
フリーランス秘書になるには?経験ゼロでも安心の始め方ガイド
「フリーランス秘書ってどんな仕事なの?」
「フリーランス秘書になるにはどうすればいいの?」
「クライアントに選ばれるオンライン秘書になりたい!」
会社員秘書やオンラインアシスタントとは違うフリーランス秘書は、自分のスキルを活かして自由な働き方を選べるのが魅力です。
この記事では、フリーランス秘書を経験ゼロから始める方法や案件獲得のコツ、クライアントに選ばれるための秘訣などを徹底解説します!
子育てや本業と両立しながら、あなたらしい働き方も選べる「フリーランス秘書」。

その1歩目を踏み出すために、ぜひ最後まで読んでくださいね!
フリーランス秘書の働き方
自分の得意分野に合わせて働けるフリーランス秘書。会社員秘書やオンラインアシスタントとはどう違うのかを整理すると、自分にあった選択肢が見えてきます。
ここでは、この記事で扱う「フリーランス秘書」とはいったいどんな働き方なのかを解説します。
- フリーランス秘書とは?
- 会社員・オンライン秘書・アシスタントとの違い
- 代表的な4つの働き方
フリーランス秘書とは?
フリーランス秘書とは、会社に所属せず、業務委託契約を結びながら働く秘書を指します。従来の会社員秘書とは違って雇用関係に縛られず、自分で働き方やスケジュールを決められるのが大きな特徴です。
対面、リモート、どちらの働き方もありますが、近年ではオンラインでの依頼が増えていて、完全在宅で業務を請け負うケースが主流になっています。業務内容やクライアントの要望に応じて働き方を柔軟に選べますよ。
一方で、雇用されず、自分で働き方を決められる反面で、トラブル対応などの責任も、すべて自己負担に。
つまりフリーランス秘書は、自由と責任のバランスを取りながらキャリアを自分で築いていく新しい働き方と言えるでしょう。
会社員・オンライン秘書・アシスタントとの違い
秘書の働き方としてあげられる会社所属の秘書、オンライン秘書、オンラインアシスタントは、一見すると違いがわかりにくいもの。
実際は比較する軸が違って、完全に別物とは言いにくいんです。
会社員秘書は「正社員や派遣社員」の雇用形態で働く秘書で、働き方は出社や一部リモートなどさまざま。
オンライン秘書は「完全リモート」で働く秘書のことです。
オンラインアシスタントは業務範囲で分類した際に、秘書のように誰かひとりにつくのではなく「チームや部署」について業務サポートをおこなうのが特徴ですね。オンライン秘書と同じ意味で扱われがちですが、厳密には違います。
名称が異なっても重なる部分が多いので、違いを理解して自分にあった働き方を見極めましょう。
代表的な4つの働き方
フリーランス秘書の大きな魅力のひとつは、柔軟な働き方。特に子育てと両立ができることから女性の注目を集めています。会社員のように出社の制約がないため、リモート中心で働く人も、対面サポートを取り入れる人もいます。
働き方は次の4つのタイプに分けられます。
- 完全オンライン(単発案件):短期契約で特定業務を請け負う
- 完全オンライン(継続案件):長期的な関係を築くことで安定収入につながる
- ハイブリッドタイプ(出社+リモート):対面でのサポートが必要な場合
- 個人付き秘書(経営者・個人事業主に専属):昔ながらの秘書に近い形

どのスタイルを選ぶかは、自分の生活リズムや家庭環境、目指したい働き方で決めましょう。
特に子育て中の女性にとっては、リモート完結型の働き方が人気ですよ。通勤時間がなく、家庭と両立しながら空いた時間を活用してスキルを活かせるので、長く続けやすいんです。
自分の生活にあわせて業務量や働き方を選べるのが、フリーランス秘書のとっても大きな強みですね!
