
海外案件向けのオンライン秘書になる方法|日本在住でも海外案件を獲得する流れを解説
「オンライン秘書には海外案件ってあるの?」
「英語が活かせるオンライン秘書の海外案件があるのか知りたい!」
「日本語を使ってできるオンライン秘書の海外案件があるのか知りたい!」
オンライン秘書は、日本にいながら海外のクライアントと仕事ができる働き方です。
海外クライアントのオンライン秘書として成功するカギは、市場理解と質の高いサービス提供。
海外ではごく一般的になっているオンライン秘書市場で、日本人特有の丁寧さや正確さが高い評価を得ています。
この記事では、市場の特徴や求められるスキル、仕事の見つけ方まで網羅しました。

ぜひ最後まで読んで、自分の強みを活かして海外案件を獲得する一歩を踏み出してくださいね!
海外案件向けのオンライン秘書とは?
「海外向けのオンライン秘書」と聞くと、英語が必須だと思う方も多いでしょう。
ですが実際には、日本語だけで対応できる案件も少なくないんです。
ここでは、日本在住で海外案件を請け負うオンライン秘書の働き方を、以下の2つのケースに分けてご紹介します。
- 日本語を使うケース
- 英語を使うケース
日本在住で日本語を使って海外案件をこなす
英語が苦手でも、海外向けのオンライン秘書として活躍するチャンスは十分あります。
すべての海外案件で英語力を必要とするわけではなく、日本語だけで対応できる案件も一定数存在します。
たとえば、東南アジアや北米、ヨーロッパなどに拠点を置く企業の中には、日本人の顧客を対象にビジネスを展開しているところも。
こうした業務では、海外の現地スタッフでは対応が難しく、日本語ネイティブの人材が重宝されるんです。
このような場合、語学力よりも日本語での丁寧な対応や文化的理解が重視されるのが特徴。
海外案件でも日本語での対応が可能な理由がわかりますよね。
具体的には次のような業務があります。
- 東南アジアのEC企業が、日本人顧客向けカスタマーサポート業務を依頼
- 北米在住の日本人経営者が、オンライン秘書業務を依頼
- 海外展開を進める企業が、日本語による日本市場向けリサーチを依頼

英語ができないから海外案件はムリ、と諦める必要はありません。
日本語で対応できる案件から挑戦して、徐々に経験を積みながら英語スキルを伸ばしていく、というステップもあります。
日本語スキルを活かせる場は思ったよりも多いもの。
日本にいながら海外企業と仕事をすることは、十分に実現可能なんですよ。
日本在住で英語を使って海外案件をこなす
英語スキルがあると、日本にいながらにして世界中のクライアントと自由に仕事ができます。
オンライン秘書にとって重要視される「円滑なコミュニケーション」に支障がなければ、居住地は関係がないからです。
海外のクライアントが大切に思うのは、やりとりのスムーズさと納期の厳守といった「対応の質」。

日本語しか使えなければ対応が難しい場合でも、英語スキルがあれば応募できる案件の選択肢が一気に広がります!
たとえば、英語を使う海外案件には次のようなものがありますよ。
- 英語でのメールやチャット対応
- SNSの運用補助
- 英語資料の作成
- Zoom会議での通訳補助 など
英語が使えると、できる仕事が増えるだけでなく、働き方の自由度を広げる武器になります。
時差があるクライアントともリモートだと柔軟に働くことができるのに加えて、時給や報酬も比較的高めに設定されている傾向があるのもポイント。
自由度高く、より幅広い働き方を実現したい方には、英語スキルはとっても強力な味方なんですよ。
今、なぜ海外向けオンライン秘書が注目されているのか?
