

主婦起業の成功例3選!失敗しないためのポイントと支援制度まとめ
「主婦の経験を活かした起業の成功例を知りたい」
「主婦の起業アイデアの参考になるような事例はある?」
「主婦の起業を支援してくれる制度にはどんなものがあるの?」
主婦の経験や得意なことを活かして、家事や子育てと両立しながら収入を得る働き方を選ぶ女性が増えています。そうはいっても、「自分にできるのかな……」と不安になりますよね。
この記事では、実際に起業や独立に成功した主婦の事例を紹介しながら、起業のステップや注意したいポイント、活用できる支援制度をまとめました。

読み終えたらきっと「理想の生活」をスタートする勇気が湧いているはずです!
主婦や会社員から起業・独立に成功した3人の成功事例
主婦や会社員から、自分の経験やスキルを活かして新しい働き方を選んだ女性はたくさんいます。その中にはもちろん、フリーランス、そして起業へと、独立につなげた人も。
ここでは、アパレルや美容、会社員経験などさまざまなキャリアをベースにして成功した5人の女性を紹介します。
- アパレル×SNSで夢のパラレルキャリアを実現
- キャリア迷子だった会社員から大きな夢への挑戦!
- 美容師からSNS運用代行へキャリアチェンジ
アパレル×SNSで夢のパラレルキャリアを実現
アパレル業界にいるよしみさんは、ヒット商品を企画するデザイナーとしての激務の中、アパレルブランドを立ち上げるサポート事業の副業を始めました。洋服はつくれても、売る術を持っていないデザイナーが多い実態に気がついたんです。

模索する中で分かったのが、SNS集客の可能性でした。
せっかく見えた道筋でしたが、妊娠が分かって激務と収入面の不安が……。在宅で収入を得る手段を調べるうちに出会ったリモラボに参加を決意した数日後、今度は流産が発覚して、メンタルはボロボロになってしまいました。
それでもリモラボで学ぶことで前に進もうという気持ちになれたというよしみさん。自分以外のビジネスのサポートも積極的におこなっていきたいと話します。
副業として始めたブランドのサポートですが、今では、アパレルデザイナーのほか、SNSの仕事とのパラレルキャリアを実現しているんですよ。
キャリア迷子だった会社員から大きな夢への挑戦!
役者になろうと上京したまりんさんは、役者・モデルの仕事だけでは食べていけず、飲食店などのアルバイトを掛け持ちして夢を追いかけていました。
ですが、30歳を前にして将来に危機感を抱き、事務職に転職を決意。「Webスキルを磨いて手に職を付けよう!」と思ったのですが、2時間の通勤は大変……。理想とかけ離れた毎日の中で、「時間や場所にとらわれずに働きたい」と模索していました。
そんなまりんさんでしたが、私(こもりん)のインスタのアカウントを見てリモラボに参加。インスタ集客に必要なことをどんどん吸収して、インスタ運用代行のアカウント開始2ヶ月で、ご依頼をいただけるようになりました。