フリーランス秘書の仕事内容
フリーランス秘書に依頼される仕事内容や範囲は、クライアントや案件によって大きく異なります。ここでは、代表的な仕事内容と、未経験からでも挑戦しやすい仕事の特徴を整理してご紹介します。
- 仕事の種類と業務範囲
- 未経験可の仕事とその特徴
仕事の種類と業務範囲
フリーランス秘書の仕事は、クライアントと相談しつつ業務内容を決定します。ですから、会社員秘書よりも、基本の事務サポートに加えて守備範囲がちょっと広めになるケースが少なくありません。
また、フリーランスだからこそ、自分の得意分野を活かした「特化型」の働き方も可能です。次の「オンライン秘書お仕事マップ」をご覧ください。
マーケティング型、カスタマーサポート型、バックオフィス型、クリエイティブ型と4種類の「得意」に特化した働き方があるんです。
オンライン秘書のお仕事タイプ | 仕事内容 |
マーケティング型 | SNS投稿、データリサーチ、ライティングなど発信を支援 |
カスタマーサポート型 | 問い合わせ対応や日程調整など、人と関わる業務 |
バックオフィス型 | 経理・事務・スケジュール管理などの裏方業務 |
クリエイティブ型 | 画像作成・資料デザインなどの制作系サポート |
未経験でもどんな得意分野を活かせるのかの参考になりますね。
この多様性こそ、フリーランス秘書の真骨頂です。詳しい内容は、ぜひ以下の「未経験からのオンライン秘書お仕事マップ」を参考にしてください。
未経験可の仕事とその特徴
これからフリーランス秘書を目指す人は「未経験でもできる仕事があるのかな?」と不安になると思います。結論からいえば、一般的なビジネススキルさえあれば、未経験からでも始められる業務は数多くあります。
具体的には、特別な専門スキルが必要ない資料作成やスケジュール調整、リサーチ業務などの「基本の事務サポート」が挙げられます。パソコン操作、メール対応、丁寧なコミュニケーションといった社会人経験で培った力が活かせます。
自分ができる範囲から始めて、少しずつできることを広げていくイメージが大切です。
大切なのは、最初から完璧を目指さないこと。未経験でも安心して一歩踏み出せるのも、フリーランス秘書という働き方の魅力ですよ。
フリーランス秘書になるには?完全未経験から始める7ステップ
未経験からどうしたらフリーランス秘書になれるのか、不安に思う方もいるでしょう。実は正しいステップを踏めば経験ゼロからでも始められるんです。
ここでは、次の7ステップでフリーランス秘書になるまでの道のりをご紹介します!
ステップ1|フリーランスの働き方・契約形態を知る
フリーランス秘書を目指す1歩目は、フリーランスという働き方を正しく理解することから始まります。自由な働き方にあこがれる人が多い一方、会社員とは働き方が大きく異なります。事前にメリットとリスクの両方を確認しておきたいところです。
クライアントと直接業務委託契約を結んで仕事を進めるフリーランス。自由度は魅力ですが、実際は成果や信頼をもとに実力で評価される世界です。会社員のような社会保障や収入保障も基本的にありません。

確定申告や保険加入など自己管理も欠かせないんですよ。
どんな働き方を望むのか、責任を持って進められるのかの見極めが大切。自由と責任のバランスを理解して、それでもフリーランスを選ぶ気持ちが、後悔しない働き方を後押しします。
ステップ2|スキルの棚卸しで強み弱みを知る
フリーランス秘書として活動する前に、自分の今できることと自分に足りないことを整理しましょう。これまでの仕事や生活の中で培ってきた経験やスキルを洗い出すことで、自分の強みと弱みが把握できます。
たとえば、ビジネスマナーや事務能力は秘書業務に直結します。ほかにも、オンラインツールの使い方やリモートでの報連相が必要です。

もしこのような内容に不安がある場合は、早めの習得を目指すとよいですね。
スキルの棚卸しをおこなうと、自分にあった仕事の範囲が見えてきます。強みを活かしながら弱みを学びつつ補っていくことで、長く活躍できるフリーランス秘書になれるんです。
焦らず整理して、次のステップへの土台をつくりましょう!