最近、海外向けオンライン秘書が注目を集めているのには、いくつかの理由があります。
特に、見逃せないのが海外での活用状況や日本人特有の特性への評価。
ここでは、以下の2点の背景を知ることで、今なぜこの働き方が選ばれているのかをひもときます。
- 海外はオンライン秘書を使うのが普通
- 日本人の丁寧な対応が好まれている
海外はオンライン秘書を使うのが普通
海外でごく一般的な働き方として定着しているオンライン秘書(バーチャルアシスタント/VA)。
社内で秘書業務や事務作業を抱え込まず、必要に応じて外注する文化です。
企業や個人事業主には、コスト削減や業務効率化が図れる選択肢。

バーチャルアシスタントの活用はごく自然な結果ですね。
業務のオンライン化が進む中、需要は年々高まっていくばかり。
オンラインでの仕事依頼に慣れている国では、秘書業務を担う人材も世界中から選ばれる傾向で、日本に住んでいても例外ではありません。
【オンライン秘書を活用する代表的な3カ国と業務内容の傾向まとめ】
国 | 任される主な業務 | 特徴 |
アメリカ | ・カスタマー対応 ・スケジュール管理 ・メール対応 | 信頼できる秘書を外部委託する文化が定着 |
フィリピン | ・データ入力 ・SNS運用 ・調査業務 | ルーティン業務をVAに任せる傾向が強い |
オーストラリア | ・書類作成 ・請求書発行 ・Zoom会議の準備 | 事務全般をVAに依頼するケースが多い |
成熟した海外オンライン秘書市場は、日本人でも参入しやすい環境です。
ニーズが安定して高く、スキルや対応力次第で言語や時差を超えて選ばれ続けます。
海外クライアントのオンライン秘書として働きたい方にとって、参入障壁は決して高くなく、可能性と魅力にあふれた市場なんですよ。
日本人の丁寧な対応が好まれる

オンラインでのやりとりでは顔が見えない分、信頼関係の構築が大切になりますよね。
中でも、日本人の持つ気配りや配慮、対応力は、世界的に見ても優れた特性として注目されています。
そのため、日本人オンライン秘書の丁寧で正確な対応は、海外クライアントから高く評価されやすいんです。
たとえば、日本人ならではの丁寧さが活かされる対応には、次のようなものがあります。
- 相手のタイムゾーンを調べ、時差を考慮して業務連絡や納品時間を調整
- 提出前に誤字脱字やリンク切れなどを入念に確認し、ミスのない状態で納品
- 指示を受けた業務内容に対し、不明点を丁寧に質問してすれ違いが起こらないよう確認を徹底
このように、日本人ならではの丁寧さや誠実さが、海外クライアントには「頼れる存在」として映ります。
英語力や業務スキルはもちろん大切ですが、それだけでは補えない「人柄」や「姿勢」が、仕事の継続性や信頼関係構築のカギ。
信頼は、一度仕事を任されたあとのリピート率の高さに直結します。
信頼されやすい国民性を活かせる点も、日本人が海外案件に挑戦する大きな後押しになりますね。
元々日本人が身につけている丁寧さや正確さを「信頼」とする文化背景や資質が、オンライン秘書として活躍する上では大きな強みに。
日本人の特性が評価される環境だからこそ、日本人オンライン秘書という存在が注目されているんです。
海外向けオンライン秘書の収入の目安
日本にいながらでも、海外向けのオンライン秘書として高時給、高収入を目指せます。
特にアメリカや欧州などの物価や人件費が高い国では、秘書業務の外注費用も日本に比べて高く設定されています。
それがそのまま報酬の単価に反映されるので、同じ業務内容でも、日本国内の案件よりも高単価な傾向があるんです。
また、為替の変動によって同じ報酬額でも手取りに差が出て、特に円安の場合、報酬は高めになります。
項目 | 内容 | ポイント |
時給の目安(USD建て) | $10〜$20(案件により変動) | 経験者や専門スキルを持つ場合は$25以上の案件もあり |
1ドル=130円の場合 | 時給:1,300〜2,600円相当 | 為替が安定している時期の目安 |
1ドル=150円の場合 | 時給:1,500〜3,000円相当 | 円安が進むと、同じドル報酬でも日本円換算の手取りが増える |
報酬の受け取り方法 | PayPalPayoneer など | 為替手数料や送金手数料に注意 |
このように、海外案件を受注することで、日本にいながら高単価・高時給の働き方が実現できます。
オンラインで完結する仕事でもあるので、物理的に海外に移住するなどの大きな投資をしなければという心配や負担もありません。

必要なのは、基本的な英語力やビジネスマナー、そして信頼される対応力だけ。
グローバルな働き方が広がっていく中で、海外向けオンライン秘書という働き方は、とっても魅力的な選択肢ですね。
収入を伸ばしたい、日本にいながら海外で働きたいと考える人には、チャレンジしてみる価値がありますよ。
未経験から海外案件向けオンライン秘書になれる?
