ですよ!

SNSで情報発信をして集客する
SNS運用代行の仕事を得るためには、自分のSNSアカウントでの情報発信も非常に有効な手段です。自分のアカウントで日々の発信を続けることで、実績やスキル、仕事への考え方が自然に伝わります。
投稿を見た企業や個人事業主に「この人に依頼したい」と感じてもらうきっかけが作れるんです。
| 発信内容 | 目的 |
|---|---|
| どんな運用ができるかを伝える発信 | 過去の事例運用や改善提案、投稿のビフォーアフターなどを紹介して、実力を可視化する |
| SNS運用に関するノウハウや気付きのシェア | 「エンゲージ率を上げる投稿の工夫」や「インサイトの見方」など、役立つ知識を発信 |
| 自分の得意ジャンルや強みを言語化して発信 | 「美容業界の投稿が得意」「画像制作が好き」など、依頼したい人に刺さる内容をはっきりと伝える |
また、SNSはそのままポートフォリオとしても活用できるので、営業活動の一部としても機能しますよ!
SNSを単なる発信の場ではなく、「見られるためのポートフォリオ」として活用することで、信頼が蓄積されて、新たね仕事獲得のチャンスにもつながります。また、SNSでの発信は、継続がキーポイント。
1回の投稿で仕事が決まることが少なくても、継続して日々の発信をできることが信頼の積み重ねになります。投稿内容の工夫だけで、自分のスキルや得意分野も可視化できるので、実績が少ない頃からでも案件獲得を目指せる方法としておすすめですよ。
【面談編】SNS運用代行の面談を成功させるコツ
この章で解説すること
できること+提案内容をセットで準備しておく
SNS運用代行の面談で信頼を得るには、「自分ができること」と「提案できる内容」をセットにしておくことが大切です。なぜなら、クライアントが抱えている課題に対して、どのように貢献できるか伝えられるからです。
スキルのアピールだけでは、なかなか「この人なら任せられる」と感じてもらえません。
たとえば、以下のように実績と提案を一緒に伝えると、ただの作業者ではなく課題に対して提案ができる「パートナー」としてみてもらえるようになります。
| 実績の例 | 提案内容の例 |
|---|---|
| インスタ投稿を週3本作ってきた経験があります | ターゲットが主婦層であれば、保存率を上げるには〇〇の切り口が合いそうです |
| ストーリーズの更新を1日1回、3ヶ月以上継続しておこないました | フォロワーとの接点を増やすには、〇〇を定期的に行うと反応が得られやすいです |
| キャンペーン投稿用の画像をCanvaで10件以上制作した経験があります | キャンペーンバナーは〇〇という工夫をすると、クリック率が上がりやすくなります |
提案内容は難しいものでなくて大丈夫。また、一度作った提案内容はほかの面談にも応用が可能です。
ほのか複数の業種やターゲットに対応できるようにいくつかパターンを準備しておくと安心ですね。
事前に自分の実績や得意ジャンル、改善提案の事例を整理しておくと、面談に自信を持って臨めます。信頼につなげる準備として、必ずおさえておきましょうね。
ヒアリングしながら進める
クライアントの話を聞いているだけでなく、積極的に疑問点を質問しておきましょう。
さらに、クライアントの話をメモを取りながら聞くこともおすすめです。応募要項には書かれていないけれど、仕事をするうえで重要なポイントを把握できるだけでなく、仕事に取り組もうとする姿勢をクライアントに示せます。
あなたのSNS運用代行を利用するとどれだけの手間を省けるか、どれだけ効果的な結果を得られるかを具体的に伝えることで、クライアントの納得を得やすくなります。
また、思いや悩みを丁寧に聞き取ることで、クライアントがまだ言語化できていない課題や目標が整理できると、それだけで信頼につながるんです。
| 質問例 | 課題の例 |
|---|---|
| SNSで達成したいことは何ですか? | お店をもっと広く知ってもらいたい商品の購入につなげたい |
| どんな人に見てもらいたいですか? | 子育て中のママ20代女性 |
| SNS運用で悩んでいることは何ですか? | 投稿への反応を増やしたい投稿のネタ切れを解消したい |
面談は、相手に提案を伝える場であるとともに、「相手の理想を一緒に見つける場」でもあります。上手に聞き取って引き出した相手のニーズを言語化して、それに共感しながら提案につなげると、「この人にお願いしたい」と思ってもらいやすくなりますよ。