ステップ3|理想の働き方を具体化する
無理なくフリーランス秘書として働き続けるためには、理想の働き方を具体的に決めることが欠かせません。自由な働き方ができる反面、方向性を決めておかないと、案件選びやスケジュール管理で迷ったり負担が生じたりします。
まずは、働ける曜日や時間帯、一日に確保できる時間や目指したい収入などを明確にしましょう。家事や育児を優先するのか、安定収入を優先するのかなど、優先する生活スタイルや価値観を基準に具体的に決めることが大切になります。
自由な働き方だからこそ、選択の軸を持つことがポイントです。理想の働き方を明確にしておけば、自分に合う案件かどうかを早い段階で判断できますよ。
ステップ4|働ける環境と時間を整える
フリーランス秘書を始める前に整えたいのが、働く環境と時間の確保です。どんなにやる気があったとしても、集中できる環境や時間がなければ、継続的に仕事は続けられません。
仕事だけでなく、学習時間の確保も頭に入れておきましょう。
自分の1日のスケジュールを見直して、確保できる時間を確認してみてくださいね。たとえばスマホのカレンダーや手帳アプリに「学習」「応募」「家事」などの時間をブロックしておくと、視覚的に管理しやすいですよ。
特に自宅で働く場合、家事や育児との両立が課題になりがち。家族としっかり話しあって、理解やサポートを得ておくことも大切です。
フリーランスは環境づくりも自己責任の一部。自分にとって集中できる環境と時間を整えることは、安定して働くための必須事項になります。丁寧な準備で、学習も仕事もバランス良く続けられるように整えましょうね。
ステップ5|スキルや仕事の進め方を学ぶ
フリーランス秘書として働き始める際に、最低限のスキルと仕事の進め方を学んでおくことは欠かせません。準備が不十分なまま案件に応募しても、ツール操作や報連相でつまずいてしまうと、案件獲得は難しいんです。

次のような基本操作を事前に学んでおくと安心です!
- 基本のビジネスマナー
- 連絡ツール(Slack、Chatwork、Zoomなど)
- 予定管理ツール(Googleカレンダー、Notionなど)
- 資料作成ツール(Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなど)
これらは独学で学ぶこともできますが、効率よく実践的に身につけたい場合はスクールの活用がおすすめです。体系的に学べるほか、質問・相談ができる環境が整っていて、ステップアップも安心ですよ!
案件を探す前に基礎をしっかり学ぶことが、案件獲得への近道です。
ステップ6|応募準備と平行で仕事に応募する
スキルを学び始めたら、完璧を目指さずに応募行動を同時に進めましょう。フリーランス秘書の仕事は人気が高いので、募集枠がすぐに埋まってしまうことが多く、準備と実践を並行して進める方が効率的なんです。

まずは、提案文やポートフォリオを準備しましょう!
ポートフォリオには、実績がなくても、自分の取り組みや得意分野を示しましょう。用意できたら、できる範囲の仕事にどんどん応募していくと効率がよいです。未経験からの最初の1件目は、とにかくたくさん応募して行動することが大切ですよ。
それに、選考や面談を経て学べることもたくさんあります。行動することで経験も積み重なります。「準備が完璧に整ってから」ではなく、働きながら学ぶ姿勢を大切にしましょうね。
ステップ7|審査・契約を交わし受注する
応募が通過したら、いよいよ採用への最終ステップ。フリーランスの採用は、書類審査、追加資料提出、面談などを経て決まるのが一般的です。面談で誠実で明るい対応をすれば、「コミュニケーションを取りやすい人」と判断してもらいやすくなりますよ。
採用が決まったら、後から困らないように必ず契約書を交わしてから仕事をスタートします。特に秘書は業務範囲が広いため、クライアントの「してくれると思っていた」という勘違いが発生しがち。業務範囲は必ず書類に残しておきましょう。業務内容のほか、報酬や納期について明確に書かれていると安心ですね。