海外向けオンライン秘書は未経験からでも目指せる働き方ですが、成功するには段階を踏んだ準備が欠かせません。
いきなり実務経験もスキルもない状態で海外案件に応募しても、なかなか受注に至らないケースは多いんです。
オンライン秘書には、チャット対応やスケジュール管理などの基礎スキルが求められます。
海外案件の場合は、これらに加えて英語力や国際的なマナーも必要に。
国内案件よりハードルが高く感じられるかもしれませんね。
とはいっても、次のように段階を追って準備すれば、未経験からでも十分にチャレンジできます。
具体的な海外案件の仕事内容を知ることから始めましょう
英語や専門スキルなどを身につけます
案件獲得のために必要なポートフォリオを準備します
海外向け求人サイトで案件を探しましょう
未経験OKの案件も一部存在するので、最初の一歩を踏み出せるかどうかがポイント。
実際に活躍している人の多くは、事前に必要な準備をおこなったうえで、自分に合った働き方からスタートしています。

大切なのは、正しいステップを踏んで挑戦すること。
未経験だからとあきらめず、きちんと段階を追うことで、誰でも海外向けオンライン秘書という働き方を実現できますよ。
海外向けのオンライン秘書の仕事内容
海外向けオンライン秘書と聞いても、具体的な仕事内容のイメージが湧かないかもしれません。
実際には日本国内の秘書業務に近い内容が多く、未経験からでも始めやすい業務ももちろんあります。
ここでは、具体的にどんな仕事があるのかを、5つのタイプに分けてご紹介します。
- 翻訳
- データリサーチ
- 各種手配・手続き
- 問合せ対応
- 海外スタッフへの業務依頼
日本語を英語に翻訳
海外向けオンライン秘書の仕事の中でも、翻訳や通訳はとても大切な役割になります。
日本語を理解できないクライアントにとっては、自分の意図を正確に伝える翻訳パートナーの存在が欠かせません。
翻訳ミスは、意思のすれ違いや誤解を招くリスクに直結します。
ビジネス上の信頼関係にも大きく関わってくるため、細かいニュアンスや文脈を汲み取った翻訳が求められるんです。
次のように、オンライン秘書が行う翻訳・通訳業務では、専門用語を含むやりとりもあるため、場面に応じた柔軟な対応力が必要になります。
- 日本語で作成された資料を英訳
- 社内文書や業務メールの翻訳
- オンライン会議でのリアルタイム通訳
- 海外向けSNS投稿やWebサイトの日本語→英語ローカライズ対応
- 海外パートナーとの契約書や業務定型文書の翻訳補助
翻訳スキルに加えて、相手の文化や表現スタイルを理解する姿勢も大切です。
言葉だけに留まらない「伝わる表現」に配慮できると、クライアントからも大きな信頼が寄せられますよ。
翻訳や通訳は単なる言葉の変換作業ではありません。
クライアントと相手との間に立つ、コミュニケーションの橋渡しとして、大きな役割があります。
英語力を活かして人の役に立ちたい方にとっては、非常にやりがいのある仕事といえますね!
データリサーチ
海外向けオンライン秘書の業務の中でも、マーケティングに関わるデータリサーチは欠かせない仕事のひとつ。
特に、日本企業が海外市場に進出する際には、現地の市場や競合状況を正確に把握する必要があり、リサーチの役割はとても重要です。
実際、クライアントから依頼される内容には、日本の商品やサービスについての調査が含まれます。
次のような情報は現地展開の戦略を練るうえの基礎資料で、ビジネスの成功に直結する要素です。
- 類似商品の価格やユーザー評価を調査
- SNSや口コミサイトでの反応や評判を分析しレポート化
- 現地市場のトレンドや需要動向を調査
- 競合企業のサービス内容やプロモーション戦略を比較
- 日本企業の商品やサービスが現地で法規制や文化的に適応可能か調査
単なる検索スキルだけでなく、クライアントが本当に必要としている情報がなにかを読み取る力や、わかりやすく正確に整理して伝える力も必要です。

情報の信頼性を見極めるリテラシーも欠かせないポイント。
海外における市場リサーチは、日本とは異なる観点が必要です。
的確な情報収集ができるオンライン秘書の存在は、クライアントにとってはすごく心強い存在ですよね。
リサーチ力と情報整理力に自信がある方にとっては、大きなやりがいが感じられる業務といえます。
各種手配や手続き
海外向けオンライン秘書の仕事内容の中でも、バックオフィス型の業務は大切な存在です。
中でも、各種手配や事務手続きは、業務の円滑な進行に欠かせず、正確で迅速な対応が求められます。
このような業務は、言葉の壁や文化の違いから現地スタッフの対応が難しく、日本人の細やかな対応が重宝されるケースも多いんです。
たとえば、次のような業務では、細かくて正確な作業が求められます。
- オンライン会議のスケジュール調整
- 請求書の作成と送付管理
- 契約書や報告書など各種書類の作成・共有
- 経費精算や支払い手続きのサポート
- 取引先やチームメンバーへの連絡・調整業務
これらの業務は信頼性が特に重要で、ミスが許されない部分でもあるため、丁寧な確認作業やスケジュール管理能力が必要になります。
海外案件をスムーズに回すために、日本人オンライン秘書の正確で誠実なサポートが強く求められる場面でもありますよ。
単なる事務作業以上に、手配や手続きの仕事は、クライアントの信頼を得る基礎になるんです。