【契約編】SNS運用代行の契約をスムーズに進めるコツ
この章で解説すること
業務範囲を明確にする
自分がやることと、相手側がやることを明確にしておきましょう。
【例】
自分側:企画、運営管理、プロモーション、分析コンサル
相手側:投稿作成、DM対応
これにより、役割分担がはっきりするので、お互い安心して仕事を進められます。
さおりあいまいにすると大変なので、業務範囲は必ず最初に話し合ってくださいね。
契約書を交わす
クライアントと合意した業務の範囲は、必ず契約書に明記しておきましょう。
契約書は、クライアントとトラブルが発生した際に、自分を守るための大切な文書です。業務内容だけでなく、報酬や納期なども具体的に記載することで、クライアントとの間で認識の食い違いが起こるのを防げます。
口約束だけだと危険…!必ず契約書で自分を守りましょう。

監修者:小森優(こもりん)
リモートワーク実践スクール『リモラボ』代表/現役SNS運用代行・コンサルティング
報酬の未払い・業務範囲のあいまいさなど、SNS運用代行でも契約トラブルはよくあります。2024年11月から施行された「フリーランス法」では、業務内容や報酬を文書で明示する義務が発注者に課されました。
万が一トラブルに遭った場合は、厚労省の「フリーランス・トラブル110番」で無料相談が可能です。

報酬の未払い・業務範囲のあいまいさなど、SNS運用代行でも契約トラブルはよくあります。2024年11月から施行された「フリーランス法」では、業務内容や報酬を文書で明示する義務が発注者に課されました。
万が一トラブルに遭った場合は、厚労省の「フリーランス・トラブル110番」で無料相談が可能です。
SNS運用代行の契約書について、より詳しい情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

日程調整
契約締結後、どのように進めるのかをクライアントに説明して、次の予定を取り決めましょう。クライアントをリードすることで、信頼度がアップするはずですよ。
納期がある場合:一時納期と完成日の予定を伝える
それ以外の場合:次回の打ち合わせ日と、それまでにやるタスクをお伝えする
このように次のアクションを決めておくと、クライアントは進行状況がわかるので安心して仕事を進められます。
仕事をし始めるとあなたの仕事ぶりは、常に評価されています。クライアントから信頼を得て継続案件につなげるためにも、どのようなことを意識すればよいのか?チェックしてみましょう。
【業務編】SNS運用代行を始めてすぐに評価される仕事のコツ
この章で解説すること
クライアントファースト
「クライアントファースト」の姿勢を持つことが、SNS運用代行で評価されるための基本です。クライアントファーストとは、クライアントの利益や要望を最優先に考え行動することで、SNS運用代行でうまくいっている人は必ず身についています。
具体的にはこのような行動です。
- 相手に手間をかけさせない:クライアントが必要とする情報や資料は準備したり、事前対策をしたりして先回り
- 全体の進行をみて、行動する:プロジェクトの全体像を把握して、クライアントが次に何を必要とするかを予測して行動
プロジェクトの進行を円滑にする立ち回りをして、クライアントの負担を軽減することが「クライアントファースト」のあるべき姿です。
ほのか小さな気配りの積み重ねが、リピートにつながります!
コミュニケーションコストをかけさせない
1つのことに対して、何度もクライアントとやりとりをして時間を奪うことは、避けたいもの。クライアントとのコミュニケーションは、効率とわかりやすさを意識します。
- もれなく、だぶりなく:情報を整理し、必要な内容を過不足なく伝達
- 結論が先:結論を先に伝え、その後に詳細を説明する。相手の理解に沿った話し方
- 相手に考えさせない:明確で簡潔に説明し、クライアントが「これはどういう意味だろう?」などと余計な時間を使わせない配慮
コミュニケーションコストがかからない人に対して、クライアントは「自分のことや仕事を理解してくれている」と思うでしょう。そうなると、クライアントはその人を手放せなくなりますね。
さおりたとえば、結論→理由の順で伝えるだけで、やり取りがスムーズになりますよ!
