Pinterestは危険性がある?安全に楽しむための5つの対策
「Pinterestに危険性はないの?使っても大丈夫?」
「Pinterestで被害や詐欺にあわないためのポイントが知りたい!」
素敵な画像やアイデアであふれるPinterest。
見ているだけでワクワクして、ついつい時間を忘れちゃいますよね。
でもその裏側には、知らず知らずのうちに危険が潜んでいるかもしれません。
アカウントを乗っ取られたり、ウイルスに感染したり……といった事例もあり、なんだか不安になりますよね。
この記事では、誰もが楽しく安全にPinterestを使うために、知っておくべき危険性と対策、
そして安全に活用しているアカウント事例までご紹介します!
Pinterestとは
Pinterestは、アメリカ発の画像検索・共有サービスです。
世界中のユーザーが投稿した写真やイラストなどの画像を通して、自分の気になる情報やアイデアを探すことができます。
Pinterestを使えば、おしゃれなインテリアのアイデアや、おいしそうな料理の写真、
かわいいペットの画像など、いろんな「いいな」が見つかります。
気に入った画像は保存できるし、自分の写真を投稿することもできるんです。
運営は、アメリカのカリフォルニア州に本社を置くPinterest, Inc.。
日本にも法人があり、国内向けのサービス展開にも力を入れているんですよ。
世界規模で見ると、月間の利用者数は4億人を超え、多くの人が日常的にPinterestを利用しています。
実は日本国内でも870万人を超えるユーザーを抱えていて、とても人気の高いサービスなんです。
Pinterestは、基本的な使い方をすれば危険性の低いサービスです。
ほかのSNSと同様に、お気に入りの画像を保存したり、自分の画像を投稿したりと、気軽に楽しむことができますよ。
Pinterestには危険性がある?
Pinterestは、危険なサービスなのでしょうか?
結論からいうと、ほかのSNSと同様に、一般的な使い方をする上では危険性は低いサービスです。
一般的な利用というのは、たとえば画像を検索する、お気に入りの画像を保存する、自分の写真を投稿するといった使い方。
Pinterestに関連する大きな事件などのニュースを目にすることはほとんどないため、不安に感じる方は少ないかもしれません。
でも、完全に安全というわけではないんです。
インターネット上のどのサービスにもいえることですが、
悪意を持って利用しようとする人がまったくいないというわけではありません。
使い方によっては、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるんです。
とはいえ、過度に心配する必要はありません。
基本的なインターネットの利用方法を理解していれば、安全にPinterestを楽しむことができますよ。
Pinterestを利用する上でどのようなリスクがあるのか、
そしてそれらをどのように回避できるのか、具体的に見ていきましょう!
Pinterestの3つの危険性とトラブル事例
Pinterestは、アイデアや画像を収集・共有できる便利なツールです。
しかし、使い方によってはトラブルに巻き込まれたり、被害にあってしまう可能性も。
ここでは、Pinterest利用時に起こりうる3つの主な危険性と、具体的なトラブル事例をわかりやすくご紹介します。
ぜひご自身のこととして危険性を意識し、安全にPinterestを活用するためのヒントとしてくださいね!