3ヶ月目には1日のうちに3件のご依頼をいただいた日も!
今ではSNSディレクターとして経理から集客全般までを任されるように。特別な資格もスキルもなかったまりんさんは、生活を変えたい気持ちひとつで人生をチェンジできました。
キャリア迷子だった以前と比べて、今は、毎日がとっても充実しています。
美容師からSNS運用代行へキャリアチェンジ
もともと美容サロンでアイリストとして働いていたあいなさん。ですが、コロナ禍で仕事が激減して退職してしまいます。保険営業のコールセンターに職を得ましたが、ストレスも大きく、在宅ワークを考えるように。
あいなさんは、インスタで在宅ワークでできる仕事を探していたところ、私のアカウントに出会ってリモラボへの参加を決意しました。パソコンすらない状態からのスタートで焦りを感じたものの、リモラボ参加1年後には収入は会社員時代の約3倍!
元々あったのは接客スキルだけ。そんなゼロ地点からコツコツ積み上げて、インスタ運用代行スキル、デザインスキルなどの在宅ワークのスキルを身につけました。新しく挑戦したスキルでしたが、在宅フリーランスとして働く今では「その仕事を教えてほしい」と言われるまでになっています。
もっとクライアントの成果を出せるよう、まだまだ学び続けたいという、あいなさんです。
成功例からわかる主婦起業家に共通する5つの特徴
起業に成功した主婦のみなさんには、実は共通する特徴があるんです。決して特別な才能があるわけではない彼女たち。ここでは、そんな成功例から分かる主婦起業家に共通している特徴を5つ挙げて紹介しますね。
- 自分の経験や悩みを起業のテーマにしている
- 小さく始めて継続的に育てている
- 人や地域とのつながりを大切にしている
- 失敗を恐れず、挑戦し続けている
- 家庭との両立を前提に設計している
自分の経験や悩みを起業のテーマにしている
成功している多くの主婦起業家に共通しているのは、自分の過去の経験や悩み、得意分野をテーマにしている点です。特別な資格や突出した才能があるわけではありません。自分が悩んだこと、実際に解決してきたこと、日常的に積み重ねてきた「得意分野」──それが強みになります。
子育てや家事の工夫、美容や健康の実践経験などは、同じことに悩んでいる人にとってとっても価値ある情報なんです。自分だからこそ語れるリアルな体験は、共感を呼びます。

読者が共感できるストーリーがあるからこそ、仕事として選ばれやすく継続しやすいんですよ。
何より、自分自身が体験したことだからこそ、続けていってもブレにくく、情熱を注げます。
特別なアイデアが必要だと思いがちな起業ですが、むしろチャンスがあるのは身近な体験の中。小さな気付きや過去の体験を整理してみましょう。自分にしかできないことがきっと見つかります。身近なテーマこそ大きな強みになるんです。
小さく始めて継続的に育てている
起業を成功させている主婦の多くは、いきなり大きな投資をしているわけではありません。最初はできる範囲で、手元にあるスキルや経験を生かした小さな一歩からスタートしています。
SNSを使った情報発信や、知人からの依頼に応える形でのサービス開始など、はじめはお金をかけないこと、できる範囲で試すことという姿勢が共通しているんです。カンペキに準備が整わなくても、まず小さく始めることで実際のお客様の反応を知ることができて、その後の工夫や改善にもつながりますよ。
続けるうちに少しずつ実績や信頼が積み重なって、生まれた口コミや紹介からやがて大きな収益へと徐々に規模が拡大するのが特徴です。

