
5つの自由を手にすれば、もっと女性は活躍できるーーHAPPY WOMAN FESTA 2025
これまで6,000人以上の女性をサポートしてきた「リモートワーク実践スクールのリモラボ」。
2025年3月6日、リモラボ 取締役 小森優が国際女性デーセミナー「HAPPY WOMAN FESTA 2025 TOKYO 第2部『HAPPY WOMAN SEMINER 2025』」に登壇しました。
「HAPPY WOMAN FESTA 2025」は、女性たちの功績を祝い、ジェンダーについて考える日本最大級の国際女性デーのイベントです。
特に、2025年は国際女性デーが国連で制定されて50周年の節目の年ということで、これからの50年をテーマに掲げ、社会の変化とともに女性の働き方やキャリアの在り方について深く議論されました。
本セミナーには以下の4名が登壇。
- 志立正嗣さん(ディップ株式会社 代表取締役COO)
- 宮本桃子さん(株式会社Mentor For 取締役)
- 小森優(株式会社リモラボ 取締役)
- 小川孔一さん:進行(HAPPY WOMAN実行委員会 実行委員長)
この記事では、イベントで小森が語ったこれからの女性の働き方を中心にお伝えします。

女性活躍2.0から3.0の新時代へ
セミナーの冒頭では、HAPPY WOMAN実行委員会 実行委員長の小川さんが、女性活躍に関する世の中の変遷や本セミナーのテーマ「女性活躍2.0から3.0へ」に関する社会背景や定義について解説しました。
男性は仕事、女性は家庭という時代から、女性の活躍推進やジェンダー意識の変化が注目されるようになったのは今からおよそ50年前。
女性支援が中心だった「女性活躍1.0時代」から、女性を起点とした組織変革が注目された2.0時代。
そしてこれからはジェンダーを超えて女性が社会で活躍する3.0時代の幕開けです。
「人口減少、高齢化、労働力減少」などの日本の課題や、「ジェンダーレス、在宅ワーク、女性のキャリア」など新しい観点について、登壇者それぞれの視点から語られました。
小森のキャリアのターニングポイントと今の働き方
現在は株式会社リモラボの取締役である小森は、もともと保育士としてキャリアをスタート。
しかし、父親の入院がきっかけで「今の収入では家族を支えられない」と感じ、収入と自由を求めて働き方を見直し、そこで「SNS運用代行」という仕事に出会いました。
その後、自身の経験を活かして、リモートワーク実践スクール「リモラボ」を立ち上げます。
これまでに6,000名以上の女性のスキル習得をサポートし、現在は世界各地で暮らす300名以上のリモートワーカーと共に、オンラインで働く生活を送っています。
女性がより一層活躍していくために。手にしたい5つの自由
SNS運用代行の仕事をはじめとする在宅ワークという働き方で、小森が手に入れた5つの自由。
- 場所の自由:Wi-Fiとパソコンがあればどこでも働ける
- 時間の自由:体調、予定、家庭に合わせてスケジュールを調整できる
- 収入の自由:働き方次第で収入アップも可能
- 人間関係の自由:自分に合った仲間と仕事ができる
- キャリアの自由:リーダーを目指すもよし、マイペースに働くのもよし
さまざまな企業でもこの5つの自由を手に入れることができれば、活躍する女性がもっと増えていくと考えています。
選択肢があることが大事なポイント。
たとえば、中間管理職になりたくない女性がいたり、どんどん出世していきたい女性がいたり、どちらの選択肢も尊重されることが重要です。
自分と今の環境に合ったものを選び取ることができれば、結果的にパフォーマンスが磨かれると考えています。
身近な「ロールモデル」の重要性
SNSやウェブの情報から知りたいことはなんでも手に入る時代。
しかし、実際に理想のワークライフバランスを実現しているロールモデルが身近にいないと、挑戦へのハードルが高く感じてしまいます。
リモラボでは、
- 子どもとの時間を作りたい
- 海外移住を実現させたい
- 推し活を充実させたい
- 旦那さんの転勤に対応したい
- ペットとの時間を大事にしたい
など、さまざまな理由で柔軟な働き方を実現している女性の事例がたくさん共有されています。