クライアント目線で寄り添う
「クライアントならどう思うか?」「クライアントはなにを欲しているか?」とクライアントの立場で物事を考えることは大切です。クライアント目線で考えられると、自分との2つの目線で物事が見られるので、仕事にプラスαの価値を提供できるポイントを見つけやすくなります。
- クライアント目線からの提案や対応:仕事の課題を常に把握して、ビジネス全体の成功につながる提案を心がける
- 自分の業務にプラスαで価値提供:クライアントの求めるレベルを把握した上で、期待以上の成果を目指す
以上の3点がすべてできていれば、クライアントはあなたと「一緒に仕事をしたい!」と思い、間違いなく選ばれる存在になります。
徐々に案件を継続できるようになったら、自分に直接仕事を依頼される仕組みを構築する段階です。
【集客編】SNS運用代行の仕事依頼を増やす方法
この章で解説すること
実績・口コミを増やす
SNS運用代行の仕事を増やすには、「実績」と「口コミ」を積み重ねて信頼を得ることが重要です。依頼する側にとって、過去にどんな仕事をしてきたのか、どんな評価を受けているのかは大きな判断材料になります。
特に初めて取引する場合、「この人に任せて大丈夫かな?」という不安を感じやすいもの。第三者の声は、自分が実績を説明するよりも説得力があるからです。
実績や口コミを集める方法の具体例
- クラウドソーシングや知人からの案件を受けて、終了後に評価や感想をもらう
- SNSで「無料モニター募集」投稿を行い、実際に運用代行を体験してもらったあとにフィードバックを依頼する
- オンライン講座やセミナーで学んだことを活かし、自分のSNSアカウントを運用して実績にする
実績と口コミがあればあるほど、次の依頼につながる大きな武器になります。最初は小さな案件でも、実績や口コミを積み上げていくことが、次の仕事につながる大きなカギになります。
お客様からいただいた声や実績は、許可を得た上で自分のSNSアカウントで積極的に発信しましょう。
こもりん口コミや実績が書かれていない人よりも充実している人に仕事を頼みたいですよね。
「この人なら安心して任せることができそう!」と思ってもらえるように、実績と口コミをコツコツ積み上げていきましょう!
SNSアカウントを開設・運用する
自分のアカウントを開設し、そのアカウントもポートフォリオとして活用しましょう。SNSでの発信は、対外的に自分をアピールできる「スキルや実績を見せる場所」。
たとえばインスタの運用代行者として発信するなら、インスタの運用方法やツールの使い方などを発信するアカウントを作成するのがおすすめです。クライアントにとって「この人に頼んだらどんな運用をしてくれるのか?」が視覚的に分かることは、大きな安心材料になります。
実績については口頭で説明するよりも、アカウントを見て実際の運用を確認できることで信頼感もアップ。
ほのか自分のアカウントを通じて、新しい案件を獲得するチャンスを増やしていきましょう。
次のような方法が手段としてあげられます。
- プロフィール欄に経歴やスキルを簡単にまとめて、どんな人なのかを伝える
- 投稿内容を通じて、運用視点をアピールする
- インスタのストーリーズのハイライトを活用して実績や口コミをまとめる
ただアカウントを作るだけではなく、「誰に何を見せたいのか?」を意識した設計・運用が、集客のためのポイントです。日々の投稿ひとつひとつが、未来のクライアントへのアピールになります。
SNSで役立つ情報を発信する
SNS運用代行の仕事を広げたいなら、SNSで「役立つ情報を発信すること」が効果的。ただサービスを売り込むだけでなく、ユーザーが知りたいと思う情報を届けることで「この人の発信は参考になる」と思ってもらえるからです。
実際にフォロワーが増えて仕事につながっている人の多くは、有益なコンテンツを継続して発信しています。
有益な情報の具体例
- インスタで保存されやすい投稿のコツ
- バズるリールの構成テンプレ
- フォロワーが増えやすいプロフィール文のポイント
特に運用経験が浅いうちは、実績を見せるよりも「知識や視点」を伝える方が信頼につながりやすい傾向があります。難しく考えず、デザインや言葉選びなど、自分が実践して良かった工夫や気づいたポイントなどをシェアすることからはじめてみましょう。
SNS運用をしていると最新のトレンドの変化にもいち早く気づけるため「常に最新情報を持つ人材」としてもクライアントから重宝されるでしょう。