このようなバックオフィス業務スキルを磨くことは、海外向けオンライン秘書としての価値を大きく高めるポイントになります。
問合せ対応
海外向けオンライン秘書の業務で、特にカスタマーサポート型の仕事では、チャットやメールで寄せられる顧客からの問合せへの丁寧な対応が要求されます。
問合せ対応では、単に言語力だけではなく、日本人ならではの細やかな気配りや誠実な対応が重要視されていて、ニーズが高まっているんです。
具体的には、次のような業務が海外企業から求められています。
- 商品やサービスに関する質問への返信
- 日本語でのトラブル対応
- 注文内容の確認や変更依頼への対応
- 配送状況や納期に関する問い合わせへの回答
- キャンセル・返品手続きに関する案内
このような対応力が、クライアントとの信頼関係構築に直結しますよ。
オンライン秘書として働く場合、やり取りの手段は主にチャットやメールになります。
そのため、コミュニケーションスキルに加えて、タイムリーな返信やトラブルの早期解決能力も欠かせません。
これらは経験を積みながら磨いていくスキルなので、初心者でも挑戦しやすい分野といえます。
問合せ対応を通じて顧客満足度を高める役割を担えるほか、海外向けオンライン秘書としてのスキルアップにもつながるんですよ。
丁寧で誠実なサポートができる人にとっては強みを活かせる分野で、大きなチャンスにもなります。
海外スタッフへの業務依頼
現地の橋渡し役として重要な業務のひとつに、現地スタッフに業務を依頼し、調整する役割が挙げられます。
日本側の意図を現地スタッフに正確に伝えて、円滑に業務が進むようサポートすることが、そのミッションです。
文化や言語の違いは、ストレスになりやすいもの。
双方が問題なく作業できるように調整するのが、間に立つオンライン秘書の大切な役割です。
クライアントが「こうしてほしい」と思っていても、それがうまく現地に伝わらなければ、成果につながりませんよね。
そうした場面で頼りになるのが、橋渡し役のオンライン秘書です。
実際には次のような業務をおこないます。
- 英語での指示書作成
- 納期の調整
- 進捗状況のヒアリングと報告
- 業務フローや担当の割り振り調整
- 質問・確認事項のとりまとめとクライアントへのフィードバック
単に英語を話せるだけでなく、段取り力や報連相(報告・連絡・相談)の習慣を活かして確実に業務を前に進める、「プロジェクトの要」となる動きが求められます。
英語スキルと日本人らしいきめ細やかな対応力を活かし、双方から信頼を得られるポジションです。
プロジェクト全体を支える役割として、大きなやりがいを感じられる仕事ですよ。
海外案件向けのオンライン秘書に必要な英語力の目安(TOEIC)
海外向けのオンライン秘書として働くうえでひとつの目安になるのが、TOEIC700〜800点程度の英語力。
英語でのやり取りがある案件では、基本的なコミュニケーション力の目安として、多くの企業がTOEICスコアを参考にしています。
実際に英語力を求められるのは、主に次のような場面です。
業務内容 | 求められる英語力の内容 | TOEICスコアの目安 |
納期調整や業務確認(メール・チャット) | ・読解力 ・ライティング力 | 700点程度 |
会議の議事録作成や簡易通訳 | ・リスニング力 ・要約力 | 800点前後 |
英語での指示書作成やレポート提出 | ・ライティング力 ・構成力 | 750〜800点程度 |
このように、英語の読み書きや聞き取りで、一定のレベルが求められるんです。
TOEIC700点程度であれば、日常的な業務に対応ができ、800点前後あればさらに専門性の高い業務にも挑戦しやすくなります。
グローバル企業では募集要項にTOEICスコアの目安を記載していることもあって、あらかじめ目標のスコアを把握しておくと案件獲得の近道にも。

自分のスキルを証明するのに英語力を可視化しておくことは、とても有効な手段なんです。
もちろん、TOEICスコアはあくまでも指標のひとつ。
ですが、スコアが高ければ高いほど対応できる業務の幅が広がって、信頼にもつながりやすい利点がありますよ。
海外案件向けのオンライン秘書に必要なスキル
海外向けのオンライン秘書として活躍するためには、業務に直結する実務スキルも欠かせません。
特に、海外企業とのやりとりで求められるのは、日本人ならではの丁寧さや、正確でスピーディな対応。
ここでは、それらが活かされ、実際の現場で重宝されるスキル3つをご紹介します。
- カスタマーサポート型スキル
- バックオフィス型スキル
- リサーチ力
カスタマーサポート型のスキル
海外向けのオンライン秘書として信頼されるためには、カスタマーサポート型のスキルを磨くのがおすすめ。
メールやチャットのようなテキストベースのやりとりでは、相手の意図を正しく汲み取って、丁寧で柔軟に対応する力が求められます。
単なる定型文でのやりとりでは対応しきれないケースが多くある中、海外クライアントは、日本人の丁寧さや心配りに価値を感じる傾向があります。
相手の感情や背景を汲み取るような、気配りを忘れないサポートが、信頼関係につながりますよ。
また、カスタマーサポート型の業務は仕事の範囲が幅広いことも特徴。
たとえば、相手の疑問を先回りしてQ&Aを整備したり、返信内容をテンプレート化して効率化したりといった先回りの工夫も評価されるんです!