契約を交わすことはクライアントとの信頼関係を築く最初の1歩。しっかり確認をおこなって、安心して初めての仕事を開始しましょう。
【開業届や確定申告は最初から必要?】
フリーランス秘書として活動を始めたばかりなら、開業届はまだ出さなくても大丈夫。まずは継続的に収入が得られるかを見極めましょう。安定してきたタイミングで、開業届の提出や確定申告の準備を進めればOKです。
確定申告には「白色」と「青色」があり、最初は白色で十分対応可能。事業が軌道に乗ってきたら青色申告に切り替えると、経費計上の幅が広がって節税にもつながります。少しずつ整えていけば大丈夫ですよ。
フリーランス秘書の仕事獲得方法
フリーランス秘書として活動を始めたら、どうやって仕事を見つけたらよいのかが次の課題になります。いくつか方法はありますが、正しく選ばないとトラブルに巻き込まれることも。
ここでは、安心して案件を選ぶ方法と安定収入につなげるコツを解説します。
- 案件選び〜応募までの徹底攻略ガイド
- フリーランスなら紹介で安定収入が目指せる
案件選び〜応募までの徹底攻略ガイド
フリーランス秘書として安定して働くためには、信頼できる案件を見極める力を身につける必要があります。そのためには、仕事の探し方や応募方法を知るだけでなく、怪しい案件を見分ける判断力が欠かせません。
すぐに収入を得たい人はタスク型の単発案件、長期的にしっかり稼ぎたい人は月単位の継続案件を探しましょう。
単発案件をこなすことで長期継続の案件につながることもあります。
ここで気をつけなければならないのは、詐欺まがいの案件です。次のような特徴がある場合は注意しましょう。
- 登録料や初期費用の支払いを求めてくる
- 「高収入保証」「誰でも簡単」などの甘い言葉で勧誘する
- 外部ツールや個人LINEへ誘導してくる
このような案件は、金銭トラブルや個人情報流出のリスクがあります。
少しでも不安を感じたら、受けずに断る判断力を持つことも大切です。
フリーランスなら紹介で安定収入が目指せる
長く安定してフリーランス秘書として働くためのカギは、信頼関係の構築にあります。
最初の案件は多くの場合クラウドソーシングサイトなどで獲得します。ですが、一旦クライアントから信頼を得ると、新たな依頼や紹介につながることが増えていきます。これが収入アップや安定収入への最短ルートになるんです。
紹介で受ける仕事は条件交渉がしやすく、信頼がはじめからある状態でスタートできるため、効率よく収入を伸ばしやすい点も魅力的ですね。
特に経営者や個人事業主の右腕として働ける関係を築くことは、継続案件につながりやすいポイント。フリーランスで大事なのは人とのつながりです。日頃から「信頼される人」「安心して任せられる人」を目指しましょう。
クライアントに選ばれるフリーランス秘書の3つの条件
星の数ほどいるフリーランス秘書の中から選ばれて、継続して仕事を請け負うには、ただ作業をこなすだけではダメです。
ここでは信頼関係を築くうえで欠かせない3つの要素について解説します。
- 【報連相】はシンプルかつ先回りを心がける
- 【スピード】を意識したレスポンスと納品
- +αの【提案】で手放せない存在になる
【報連相】はシンプルかつ先回りを心がける
フリーランス秘書にとって最も重要なスキルのひとつが「報連相(報告・連絡・相談)」です。ただ何度もこまめに連絡すればいいというわけではなく、クライアントに余計な手間をかけさせないスマートな報連相が信頼につながります。
報告内容を重要度の高い順に箇条書きして伝えることで、クライアントはより短時間で状況把握が可能です。「A案とB案、どちらにしますか」と選択肢を提案して相談することで、クライアントが判断してレスポンスする手間を減らせます。
また、定期的な進捗や進行状況、確認事項などを先回りして伝えることで、安心感にもつながります。
【相手の立場に立ったフォローの例】
本日の進捗報告
- 依頼A:資料修正完了 → 〇〇様の最終確認待ち
- 依頼B:リサーチ結果まとめ中(納品〇月〇日予定)
- 依頼C:質問1点(下記参照)
質問
- 〇〇のデータ形式はPDFとCanvaのどちらを希望されますか?