「こんな生き方もできるんだ」と気づくことで、選択肢が広がり、行動の後押しにもなるのです。
女性の活躍を後押してくれる時代はすぐそこ
小森は、女性の活躍を後押ししてくれる時代が来ていると語ります。
昔は、女性が仕事と家庭を両立するという概念自体がありませんでしたが、近年、女性がキャリアを築きやすい環境が整いつつあります。
それにともなって、「仕事もしたいし、家庭やプライベートも充実させたい」と願う女性も増えている現状です。
- 生成AIの発展により、効率的な作業の実現
- ロボット掃除機や食洗機といった便利な家電の登場
- 家事代行サービスの普及
など、女性が仕事と家庭を両立しやすい社会にどんどん近づいている昨今。
もっと多くの女性がキャリアアップのチャンスを掴み、収入や時間の自由を得られる時代がすぐそこに近づいています。
キャリアは「生涯の経歴」――自分の経験すべてが未来につながる
「キャリア=仕事の経歴」と考えがちですが、実は広辞苑で調べるともっと広い意味があることがわかります。
キャリア=生涯の経歴
子育てや介護など、さまざまな個人の経験も立派な、キャリアの一部です。
「自分の経験をコンプレックスと感じるのではなく、むしろそれを強みにしていくべき」と語る小森。
子育てで培ったスケジュール管理やコミュニケーションスキル、介護で身につけた気配りや観察力など、家庭の中で積み重ねてきた知識や行動は、ビジネスシーンでも十分に役立つスキルです。
これからも小森自身が1人の女性として挑戦を続け、「全ての経験はキャリアに結びつく」ことを発信し続けていきたいと語りました。
志立さんが語った「女性活躍の未来と男性の意識改革」
志立さん(ディップ株式会社 代表取締役COO)は、日本における女性活躍の現状と、これからの社会の在り方について言及しました。
ディップ株式会社では女性管理職の比率が37%と、日本企業の平均値を大きく上回っています。
しかし、数字上は女性が活躍しているように見えても、真の女性活躍にはまだまだ課題があると志立さん。
また、会社は単に仕事をこなす場所ではなく、共通のビジョンに向かって仲間と協力し合う場であるという考えから、ディップではフル出社体制を取り入れ、社員同士のコミュニケーション強化を図っています。
一方で、男性の育児参加や介護支援制度など、柔軟な働き方をサポートする仕組みも充実させているとのこと。
これからの時代は、女性だけでなく男性の意識改革が重要。
お互いに協力しながら、より多様な働き方を実現していくことが、日本の未来にとって大切だと志立さんは語りました。
宮本さんが語った「自立と多様なキャリアの重要性」
宮本さん(株式会社Mentor For 取締役)は、「女性活躍」という言葉がなくても、すべての人が当たり前に活躍できる社会の実現が目標だと語りました。
そのためには、女性の経済的な自立が欠かせません。
今は、会社員という選択肢だけでなく、SNSを使ったビジネスや副業、フリーランスなど、自分に合った働き方を目指せます。
さまざまな理由から管理職になることを避ける女性もいますが、実際に管理職になった女性の7割が、「裁量が広がり、生活の自由度が高まった」と満足しているという結果も。
そのことからも、宮本さんは女性1人1人が自信を持って活躍できるよう、周囲の人が支え合い、前向きな力が広がれば、もっと社会は良くなると締めくくりました。
まとめ:これからの50年、キーワードは「選択肢」
『HAPPY WOMAN SEMINER 2025』では、これからの50年に向けた、新しい時代の女性の働き方、社会のあり方について深堀してきました。
小森は次の3点について言及し、自分自身も挑戦を続けていきたいと語りました。
- 5つの自由(場所・時間・収入・人間関係・キャリアの自由)を手に入れることの大切さ
- ロールモデルの重要性
- 女性の活躍を後押ししてくれる時代の到来
働き方だけでなくどんな人生を選ぶのか、またその選択肢をどれだけ持てるかが、「これからの50年」に大切な要素となりそうです。
そして女性だけでなく、一人ひとりの選択が社会を変えていく。
自分に合った道を選ぶことが、より豊かな人生につながると感じられるイベントでした。