カスタマーサポート型の業務は、次のような内容が求められます。
- メールでのお問い合せ対応
- チャットツールでのサポート(Slack、Messengerなど)
- Q&A(よくある質問)ページの作成・更新
- アンケートや予約フォームの作成・管理
- 対応履歴やフィードバックの記録・レポート作成
マニュアル通りの対応力だけでなく、1対1で相手に寄り添う力や状況に応じた判断力が活かされるのが、カスタマーサポート型のスキルといえます。
海外案件で長く信頼を得たいなら、特に強化しておきたい分野ですね。
バックオフィス型のスキル
クライアントを裏側から支えるバックオフィス業務は、海外向け案件でも大きな役割を担います。
中でも、スケジュール調整や予約対応などの事務処理を正確におこなえるスキルは、信頼されるオンライン秘書になるための基本です。
海外クライアントにとっては、時差や言語の壁を感じる中、確実に業務を遂行し丁寧な対応をしてくれるパートナーの存在は心強いもの。
次のような業務について、的確に細やかな管理・調整をおこなうと、相手の業務の負担を減らしてスムーズな業務進行をサポートできます。
- 会議や面接の日程調整
- データや顧客情報の管理
- 書類作成・フォーマットの整備
- 議事録の作成と共有
- オンラインツール(ZoomやGoogleカレンダーなど)の設定と運用管理
こうした業務を「ただの作業」としておこなうのではなく、相手の立場に立って先回りした対応や、イレギュラーな変更に柔軟に対応する力が求められるんです。
「任せて安心」と思ってもらえる誠実さと段取り力が試されますよ!
一見地味に見える業務ですが、バックオフィスが安定しているからこそ、クライアントの事業は前進できます。
目立たないけれど確実に役立つ、そんな支え方ができるのが、バックオフィス型のスキルですね。
リサーチ力
海外向けのオンライン秘書には、日本の情報を的確に調べて整理し、わかりやすく伝えるリサーチ力が求められる場面が多くあります。

日本の商品やサービスの情報を必要とする際には、単なる検索ではなく、信頼性の高い情報を収集・要約する能力がカギですよ。
海外クライアントは、日本のビジネス事情や文化的背景に詳しくないことが多いもの。
商品の人気の理由や競合相手について、背景まで含めて説明できるリサーチ力は信頼に直結します。
信頼されるリサーチ力を身につけるには、単に情報を並べるだけでなく、必要な情報を的確に選んで、要点を押さえて簡潔にまとめる力が必要です。
実際の業務では、次のようなさまざまな依頼があります。
- 指定された業界の競合情報を集める
- 日本のサイトを調べてわかりやすく要点をまとめる
- 類似商品の価格帯や販売実績を調査する
- 国内ユーザーのSNS上での反応をまとめて報告する
- 日本国内のサービス内容や利用方法を英語で説明するために整理する
こうした業務では、情報収集力はもちろんですが、相手に読みやすい形で調査結果の提供をする整理スキルも欠かせません。
リサーチ力は、英語力とは別に鍛えておきたいスキルのひとつです。
現地から見た日本の情報を客観的にわかりやすく伝えられれば、海外案件でも重宝される存在になれますね。
未経験から海外案件向けのオンライン秘書を始める方法
未経験から海外案件向けのオンライン秘書として働くには、段階的な準備と実行がキーポイント。
仕事内容を正しく理解して、必要なスキルや実績を整えることが大切です。
ここでは、実際に案件を受けるまでのステップを、順を追ってご紹介します。
オンライン秘書の仕事内容を知る
オンライン秘書として海外案件に関わるには、まず、仕事内容をきちんと理解することが大切。
オンライン秘書の業務はとても幅広く、それぞれに必要なスキルや時間のかけ方が異なります。
短時間でできる業務とまとまった時間と集中力が必要な業務の違いを把握せずに仕事を始めてしまうと、自分のライフスタイルに合わずムリをしてしまう可能性も。

だからこそ、最初の見極めがポイントなんですよ。
まずは自分の稼働可能時間や得意分野を整理して、それにあった業務内容はどのようなものなのかを調べましょう。
たとえば、次のような業務がありますよ。
業務のタイプ | 内容の例 | 特徴 |
短時間で対応可能 | ・メール返信 ・簡単なデータリサーチ ・スケジュール調整 | ・1回当たり15〜30分で対応可能 ・スキマ時間にできる |
中程度の時間が必要 | ・翻訳作業 ・SNS分析レポート | ・1〜2時間程度の集中が必要 ・日によってばらつきがある |