【先回りの定期フォローの例】
- 今週は〇〇の納期が重なりますので、早めに共有事項をまとめておきました
- 添付の資料のうち、確認が必要な部分だけチェックいただければOKです
どうすればコミュニケーションに負担が生まれないでしょうか。
相手の立場を考えた報連相が、継続依頼につながるポイントですよ。
【スピード】を意識したレスポンスと納品
フリーランス秘書にとって、「スピード」は信頼を左右する大事な要素。どんなに丁寧に仕事をしても、レスポンスや納品が遅ければ、クライアントの安心感は損なわれてしまいます。
日頃から常に即レスを心がけましょう。すぐの判断が難しい場合でも「確認して〇時までにお返事します」と伝えるだけで印象が大きく変わるもの。納期も常に前倒しを心がけると、修正などに余裕を持って対応できますよ。
また、不明点や疑問点があったときに期限ギリギリまでひとりで抱えるよりも、早めに提出して指示を仰いだ方がいい印象を与えます。納期に遅れそうな場合も、すぐに共有するのが誠実な対応。
スピード感のあるやりとりこそ、プロとして評価を高められる秘書の基本姿勢です。
+αの【提案】で手放せない存在になる
フリーランス秘書として長く信頼され続ける人は、言われたことを正確にこなすだけでなく、相手の期待を先回りして考えた+αの提案ができる人。単なる作業代行ではなく、自分の価値を高める提案ができる存在になることで、クライアントにとって欠かせないパートナーになれるんです。
確認事項をテンプレート化してスムーズな確認を提案するなど、小さなことでも十分。自分の守備範囲の「ほんの少しだけ外」を意識して、どうしたら相手の負担を減らせるのか考える視点が大切です。

小さな気付きを言語化する提案力は、決して特別なスキルではありません。
期待以上の価値を提供できる秘書は、きっとクライアントにとって手放せない存在になりますよ。
フリーランス秘書になるために必要なスキル
フリーランス秘書として信頼を得るためには、最低限の基礎スキルを理解して身につけておくことが大切です。
ここでは、必須とも言えるぜひ習得しておきたい4つのスキルをご紹介します。
- 基本ビジネスマナー
- コミュニケーション
- オンラインツールの取り扱い
- 資料・デザイン作成
基本ビジネスマナー
フリーランス秘書として信頼されるためには、どんな専門スキルよりもまず基本的なビジネスマナーを身につけることが大切。所属会社のないフリーランスであっても、社会人として最低限のビジネスマナーは必須要件です。
具体的には、丁寧な言葉遣いやメールの書き方、基本ツールの取り扱い、報連相の徹底が基本として挙げられます。オンラインツールでのやりとりは、相手にあわせた返信タイミングや読みやすい文章構成を意識すると好印象ですね。

社会人経験がない場合は、新社会人向けのビジネス書をチェックしてみましょう。
丁寧な対応を積み重ねることが、選ばれる秘書になるためには必要です。どんなに専門スキルが高くても、マナーに欠けていると信頼は得られませんよ。
コミュニケーション
円滑にフリーランス秘書の仕事を進める上で本当に大切なのがコミュニケーション力。コミュニケーションが円滑なだけで、業務全体がスムーズに進むからです。
秘書という仕事では、相手の立場を考えた連絡頻度や言外の意図を汲み取る努力、自分の考えを簡潔明瞭に伝えるスキルが求められます。
必要な情報を整理して伝える力がないと、コミュニケーションが負担になってしまいますよね。クライアントから見ても、どんなに高い専門スキルがあったとしてもコミュニケーション力が低いと、不満に思うこともあるかもしれません。
日々の小さなやりとりの積み重ねこそ、クライアントとの信頼を深めるために必要なこと。
思いやりとスピードを心がけたコミュニケーションが、クライアントの「またお願いしたい」という気持ちにつながります。
オンラインツールの取り扱い
フリーランス秘書の仕事は、クライアントと直接会わずに進めるリモート業務が中心。だからこそ、オンラインツールを使いこなせるかどうかは、仕事が「できる」かどうかの分かれ目なんです。
基本的なツールの操作に慣れることは、スムーズなやりとりに、そしてクライアントの安心感にと関係が及びます。

たとえば、資料作成や打ち合わせ、予定管理など、業務を円滑に進めるためにはオンラインツールが欠かせません。
下記のようなツールを活用すると効率的ですよ。
役割 | ツール |
資料作成 | Googleドキュメント Googleスプレッドシート スライド |
連絡手段 | Slack Chatwork LINE |