最初から大きく「ことを構える」より、試しながら育てていきましょう。
そうすることで、失敗のリスクを減らせます。
「完璧に準備するより、まず始めてみる」姿勢が主婦起業では大切なポイント。最初の小さな一歩が、長く続く事業を育てる大きな力になりますよ。
人や地域とのつながりを大切にしている
主婦起業で成功している人たちの共通点は、ひとりで完結せず、人とのつながりを仕事の広がりに活かしていること。周囲との関係性を上手に生かしているからこそ、仕事の幅が自然に広がります。
子育てや家事の協力体制を築けるネットワークがあるのも特徴。主婦起業家はオンラインやオフラインでのコミュニティで同じ境遇の人と積極的につながっています。相互に紹介し合う形で顧客の基盤を広げたり、スキルや知識を補い合ったりする関係が築かれています。
オンライン・オフラインを問わず、こうして築いた信頼関係が成功の基盤。
口コミや紹介にもつながって、安定した収入源になりますよ。
孤独になりがちな1人起業を精神的に支えてくれるのも、人とのつながりです。相談できる仲間や応援してくれる人の存在は、挑戦を続ける支えになります。先輩起業家たちからのアドバイスやサポートがあり、それを循環させていけるのも強みですね。
人とのつながりは、単なる出会いに留まらない、大切な資産なんです。
失敗を恐れず、挑戦し続けている
主婦起業で成果を出している人に共通するのは、「失敗=成長の一部」と捉えて行動量を積み重ねていること。この姿勢で「まず行動」して、そこから学びを積み重ねているんです。
多くの成功者が「失敗=成長の一部」という捉え方をしています。たとえばSNS投稿をしても反応がなかったり、初めてのサービス提供で思うような結果が出なかったりするのは、珍しいことではありません。ですが、失敗をチャンスと捉えるからこそ、小さな失敗を振り返って改善を重ね、だんだんと顧客ニーズに合わせていけるんです。
試行錯誤の繰り返しが、成功への近道です。実際に、最初は誰からも反応がなかったSNS投稿も、継続した結果ファンが少しずつ増えて売上につながったケースがあります。サービス内容を修正しながら提供を続けて、信頼を獲得したケースもあります。
完璧さを求めて失敗を避けるよりも、失敗を恐れず一歩踏みだして挑戦を続ける勇気が、主婦起業で大切なことです。
家庭との両立を前提に設計している
成功している主婦起業家に共通するのは、仕事と家庭の両立を前提に設計していることです。仕事だけに偏らず、家庭や子育てとのバランスを最初から意識しているから、無理なく働き続けられます。
午前中だけ稼働する、在宅を中心にする、家族と役割分担を決めるなど、それぞれの生活にあった形で仕事をしているんです。こうしたスタイルで、起業が「家庭に負担をかけるもの」ではなく「暮らしをより豊かにするもの」として家族の理解を得られる柔軟な設計をしています。
「お母さんががんばっているから応援したい」そんな気持ちは、家族に前向きな影響があることも。
無理に仕事を優先するのではなく、ライフスタイルを優先する設計が、結果的に事業を長続きさせるポイントです。
主婦起業では「どんなビジネスにするか」と同じくらい大切な「どんなふうに暮らしたいか」という気持ち。安心して挑戦を続け、成功を長続きさせるためにも、しっかりとライフスタイルについて考えるのがおすすめですよ。
主婦の在宅起業におすすめできる仕事12選
主婦が起業を考えるときに大切なポイントが3つあります。
ひとつ目は在宅でできること、ふたつ目は短時間でも続けられること、3つ目は自分のスキルや経験を活かせることです。
実際に成果を出している女性たちも、この3つを満たしている働き方からスタートしています。特別な資格や大きな投資がなくても始められる仕事はたくさんあるんです。在宅を拠点に始めることで、家庭や育児と両立しながら無理なく実績を積み重ねられます。
本当におすすめできる仕事を12個、紹介します。
- Webライター
- SNS運用代行
- オンライン秘書
- ハンドメイド作家
- オンライン整理収納講座
- オンライン料理教室
- Webデザイナー
- 動画編集者
- プログラマー
- 地域特化型オンライン情報サービス
- 子ども向けオンラインサービス
- デジタル終活サポート
文章力、事務スキル、趣味や得意分野を活かすなど、ライフスタイルに合わせて挑戦しやすいのが特徴です。
得意分野を伸ばして専門スキルを磨けば、選択肢の幅も活躍できる場所も広がりますね!
どの仕事も在宅・短時間でできるのがポイント。スキル活用の観点で相性が良く、続けていくことで大きな可能性に育てられます。
主婦が起業するまでの具体的な手順
主婦起業を成功させるには、感覚的に見切り発車するのではなく、順序を踏んで始めることが大切なポイントです。ここでは、無理なく事業をスタートするための具体的な6つのステップを紹介します。
- 起業の目的とアイデアを明確にする
- 商品・サービス内容とターゲットを決める
- 事業プランを立てて必要なものを準備する
- 集客・販売の方法を決める
- 開業の手続きをおこなう
- 事業をスタートする
Step1|起業の目的とアイデアを明確にする
主婦起業の第一歩は、起業の目的とアイデアを明確にすることです。なぜ起業したいのか、誰になにを届けたいのかを整理して、事業の軸をつくりましょう。ここを曖昧にしたまま進めてしまうと、途中で方向性がブレてしまいます。
この起業の軸を決めることが、後で定める計画や集客の方向性を定めます。「収入を増やしたい」のであれば効率や収益性を重視したビジネスモデルを選択、「自分のスキルを活かしたい」のであれば得意分野を中心にしたサービス設計になりますね。