危険性1.情報セキュリティの脅威
セキュリティ対策が甘い場合は、アカウントを乗っ取られたり、ウイルスに感染する場合があります。
また、不審なリンクが貼られていると、クリックすることで詐欺サイトに誘導されることも。
セキュリティに関する事例を3つ紹介していきますね。
アカウントを乗っ取られた
Pinterestだけではありませんが、アカウントの乗っ取りは、もっとも身近なリスクのひとつ。
悪意ある第3者がユーザーのアカウントに不正アクセスし、勝手に自分のアカウントから画像を投稿されたり、
アカウント情報を悪用され、ほかのユーザーに迷惑行為をしてしまう可能性があります。
アカウントを乗っ取られると、Pinterestにログインすることもできなくなってしまいます。
パスワードリセットをしても、 登録メールアドレスが勝手に変更されていることが多く、
自分のアカウントなのにアクセスできなくなってしまうんです。
ウイルス感染した
Pinterestを利用中に、意図せずウイルスに感染してしまうケースも。
たとえば、悪意のあるプログラムが仕込まれた偽のPinterestサイトにアクセスしてしまったり、
Pinterest上で共有されている怪しいリンクをクリックすることで、ウイルスに感染してしまうことがあります。
ウイルスに感染すると、個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータが盗み取られたり、
パソコンやスマホが正常に動作しなくなったりするなどの被害が発生することがあるんです。
ウイルス感染は個人情報の流出だけでなく、 金銭的被害にもつながる可能性があるため、十分に警戒してくださいね。
詐欺に遭った
Pinterest上では、ほかのSNSと同様に、巧妙な手口で金銭や財物を騙し取ろうとする詐欺被害も発生しています。
ある事例ではPinterestで人気商品の写真を見たユーザーが、 リンク先の販売サイトで商品を注文しました。
しかし、代金を支払ったにもかかわらず、商品は一向に届きません。
問い合わせをしても返答がなく、やがてサイトそのものが消えてしまいました。
これは、実在しない商品を偽の販売サイトで売りつける詐欺です。
有名ブランドの格安販売をうたう投稿を見たユーザーが、
偽サイトでクレジットカード情報を入力してしまい、不正利用される例も。
危険性2.情報漏洩のリスク
自分はそんなつもりがなくても、
知らず知らずのうちに機密情報がPinterest上に公開されてしまった……。
著作権侵害で高額の使用料を請求された……。
などのリスクもあります。
社外秘の画像が漏洩した
Pinterestは、企業が自社製品のプロモーションやアイデアの共有などに活用するケースも増えています。
その場合、機密情報の漏洩にも細心の注意が必要です。
社内利用のルールが明確化されていないまま、従業員がPinterestに不用意に画像を投稿してしまうと、
機密情報が外部に漏れてしまう可能性もあるんです。
たとえば、開発中の新製品の画像や、顧客情報を含む資料などをPinterest上にアップロードしてしまうと、
競争上の不利益を被ったり、企業イメージの低下を招いたりする可能性も。
最悪の場合、訴訟問題にまで発展してしまうかもしれません。
著作権侵害された
Pinterestは、画像を介して様々なアイデアを共有できる一方、著作権侵害のリスクも潜んでいます。
イラストレーターやデザイナー、写真家がPinterestに投稿した自分の作品が、許可なくほかのユーザーに使われる事例があります。
盗用した画像を自分のSNSアイコンに使ったり、ひどい場合は自社商品パッケージなどにその画像を使い、販売していたりすることも。
作成者本人が著作権侵害に気づき相手に連絡をとったとしても、素直に応じてくれないこともあります。
法的措置を取ることもできますが、多くの時間と労力、費用もかかってしまうんです。
著作権侵害は、泣き寝入りせざるをえない場合もあるようです。
また、逆に意図せず他の人の画像を無断使用してしまって、多額の使用料を請求されることもあるので注意してください。
危険性3.画像の保存(ピン)がバレる
Pinterestで誰もが気軽に利用する「保存」機能。
この保存機能は、自分が投稿した画像をどのボードに保存したのか、ほかのユーザーにもわかる仕組みになっています。
これは、自分の作品が誰かの目に止まり、興味を持ってもらえたことを実感できる嬉しい機能のひとつ。
しかし、ビジネスシーンでPinterestを活用している場合、この機能が裏目に出てしまう可能性があります。
たとえば、競合他社の商品やサービスの画像を保存した場合、相手企業に「うちの商品をリサーチしている」と認識され、
企業イメージを損なう可能性も考えられます。
画像をピンすること自体は、Pinterestのルール違反ではありません。
ビジネスとしてPinterestを利用する場合は、
保存する画像によって相手に与える印象が変わってくる可能性も意識しておきましょう。
Pinterestを安全に楽しむための5つの対策
Pinterestは、アイデアの宝庫として、私たちの毎日を豊かにしてくれる素晴らしいサービスです。
しかし、その一方で、使い方によっては思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。
これまで見てきたように、Pinterestにも潜在的なリスクが存在します。
しかし、適切な対策を取ることで、それらのリスクを最小限に抑えることができるんです。
何気なくおこなったことが後々大きな問題に発展してしまう前に、これから紹介する5つの対策をチェックしておきましょう!