打ち合わせ | Zoom Google Meet |
予定管理 | Googleカレンダー タスク管理ツール ・Trello ・Notion |
オンラインならではの基本ツールは必須で使えるようにしておきましょう。その際には、データの共有設定や閲覧権限の管理、パスワードの取り扱いなどのセキュリティの基礎知識も必要です。
これらを正しく理解することは、クライアントからの信頼を守る結果につながりますよ。
資料・デザイン作成
秘書業務をおこなう中でとっても重宝されるのが、わかりやすく情報を見せるスキルです。わかりやすい資料や簡単なデザインがつくれるスキルが必要になります。
とはいっても、デザイナーレベルである必要はありません。ただし、デザインの基本ルールは知っておきたいですね。次の「デザインの4原則」をご覧ください。
デザインの4原則は、「近接」「整列」「反復」「強弱」です。
- 近接:関連する情報を近づけてグループ化する
- 整列:要素を揃えて配置する
- 反復:同じフォントや色を繰り返し使用する
- 強弱:重要ポイントを目立たせる
この4原則を意識しながら、スライドやバナー、簡易資料を作成できるようになれば、クライアントの満足度を上げる一手にも。
地味に思える部分かもしれませんが、このようにまとめた資料はとても見やすいんです。
また、見せ方の丁寧さはプロとしての印象を決める要素にもなりますよ。
フリーランス秘書の仕事に役立つ資格12選
フリーランス秘書として活動する際に、資格は決して必須ではありません。実際、多くの秘書が資格を持たずに活躍しています。
ですが、資格は業務の幅を広げたり、クライアントからの信頼を高めたりする面で大きな強みになります。特に未経験からスタートする場合や、これから案件単価を上げていきたい場合などでは、資格の取得は有効な武器になる可能性があるんです。
スキルを体系的に学ぶ過程で、業務効率化や提案力アップなど、実践に直結する力が身につく効果も。もしこれから資格を取るなら、秘書として武器になる資格を選ぶといいでしょう。
次のような資格がおすすめですよ。
資格の種類 | 資格の名称 |
汎用性の高い基本資格 | マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) TOEIC |
バックオフィス (経理・労務・会計) | 日商簿記検定 社会保険労務士 ビジネス会計検定 |
カスタマーサポート (接客・対応力) | コンタクトセンター検定試験 キャリアコンサルタント CSスペシャリスト検定 |
マーケティング (データ分析・広告運用・SNS運用など) | ウェブ解析士 Google広告認定資格 SNSエキスパート検定 GA4認定/GAIQ |

大切なのは、目的に合わせた資格の選択です。
秘書業務の基礎を学ぶのか、デザインや経理などといった特定のスキルを伸ばすのか。どんな資格がどんな場面で活かせるのか。しっかり自分の得意分野を見極めてスキルを伸ばし、信頼される秘書を目指しましょう!
資格について詳細は、以下の記事を参考にしてくださいね。
子育てしながら未経験でフリーランス秘書になった体験談
未経験で子育て中だと、どうしても挑戦を迷ってしまいがち。ですが、「小さな子どもがいても、仕事がしたい」──そんな思いでフリーランス秘書をはじめた多くのママたちが、今、自分らしい働き方を叶えています。
ここでは、その中のひとり、やすはさんのストーリーをご紹介しますね。
夫の転勤をきっかけに、10年間働いた会社を退職したやすはさん。コロナ禍での妊娠中は引きこもってしまう日々でした。さらに、出産後は産後うつに……。子育てに慣れてきた頃、「このままではいけない」と仕事を探し始めます。
たまたまX(Twitter)でフリーランス秘書という働き方を知り、リモラボに参加。
子育てのスキマ時間でタスクを終わらせるなど、効率的に時間を使うことに力を注いで、2ヶ月でオンライン秘書の仕事を獲得し、月5万円の収入を達成しました。
【やすはさんのある一日のスケジュール】
7:00 起床、ご飯
8:30 子どもを一時預かりへ
9:00 車の中で作業開始
お弁当を食べながら作業
12:00 お迎え
13:00 帰宅
13:30 お仕事開始
16:00 お仕事終了
お昼寝から起きた子どもと遊ぶ
さらに、目標から3ヶ月前倒しで会社員時代と同等の月収25万円を実現!現在も、クライアントの期待を上回る価値提供を心がけながらスキルアップを続けています。
そんなやすはさんを含めた5人のフリーランス秘書を紹介した、以下の記事もぜひ読んでみてくださいね。

リモラボを知りたい方は覗いてね!