このように、目的の違いによって選ぶ起業の方向性は大きく違ってくるんです。
ほかにも、主婦起業でよくある動機には、次のような気持ちもあります。
動機 | ビジネスモデル(サービス) |
家事や子育てと両立しながら働きたい | ・Webライター、SNS運用代行、オンライン秘書、動画編集、データ入力 ・子ども向けオンライン教室や相談サービス |
趣味や資格を活かして好きなことを仕事にしたい | ・ハンドメイド作家 ・オンライン教室 ・オンラインカウンセリング |
地域や同じ悩みを持つ人の役に立ちたい | ・地域特化のオンライン情報サービス ・コミュニティ運営サポート ・デジタル終活サポート |
気持ちを明確にすることではっきりと軸が定まって、計画や集客の方針もブレにくくなります。目的とアイデアを明確にすることは、起業を単なる「思いつき」に留まらせず、継続した事業に導く、大切な最初の一歩になりますよ。
Step2|商品・サービス内容とターゲットを決める
起業の方向が決まったら、次に「商品やサービス内容とターゲットを決めること」に取り組みましょう。ここで大切なのは「誰に」「なにを」「どうやって」提供するかを決めることです。あやふやなままでは、せっかくのアイデアが売れる形になってくれません。
売れる形──商品やサービスになるのは、自分ができることとターゲットの課題が合致したときです。逆に、自分のやりたいことだけで突っ走って相手の課題やニーズなどを考えていない場合、ビジネスとしては成立しません。
まずは、自分の中の身近な強みを挙げてみましょう。
- 主婦×子育ての経験
- 美容や料理のスキル
- 整理収納や家事の工夫
- 事務・管理系のスキル

ここで役に立つのが「ペルソナ設定」。
「誰に」を「ペルソナ」として具体的にイメージすることがポイントです。
主婦起業では、日々の生活で培ってきた経験やスキルがそのまま商品やサービスにつながりやすいもの。そんな自分にとっての「当たり前」が、もしかしたら誰かの「お金を払ってでも解決したいこと」につながっているかもしれませんよ。
【ペルソナってなに?】
ペルソナとは、サービスを利用する典型的なお客さま像のことです。商品の打ち出し方、集客方法を明確にするため、年齢、ライフスタイル、抱えている悩みまで具体的に、細かく設定するのがポイント。
「たったひとり」を思い浮かべて設定してみてくださいね。
Step3|事業プランを立てて必要なものを準備する
起業アイデアとターゲットが決まったら、事業プランづくりに取り組みましょう。事業プランを立てるときに大切なのは、思い描いた理想を具体的な数字や行動に落とし込むことです。

事業の実現性がぐっと高まりますよ!
事業プランには、具体的な売り上げ目標、経費、働き方を落とし込みましょう。「どのくらいの売り上げを目指す?」「そのための必要経費は?」「1週間どう働く?」を整理していくと、無理のない働き方と収益モデルが見えてきます。
また、なんでもそろえなければならないと思いがちですが、初期投資は最小限で始めるのが現実的ですよ。無料や安価なツールを使って運営を始めて手応えが出てから投資するなど、試しながら必要なものを整理して、調整していきましょう。
事業プランは単なる数字の羅列ではありません。「どう収益を上げて、どう働きたいか?」を形にする、大切なプロセスなんです。あとでおこなう資金調達や助成金申請のために必要になるので、早めにつくっておくと安心ですね。
【事業計画ってなに?】
事業を迷わず進めるために、自分の目標に対する具体的な実現方法を示すために作成します。行き当たりばったりにならず、やることが明確になること、融資や補助金を受ける際に必須の資料になることがその特徴です。
・なぜその事業をやるのか(目的)
・何を売るのか(商品やサービス)
・誰に届けたいのか(ターゲット)
・どうやって知ってもらうか(集客方法)
・必要な資金と経費、収入はどのくらいか(お金の計画)…を整えます。
Step4|集客・販売の方法を決める
どんなにいい商品やサービスを用意しても、それを購入してくれるお客さまを集める「集客」ができなければビジネスは成り立ちません。早い段階で「どうやってお客さまに出会うか」「どうやって販売につなげるか」を考えましょう。
主婦起業で王道なのは、SNSやブログなど、低コストで始められる集客チャネルの活用。インスタで日常の工夫などを発信して、プロフィールからサービスへ誘導する。X(Twitter)で子育てや暮らしの情報を発信して、無料相談や体験サービスにつなげる。そんな流れを意識すると、発信が売り上げにつながっていきます。