まとまった時間を要する | ・通訳(オンライン会議) ・プレゼン資料作成 ・議事録作成 | ・2〜3時間以上の連続稼働が必要 ・時間の確保が前提 |
どんな業務があるのか全体像をつかめば、「始められそう」「続けられそう」という見通しも立ちやすくなって、無理なく始められる仕事が見えてきます。
仕事内容の把握は、自分に合った働き方を見つける第一歩です。
焦らず丁寧にリサーチして、自分のライフスタイルに合う業務を選びましょうね。
仕事内容に応じたスキルを身につける
海外向けオンライン秘書として活動するには、希望する仕事内容に応じたスキルを段階的に身につけることが大切になります。
英語スキルの他に専門スキルがあることで、対応できる業務の幅が広がり、より多くの案件に応募できるようになるんです。
次のように、仕事内容に応じた専門スキルを意識的に身につけることで、実務での対応力が高まって信頼されやすくなりますよ。
仕事内容 | 必要なスキル |
翻訳業務 | 英語スキル(読解力、ライティング力) |
リサーチ業務 | 情報収集力、情報整理力 |
事務作業 (日程調整や書類作成など) | Googleドキュメント・Excelの基本操作スキル |
未経験から始める場合でも、ひとつひとつのスキルを段階的に学ぶことで、確実にステップアップしていけます。
英語力であれば、ビジネスメールからチャット、会議対応へとだんだんレベルアップするイメージです。
専門スキルも日々の業務を通じて実践的に身につけていけますよ。
英語力と専門スキルの両方を兼ね備えると、信頼されるオンライン秘書として、幅広い業務に対応できるようになります。
まずは自分が目指したい業務内容を明確にして、必要なスキルを洗い出し、優先的に身につけていくことから始めましょう。
仕事内容に沿ったポートフォリオを作る
海外案件に応募する際には、仕事内容に沿ったポートフォリオや自己PR書類を英文で用意しましょう。
海外では履歴書や職務経歴書だけではなく、志望動機や仕事への姿勢を伝えるカバーレターやプロフィールを通じて自分をアピールする文化が根づいています。
必要な書類は次の通りです。
- 英文履歴書(Resume)
- 職務経歴書(職歴の詳細が分かるもの)
- カバーレター(Cover Letter)
- プロフィール(UpworkやFreelancer.comなどのオンライン求人サイト用)
- ポートフォリオ(実績・成果物の紹介サンプル)
カバーレターは、履歴書やプロフィールだけでは伝わりにくい「想い」や「スキル」についてアピールする短いメッセージです。
カバーレター本文には次のような内容を書いて、最後に忘れず署名しましょう。
記載内容 | 解説 | 例文 |
1.導入 | 挨拶をして、応募ポジション名と応募のきっかけを伝える | I am writing to apply for the position of Online Secretary listed on ○○. |
2.自己紹介とスキルの要約 | 職歴・専門スキル・経験年数などを簡潔に紹介する | With over 3 years of experience in virtual assistance, I specialize in scheduling, email management, and research. |
3.応募ポジションとの適合性 | 仕事内容に対してどのように貢献できるかを伝える | I am confident that my attention to detail and communication skills would be a great asset to your team. |
4.結びと意欲を伝える | 前向きな姿勢を伝えて面接の機会を希望する | I would welcome the opportunity to discuss how I can contribute to your team. Thank you for your consideration. |

特に初めての応募では、形式にとらわれすぎずに自分の強みや熱意が伝わる構成を意識するといいですよ。
英語力に不安がある場合でも、Google翻訳やAIツールを活用しながら丁寧に内容を伝えれば、十分に通用します。
必要に応じて英語に強い人にチェックしてもらうとより安心ですね。
自分の経験や思いを言語化することは、ただ書類を作成するだけでなく、自分に合った案件を引き寄せる準備につながります。
書類の完成度が信頼感や評価に直結する場面も多いので、時間をかけてしっかりと作り込むのがおすすめです!