フリーランス秘書になるためのよくある質問
フリーランス秘書を目指す方から、「未経験でも始められるの?」「どんな人が向いているの?」などの、さまざまな質問をいただきます。最初の1歩目でつまずきがちなのは、情報不足による不安のせい。
ここでは、いただいた疑問の中で特に多い3つの疑問に焦点を当てました。初心者でも分かりやすいように、現実的な視点からお答えしますね。
自分らしい働き方へ踏み出すヒントになるとうれしいです!
- 本当に未経験からでも稼げるようになる?
- 自分がフリーランス秘書に向いているか知りたい
- 開業届や屋号は最初から必要?
本当に未経験からでも稼げるようになる?
未経験からでもフリーランス秘書として稼げるようになります。
この仕事は「今できること」から経験を積みながら、業務の幅を広げていける仕事だからです。最初は簡単な事務サポートやスケジュール管理から開始して、クライアントとの信頼関係を築いて継続的な契約につながるなど、未経験から稼げるようになった実例もたくさんあります。
スキルや経験はもちろん大事ですが、丁寧な対応や責任感ある姿勢など、信頼される対応力も大切です。
ただし、会社員のように手厚い保障はないので、貯蓄や民間保険などの備えがあると安心して働けますね。
自分がフリーランス秘書に向いているか知りたい
フリーランス秘書は、自分で仕事を選び、自分で責任を持つ働き方。会社員とは大きく違う働き方なので、最初に自分に合っているかよく吟味して見極めることが大切です。
特別なスキルは必要ありません。
スキルがないから不安、と思うよりも「やってみたい、誰かをサポートしたい」という気持ちがあれば、素質ありだと思います。実際、多くのフリーランス秘書が「やってみたい」という気持ちから始めて、経験を積んで成長しているんですよ。

フリーランス秘書は、次のような特徴に当てはまる人は特に向いています!
- 細かい作業や整理整頓が好き
- 人を裏からサポートするのが好き
- 約束や納期をきちんと守れる
- 変化に柔軟に対応できる
- コツコツ努力を続けられる など
このような姿勢を持つ人なら、経験ゼロからでも信頼される秘書に成長できますよ。
開業届や屋号は最初から必要?
フリーランス秘書として活動を始める際、最初から開業届や屋号を届け出る必要はありません。まずは仕事を始めることが先決で、続けられそうと感じてからで大丈夫です。
開業届は確定申告の青色申告とも関連しますが、どちらも継続的に報酬を得るようになってからの提出で問題はありません。また、多くの人が個人名で活動しているとおり、屋号(仕事上の名前)も必須ではないです。
専門知識も多いので、実務経験を積んで業務の流れを理解してから税に関する基礎知識を学ぶと安心ですね。無理のないペースで少しずつ整えましょう。
まとめ
今回はフリーランス秘書の働き方と始め方についてご紹介しました。
フリーランス秘書とは会社に所属せず業務委託契約を結んで働く秘書のこと。近年では完全リモートでの働き方が主流になっています。
正しい順序を踏めば、経験ゼロからでもフリーランス秘書になれます。
たくさんの秘書の中から選ばれるためには、ただ作業をこなすだけではない要素が欠かせません。
- 【報連相】はシンプルに&先回りを
- レスポンスや納品は【スピード】重視
- +αの【提案】で手放せない存在を目指そう!
経験ゼロでも大丈夫!
子育てや本業も自分らしい働き方も手に入れるフリーランス秘書としての一歩目を、ぜひ踏み出してくださいね。