SNSは継続的な発信を通じて関係性を育てる場。発信を通じて「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえれば、自然と集客にもつながっていきますよ。
未経験からSNS運用代行を始めた方の成功事例
この章で解説すること
未経験から2週間で3案件獲得
【SNS運用代行を始める前】
28歳のときにIT業界に転職し、チームリーダーまでキャリアを積むことができました。土日祝日が休みで、プライベートも充実していましたね。
でも、出産をきっかけに働き方を変える必要性を感じたんです。時短勤務で復職しましたが、子どもの体調不良で休むことも多く、仕事と育児の両立に苦戦していました。コロナ禍でリモートワークが普及していましたが、私の部署ではそれができず、このままでは続けていくのが難しいと感じていたんです。
【SNS運用代行を開始してからの変化】
そんなとき、インスタグラムでの収入の可能性を知り、自分でもアカウント運用を始めました。うまくいかず悩んでいたときに、リモラボの存在を知ったんです。
参加後は副業でインスタ運用代行の仕事を始めましたが、時間の確保が難しくなり、思い切って会社を辞めてフリーランスになりました。するとその2週間後には3つの案件を獲得でき、今も継続的に依頼をいただいています。
生活面では、通勤がなくなったことが一番の変化です。家で仕事ができる環境が整い、子どもの急な体調不良にも柔軟に対応できるようになりました。この新しい働き方は、私にとてもフィットしていると感じています。
さおり環境を変える勇気が、結果につながった事例ですね。
詳しくは以下の記事にてご紹介してます。

デザイン講師・ディレクター
【SNS運用代行を始める前】
専業主婦をしていた私は、社会復帰を目指して息子の幼稚園入園に向けて準備を進めていました。
しかし、息子の発語の遅れを理由に入園を断られ、絶望的な気持ちになりましたが、小児科への相談で息子が軽度自閉症と分かり、働き方を変える決意もできました。福祉のサポートを受けながら、育児と両立できる仕事を探した結果、フリーランスとして働くことに。
さまざまなコミュニティに参加していましたが、成果は限定的で金銭的にもいよいよ苦しい状況になっていましたね。あの頃は、デザインスキルだけでは不十分だと痛感し、SNS集客でつまずいて先行きに不安を感じていました。
【SNS運用代行を開始してからの変化】
リモラボへの参加を最後のチャンスだと思い飛び込んで、とにかくがむしゃらに行動しました。そうしたら、個人のインスタから継続的に案件を獲得できるようになり、5ヶ月で月収が前職の3倍に安定したんです。
現在はデザインやコンテンツディレクター、講師として働く一方、SNS運用チームで働く中では、メンバーが動きやすい仕組み作りを心がけています。息子は平日、保育園から療育に通っているので、夕方まで仕事に集中できています。
夫の協力もあり、仕事と家庭のバランスを取りながら、充実した日々を送れるようになりました。
詳しくは以下の記事でご紹介しています。
こもりんデザインに興味ある方は、ぜひご覧ください。

会社員&副業フリーランスの両立
【SNS運用代行を始める前】
メガベンチャー企業で働く会社員として、2人目の子どもが生まれた後も、普通のワーママとして仕事と育児を両立させていくつもりでした。
しかし、将来への不安が大きく、子どもたちの夢を支援したいという思いがあり、育休中にWebデザインスクールにも通っていたんです。デザインを学んでも、集客ができない…!スキルを身につけたはずなのに、さらに悩みが深まり、落ち込んでいましたね。
【SNS運用代行を開始してからの変化】
リモラボでインスタ運用を学ぶ内に、大きな変化がありました。日々のアウトプットで言語化する力が付き、とくに会話スキルが向上しました。使う言葉が変わると、マインドセットが変わり、自分の事業構築を実現。
副業収入は会社員の給料を超えて、今ではフルタイム勤務と育児、副業フリーランスの両立ができています。人生で本当にやりたいことも明確になり、時間を大切にする意識が高まりました。会社では働く人を選べませんが、フリーランスであれば働く人を選べる魅力も感じています。
副業から始めたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。