海外向け求人サイトを使って案件を獲得する
海外案件を獲得したいなら、近道は海外向けの求人サイトの活用です。
国内のクラウドソーシングサイトでは見つからないような海外クライアントの案件が豊富に掲載されていて、効率よくスタートできますよ。
英語でのプロフィール作成やカバーレターができれば、未経験でも挑戦できる案件に出会えます。
たとえば「Upwork」では、プロフィールとカバーレターを整えておけば、未経験OKの案件に挑戦しやすくなります。
希望する条件、時給や稼働時間、業務内容などで絞れば、自分に合った案件が見つかりやすいですよ。
登録して案件に応募するだけで実際に仕事につながるケースもあって、特別なスキルや人脈がなくても始めやすいのがなによりの魅力。
このような海外向け求人サイトの仕組みを理解して、自分のスキルを活かせる案件を見つけることが、最初の一歩としてのポイントです。
では、実際にどこでオンライン秘書の仕事を探せばいいのでしょうか。
次の章では、具体的な求人サイトとその特徴を紹介していきます。
海外向けオンライン秘書の仕事はどこで見つけるの?
海外向けオンライン秘書の仕事を見つけるには、海外向けのプラットフォームに登録するのが基本です。
実際に多くの人が、ここで挙げる3つのサービスに登録してから仕事を受注しています。
それでは、それぞれの特徴や活用ポイントを見ていきましょう!
- Upwork
- Fiverr
Upwork(アップワーク)
Upworkは、海外向けオンライン秘書の案件を探す際に使われる代表的なプラットフォームです。
案件数の多さに加え業務内容や報酬の幅が広く、自分に合った案件を見つけやすいのが、選ばれる理由。
応募の際には「コネクト(Connects)」という専用ポイントを使って提案文を送る必要があります。
- 新規登録時のボーナス
- 毎月の無料付与
- メルマガやクーポンサイトでプロモーションコード配布
- バッジ(Badge)獲得時に付与
- 既存クライアントからの面接時に付与
以下の特徴を見れば、日本のクラウドソーシングと似た使い勝手であることがわかります。
項目 | 特徴 |
案件の探し方 | クライアントの募集案件に応募(提案)する形式 |
主な業務形式 | 時給制 or 固定報酬制 |
英語でのやり取り | 必須(プロフィール・提案文・契約交渉など) |
未経験者の始めやすさ | ◎(低単価案件で実績を積みやすい) |
実績・評価の表示 | クライアントからの評価レビューがプロフィールに蓄積 |
日本語案件の有無 | ごく一部あり(基本は英語) |
特徴的な仕組み | 「コネクト(Connects)」(提案時に使用するポイント)制度 |
ポイント | 案件数が多く、未経験でも段階的にステップアップしやすい |
未経験でも採用されるチャンスがありますが、英語での応募文やプロフィール作成、やりとりが必須。
丁寧にプロフィールを作成して、報酬が低めの短時間案件などから応募し、実績と評価を少しずつ積み重ねていくのが、成功のポイントになります。
高評価が積み重なれば、条件の良い案件にもどんどん応募しやすくなりますよ。
Upworkの上手な活用で、海外クライアントとの信頼関係を築きながら、長期的で安定した仕事のチャンスをつかみましょう!