対策1.リンクを安易にクリックしない
Pinterest上には、魅力的な画像や興味を引くようなタイトルとともに、外部サイトへのリンクが多く掲載されています。
中には悪意のあるリンクも紛れており、不用意にクリックしてしまうと、
フィッシング詐欺やマルウェア感染などの被害に遭う可能性があるんです。
フィッシング詐欺とは、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、IDやパスワードなどの個人情報を盗み取ろうとする詐欺のこと。
また、マルウェアとは、パソコンやスマホに悪影響があるプログラムのことです。
このようなリスクを回避するためには、以下の点に注意しましょう。
- リンク先のURLを確認し、正規のサイトかどうか慎重に判断する。
- 短縮URLは、本当のリンク先かわかりにくいため特に注意を払う。
- 不自然に魅力的な内容(大幅値引きなど)には警戒する。
- 知らない人からのメッセージに含まれるリンクは特に慎重に扱う。
- リンクではなく公式のサイトやアプリからアクセスする。
対策2.著作権やポリシーを守る
Pinterestを楽しむうえで、忘れてはならないのが、著作権やPinterestの利用規約を守るということです。
Pinterestは画像や動画を共有するサービスですが、
他人の作品を無断で使用することは著作権法違反になる可能性があります。
また、Pinterestには独自の利用規約があり、これに違反すると アカウントの停止などのペナルティを受ける場合も。
以下のポイントに注意しましょう。
- 画像や動画素材の商用利用を考えている場合は、著作権フリーの画像を使用する、もしくは著作権者に許諾を得る。
- Pinterestの利用規約を守る。 特に、禁止されているコンテンツ(暴力的な内容など)には注意が必要。
- 自分の作品を投稿する際は、著作権表示を明確にする。 ウォーターマークを入れるなどの対策も効果的。
これらの対策をすることで、法的なリスクを回避し、 より安全にPinterestを楽しむことができますよ。
対策3.アカウントを分ける
Pinterestをビジネス目的で活用する場合、プライベート用とは別に、専用のアカウントを作成することをおすすめします。
Pinterestでは、自分が投稿した画像をほかのユーザーが保存すると、通知が届く仕組みになっています。
そのため、ビジネス用途のアカウントで競合他社の商品やサービスの画像を保存してしまうと、
相手に情報収集していることが知られてしまい、企業イメージを損なう可能性も考えられます。
これらのリスクを回避するために、以下のことを意識しましょう。
- ビジネス用と個人用のアカウントを明確に分ける。
- 情報収集専用の別アカウントを作成する。
- ビジネス用アカウントでは、自社の製品やサービスに関連する画像のみをピンする。
- 競合他社の情報を収集する際は、自社アカウントは使わない。
アカウントを適切に使い分けることで、 企業イメージを守りつつ、効果的な情報収集も可能になりますよ。
対策4.アカウントの保護とパスワード管理を徹底する
Pinterestに限らず、Webサービスを安全に利用するためには、
アカウントの保護とパスワード管理を徹底しましょう。
アカウントが乗っ取られると、個人情報の流出だけでなく、 悪意のある投稿や詐欺行為に利用される可能性もあります。
これは個人ユーザーだけでなく、企業アカウントにとっても深刻な問題に。
以下の対策をおこない、セキュリティを強化しましょう。
- 強力なパスワードを使用する。
数字、大文字小文字、記号を組み合わせたパスワードを設定しましょう。
ほかのサービスで使用しているパスワードの再利用は避けてください。 - 二段階認証を有効にする。
二段階認証機能を活用し、 ログイン時に追加の認証をおこなうようにしましょう。 - 公共のWi-Fiでのログインを避ける。
セキュリティの低い公共のWi-Fiでは、情報が盗まれるリスクがあります。
対策5.ウイルス対策する
Pinterestを楽しむうえで、ウイルス対策も忘れてはなりません。
自分自身の端末を守るだけでなく、ほかのユーザーに迷惑をかけないためにも、適切な対策をとりましょう。
ウイルス感染の主な経路としては、悪意のあるWebサイトへのアクセスや、
不審なメールに添付されたファイルを開封してしまうなどが挙げられます。