オンラインだけでなく、口コミや地域つながりなどオフラインのつながりも効果的!
地域イベント・サークルや知人・友人からの口コミや紹介は信頼性も高く、リピートにもつながりやすいんです。オンラインとオフラインを組み合わせて自分に合った集客方法を選んで、「発信」と「販売導線」を作りましょう。
Step5|開業の手続きをおこなう
いよいよ事業を始めることになったら、開業の手続きをおこないましょう。主婦が起業する場合、最初の選択肢として一般的なのは「個人事業主」登録です。登録方法は、税務署に「開業届」を提出するだけ。費用もかからないことから、初期のリスクを抑えてビジネスを始められますよ。
売上が増えて規模が大きくなってきたら、法人化を検討しましょう。法人化すれば社会的な信用度が高まって取引先が広がったり、節税の選択肢が増えたりします。ですが同時に設立費用や維持の手間も発生するんです。
最初から法人にする必要はありません。事業が安定してきた段階で検討するのが現実的ですね。個人事業主と法人の違いは、形式だけでなく資金調達面でもあらわれるため、事業拡大スピードにも影響してきます。
内容区分 | 個人事業主 | 法人 |
信用度 | 法人に比べて低い | 法人登記で社会的信用が高くなる |
開業手続き | 開業届の提出のみ費用不要 | 設立には登記や定款が必要費用約10万〜22万円 |
税制・節税 | 累進課税で所得が多いと税率が高くなる | 法人は一定率(15〜23%)で節税しやすい |
経費の範囲 | 比較的狭い自分への給与は経費にならない | 給与・社宅・退職金など幅広く経費計上可能 |
社会保険義務 | 従業員5人未満は義務なし | 社会保険加入が義務従業員募集に有利 |
資金調達 | 融資・補助金は使える選択肢が限定的なこともある | 株式・社債の発行など多様な調達手段が可能 |
責任範囲 | 債務は本人が無限責任で負う | 有限責任で個人財産が守られる |
個人事業主か法人かは、自分の事業の目的やライフスタイルを考えて選ぶことが大切。主婦の起業であれば、小さくはじめて育て、必要に応じて形を変えることを検討しましょう。
Step6|事業をスタートする
ここまで準備が整ったら、事業のスタート段階です。大切なことは「完璧に準備が整うまで待たない」こと。最初からすべてを完璧に整えにくいのが実情です。まずは小さくはじめて試しながら改善を重ねていくことが、成功への近道ですよ。
実際に事業を動かしてみると、思い通りに動かないことは多いもの。ですが、そこで得られた「顧客の声」を取り入れることが、事業の成長につながります。SNSでの反応やお客さまからのフィードバックを得ることで、次の改善や新しいアイデアに活かせますよ。

机上の計画であれこれ考えを巡らせるよりも、実際やってみて試行錯誤を繰り返しながら育てましょう。
それこそが、結果として選ばれるビジネスにつながります。
事業スタートは、ゴールではありません。新しいスタートラインです。試行錯誤しながら小さな一歩を積み重ね続ける姿勢が、主婦起業を成功へと導くリアルなプロセスなんです。
主婦起業で失敗しないための6つのポイント
主婦起業には、時間の自由度が高く、ブランクをつくらずに働け、自分の強みも活かせるというメリットがあります。一方で、見落としやすい失敗リスクも。
ここではそんな失敗をせずに安心して事業を続けるための6つのポイントを紹介します。
- 家族の理解と協力をきちんと得る
- 事業計画を立てる
- 最初から無理な借入をしない
- 最初は個人事業主からスタートする
- 開業に役立つ公的支援を活用する
- 税・扶養制度を事前に理解しておく
家族の理解と協力をきちんと得る
主婦起業を成功させるうえで欠かせないのが、家族の協力と理解です。どんなに魅力的なアイデアやスキルがあっても、家庭の理解なしでは継続が難しくなります。家事や育児と両立しながらおこなう主婦起業では、家族の協力体制はビジネスの基盤そのものといえます。
初心者は、起業の準備段階から最優先で家族に共有しましょう。なぜ起業したいのか、どのくらい時間を使うのかを率直に話すと、理解や応援を得られやすいことも。