Fiverr(ファイバー)
自分のスキルを「商品」として出品できるFiverrも、海外向けオンライン秘書として活動を始めるなら、有力な選択肢のひとつ。
スキルを商品化して掲載し依頼を待つ「ココナラ」のようなスキルマーケットで、特に、得意なことを活かして働きたい方にぴったりです。
Fiverrの特徴は「サービス一覧(Gig)」を掲載することで、購入者は一覧から条件を見て出品者を探し、直接依頼します。
Gigのパッケージ構成の例はこちら。
パッケージ名 | サービス内容(具体的に記載) | 納期 | 回数・時間 | 価格の目安 |
Basic | メール返信・簡単なリサーチ・30分の事務作業 など | 2日 | 1回・30分 | $15〜$25 |
Standard | スケジュール管理・フォーム作成・英語テンプレート作成 など | 3日 | 1回・1時間 | $30〜$50 |
Premium | 複数業務(チャットサポート+リサーチ+予約対応など)対応+納品レポート付き | 5日 | 2回・合計2時間 | $60〜$100 |
Fiverrの特徴を次にまとめました。
項目 | 特徴 |
案件の探し方 | 自分のサービスを出品し、クライアントが購入する形式 |
主な業務形式 | 固定料金(パッケージ制) |
英語でのやり取り | 必須(出品ページ・メッセージなど) |
未経験者の始めやすさ | 〇(工夫次第で受注できるが差別化が必要) |
実績・評価の表示 | 購入者からの評価レビューがサービスページに蓄積 |
日本語案件の有無 | 一部あり(主に英語だが日本語カテゴリーもある) |
特徴的な仕組み | ・「Gig」(サービスを商品化)形式 ・スキルテスト(能力証明)機能あり ・「認定バッジ」システム |
ポイント | サービス出品型で、パッケージ化や見せ方の工夫が重要 |
英語の表現に不安があっても、テンプレートの活用で基本的な内容の掲載ができます。

スキルテストや認定バッジなど、スキルを証明する仕組みが整っていて、未経験でも努力次第で信頼を得やすい環境ですよ。
自分が得意なことを明確にしてニーズに合った形で出品すれば、実績ゼロからでも評価を積み重ねられます。
地道に出品を続けていけば、リピートや高評価レビューにもつながり、より高単価の案件にもチャレンジしやすくなりますよ!
LinkedIn(リンクトイン)
海外向けオンライン秘書として仕事を広げたいなら、LinkedInの活用は外せません。
LinkedInは、世界中のビジネスパーソンが利用するビジネス特化型SNS。
海外企業や採用担当者とつながるきっかけになり、キャリアや案件獲得のチャンスを広げられるツールなんです。
プロフィールを英語で整えておけば、営業活動をしなくても、企業からのDMが届いたり、海外リモート求人への応募が届いたりすることも。
英語で具体的にスキルやプロフィールを記載し、定期的に業務実績や自己紹介の投稿をおこなえば、見つけてもらえる可能性も高まります。

経験や専門スキルが明確だと、信頼できる存在と認識されやすくなりますね。
そんなLinkedInの特徴は、次のとおり。
項目 | 特徴 |
案件の探し方 | スカウトや求人や投稿への直接応募 |
主な業務形式 | フルタイム/パートタイム求人、業務委託などさまざま |
英語でのやり取り | 必須(プロフィール・応募・やりとりなど) |
未経験者の始めやすさ | △(実績や経験が重視されやすい) |
実績・評価の表示 | 求職者評価よりもスキル・つながり・職歴を重視 |
日本語案件の有無 | あり(日本企業の海外案件なども掲載されている) |
特徴的な仕組み | ・「オープン・トゥ・ワーク」 ・「求人応募」 ・「スカウト」 などの複数手段あり |
ポイント | 職歴や人脈を活かした案件探しに強み |
実績が少なくても、プロフィールを丁寧に整えることでチャンスを引き寄せられるSNS型プラットフォームのLinkedIn。
自分のスキルや経歴をくわしく書き込んで、認知度やチャンスをどんどん広げましょう!
まとめ
今回の記事では、オンライン秘書の海外案件についてご紹介しました。
海外では一般的なオンライン秘書という働き方ですが、日本人の丁寧さや正確さが評価され、活躍の場が広がっています。
海外向け案件には、英語力を活かした業務のほか、日本語での業務もあります。
求められるのは次のようなスキル。
- 英語力:TOEIC700点〜が目安
- カスタマーサポート型スキル
- バックオフィス型スキル
- リサーチ力
未経験の場合は、次のステップを踏みましょう。
- オンライン秘書の仕事内容を知る
- 仕事内容に応じたスキルを身につける
- 仕事内容に沿ったポートフォリオを作る
- 海外向け求人サイトを使って案件を獲得する
海外向け案件は、3つの海外向け求人サイトから仕事を得られます。
- Upwork(アップワーク)
- Fiverr(ファイバー)
- LinkedIn(リンクトイン)
海外向けオンライン秘書として活動するカギになるのは、「スキルの習得」「英語力」「適切なプラットフォーム選び」の3点。
未経験でも準備次第でチャンスは広がっています。
ひとつずつできるところから始めて、世界に飛び出しましょう!