以下の対策を実践し、リスクを最小限に抑えましょう。
- 信頼できるセキュリティソフトを導入する。
常に最新の状態に保ち、定期的なスキャンを行いましょう。
ウイルスを検知して削除するだけでなく、怪しいWebサイトへのアクセスをブロックする機能も備えています。 - OSやアプリケーションを最新の状態に保つ。
古いバージョンを使い続けることは、ウイルス感染のリスクを高めてしまう可能性があります。 - 不審なリンクのクリックやファイルのダウンロードを避ける。
Pinterestを安全に楽しむための実践事例
Pinterestを安全に活用するポイントを押さえたら、
次は実際にうまく活用しているビジネス用アカウントの事例をみてみましょう。
仕事術を図解で解説
こちらは、リモートワーク実践スクール「リモラボ」公式キャラクター「リモにゃん」が、
仕事術やリモートワークに関するさまざまな情報を紹介しているアカウント。
リモートワークをしたい、スキルを身につけたいと思っているユーザーに「役に立った!」と思ってもらえる内容を、
リモにゃんが図解でわかりやすく解説しています。
キャラクターのかわいさ、図解のわかりやすさが好評で、フォロワーも1万人を超えています。
毎日更新しているというのも、支持される理由ですね。
安全にPinterestを運用する上で配慮していることとして、
使用している画像やイラストは、自作したものや著作権フリーのもの、もしくは権利元を明記しています。
また、外部サイトへの誘導は、信頼できる情報源のみに限定。
差別的な表現や暴力的な表現などのポリシーに違反しているような発信もなく、安全に配慮した運用をおこなっています。
インスタノウハウを図解で発信
こちらは、私がInstagram発信のノウハウを図解で紹介しているアカウントです。
インスタ運用がうまくいっていない、Instagramで自社サービスや商品を知ってもらいたい人に向けて、
デザインやライティングのコツなどを発信しています。
投稿画像はシンプルで見やすい図解やイラストが中心。
統一された色味や書体が使われていて、一目で内容が把握しやすいのが特徴です。
安全にPinterestを運用する上で配慮していることとして、オリジナルコンテンツを作成・使用し、
著作権侵害をしてしまうリスクをなくしています。
また、個人情報や特定の個人をさすような内容を含まず、一般的な情報提供に徹しています。
過激な表現や不適切な言葉を避け、幅広い層に受け入れられる中立的な言葉遣いも心がけています。
ユーザーにとって有益な情報を提供しつつ、ブランディングも効果的におこなっているアカウントですね。
Pinterestは登録しないで見るだけでも使える!
「ここまでの情報を読んでも、Pinterestを使うのが不安……」
そんな方でも大丈夫です!
実は、Pinterestは登録せずに閲覧するだけでも楽しめるんです。
アカウント登録なしでできることはこちら。
- 画像やアイデアの検索
- ピンの詳細表示
- 関連コンテンツの閲覧
- リンク先サイトへの訪問
キーワードを入力して検索することで、気になる画像を見つけられます。
ピンをクリックすれば、詳細情報も確認可能。
関連するピンも表示されるので、アイデアも広げられます。
ただし、登録なしでは一部機能が制限されるので、
お気に入りの画像を保存したり、ダウンロードしたりすることはできないんです。
また、自分のボードを作成して整理することもできません。
それでも、アイデアやインスピレーションを得るだけなら十分楽しめますよ。
ログインなしで楽しめるとはいえ、不審なリンクをクリックしないなどの注意はしておいてくださいね。
まとめ
今回は、Pinterestが持っているリスクと、その対策についてご紹介しました。
リスクとしては、情報セキュリティの脅威や情報漏洩、画像の保存がバレて企業イメージ低下などがありました。
その対策は、以下の5つです。
- 信頼できないサイトに誘導される場合があるので、リンクを安易にクリックしない
- 画像や動画を使う際の著作権や、Pinterestの利用規約を守る
- 個人用途とビジネス用途でアカウントを分ける
- アカウントの保護とパスワード管理を徹底し、乗っ取られないようにする
- セキュリティソフトを導入しておくなどウイルス対策する
これらのことを意識して、Pinterestを安全に楽しんでくださいね!