家事や育児の分担を事前に調整して、仕事に集中する時間を確保しましょう。
すでに事業を進めている経験者も、事業拡大前に改めて家族に理解を得ることが欠かせません。仕事量が増えることで生活へどんな影響がありそうか確認して、家族の負担感を減らすことが大切です。
家族への理解や協力は、一度伝えたら終わりではありません。節目ごとに見直すことが、安心して挑戦できるかどうかを左右します。
事業計画を立てる
主婦起業を単なる思いつきで終わらせないためには「事業計画」の存在が不可欠。行き当たりばったりでは、集客不振や資金不足などで失敗しやすいんです。スタート段階から収入目標、必要経費、集客方法を整理しておくことが成功への近道ですよ。
初心者であれば最初から大きな計画でなくてもいいんです。小さな売り上げ目標を設定して、自分のペースで取り組める小規模スタートを意識しましょう。
すでに経験を積んでいる起業家であれば、次のステージを見据えることが大切。次のステージでは、安定的に売り上げを作れる体制を構築することが求められます。自分1人で事業を抱え込むのではなく、チーム化や仕組み化を見据えた計画を立てましょう。
事業計画は単なる数字あわせではなく、自分の成長段階に合った働き方をするための地図のようなもの。初心者は小規模からのスタートを、経験者はよりスケールするための仕組み化を、それぞれ意識して事業計画をつくると、長く事業を続ける結果にもつながります。
最初から無理な借入をしない
主婦起業で特に気をつけたいのは、最初から無理な借入をしないこと。売上が安定する前に大きな借入をしてしまうと、返済の負担が大きくなってしまい、リスクが高いんです。資金計画は慎重に考える必要があります。

成功している多くの主婦起業家は、最初から大きな投資をしているわけではないんです。
手持ちのパソコンやスマートフォンを活用したり、無料ツールや低コストサービスを組み合わせたりして、自己資金や小さな投資からはじめています。まずは小規模で試しながら収益の見込みを立てて、その後に必要な範囲で投資を広げるのが安心な方法です。
もちろん、借入自体が悪いわけではありません。返済計画をきちんと明確にして利用すれば、事業拡大の大きな武器にもなります。そのためには「売上の見通しが立つまでは借入額を最小限にする」ことが大切。
せっかく始めた事業を長く続けていくためにも、無理な借入は避けましょう。自己資金や小さな投資ではじめるのが安心な方法です。
最初は個人事業主からスタートする
主婦が起業するときの最初の1歩として現実的なのは、「個人事業主」としてスタートする方法です。手続きは、税務署に開業届を出すだけで簡単。費用もかからないので、リスクを抑えて気軽にはじめられるのが魅力ですよ。
個人事業主は、収入規模に応じて確定申告をおこないながら柔軟に働けます。子育てや家庭との両立を優先したい主婦にはぴったり。最初から法人化を選ぶ必要はありません。売上の規模や事業の継続性を見ながら、より上のステップに進む際に検討すれば大丈夫です。
すでに一定の売上があり、取引先からの信用度を高めたい場合や、節税効果を得たいと考えている経験者にとっては、法人化は有効な選択肢。ただし、法人化には設立費用や社会保険料の負担も伴います。
初心者は、まずは開業届を提出するだけの「個人事業主」として始め、経験を積みながら売上を安定させましょう。法人化へ必要に応じて進む流れが、主婦起業を無理なく続ける王道の方法です。
開業に役立つ公的支援を活用する
安定して主婦起業を進める上でぜひ意識したいのが、公的支援の活用。補助金や助成金、女性起業家向けの融資制度は、自力で資金を用意するよりリスクを抑えつつ事業を進めていける、大きな味方です。
特に、主婦や女性向けの補助金、助成金、融資制度は国や県、市町村にも数多く存在します。こうした制度を上手に利用して、自己資金の負担を軽くしましょう。安心してチャレンジできる環境が整えやすくなりますよ。市町村の商工会議所などで相談を受けていることもあります。
公的支援制度 | 掲載先 |
小規模事業者持続化補助金 | 中小企業庁「小規模持続化補助金について」 |
ものづくり補助金 | 全国中小企業団体中央会「ものづくり補助金総合サイト」 |
新規開業・スタートアップ支援資金 (女性・若者/シニア向け) | 日本政策金融公庫「新規事業・スタートアップ支援資金(女性・若者/シニア向け)」 |
このような公的支援制度は、初心者、経験者のどちらにとっても大きな利用価値があるもの。スタートアップ時には挑戦のハードルを下げて、ステップアップ時には次の成長や拡大を支える力になります。
知らないまま見逃すのは、とってももったいないですね。
公的支援は「知っているかどうか」が他の人と大きな差がついてしまうカギ。事前に情報収集して、必要に応じて積極的に活用しましょう。
以下のサイトも情報収集に役に立ちますよ。
- 中小企業庁
- 日本政策金融公庫
- 経済産業省「女性起業家等支援」
- お住まいの自治体サイト
- お住まいの地域の商工会議所等
税・扶養制度を事前に理解しておく
主婦起業で意外と見落とされがちなのが、税金や扶養制度の問題。知識がないまま始めてしまうと、思ったよりも税金がかかってしまって手取りが減ったり、扶養から外れて家計に影響が出たりするケースも。
せっかく収入を増やすつもりが、これでは安心できません。
だからこそ、事前に制度を把握して、収入設計に組み込むことが大切です。たとえば、個人事業主として活動する場合には、所得税や住民税に加えて、事業規模によっては消費税がかかることもあります。配偶者の扶養に入っている場合は「年収の壁」を意識する必要がありますね。
とはいえ、このような知識をひとりで調べるのには限界があります。そのため、税理士やファイナンシャルプランナー(FP)等の専門家に相談して、自分の状況に合ったアドバイスを受けることも有効です。
税や扶養の制度は避けて通れない基礎知識。正しい情報を元に判断して「知らなかった!」という失敗を防ぎましょう。
【年収の壁】
年収の壁とは、配偶者の扶養に入っている人の収入が一定額以上になると、税金や社会保険の負担が増えること。
所得税の扶養控除がなくなる123万円、本人の社会保険料が発生する130万円、本人に所得税が課税される160万円などがあります。
(令和7年9月時点|参考:厚生労働省、国税庁)
主婦起業を支える制度・相談先まとめ
主婦起業を始める際には、公的な制度や相談先を上手に活用することが大切です。実は女性や主婦向けには、補助金・助成金の他、融資制度や相談窓口も充実しています。ここでは主婦起業を支える制度・相談先を整理してご紹介します。
- 主婦・女性向けの補助金・助成金一覧
- 女性起業家に有利な融資制度
- 自治体・公的機関の起業相談窓口
主婦・女性向けの補助金・助成金一覧
女性起業家向けの補助金・助成金は、主婦起業を支える大きな力になります。創業初期は自己資金だけでは十分でないことが多いもの。そこで、補助金や助成金の制度を活用することで資金不足が補え、安心して事業をスタートすることができます。
実際、女性を対象にした補助金や、創業間もない事業者に向けた助成制度は全国で数多く用意されていて、使える内容も多岐にわたります。
特徴は、応募条件や対象事業が細かく設定されていること。対象分野や創業からの経過年数などの要件をしっかり確認しないと、せっかく準備しても応募できない可能性もあるんです。事前に公募要領をよく読んで、自分の事業に合うかどうかを検討しましょう。
補助金や助成金は確かに大きな支えになります。条件を理解して、計画的に活用することが成功のポイントです。

まずはいろいろな制度を確認して、どのような制度があるのかを知ることから始めましょう!
制度名 | 概要 | 支援額・補助率 | 掲載場所 |
小規模事業者持続化補助金 (女性・若者枠あり) | 販路開拓や広告宣伝費、HP制作費など支援 | 上限50万~200万円補助率2/3 | 中小企業庁 |
ものづくり補助金 | 革新的な商品・サービス開発や設備投資支援 | 上限750万~1250万円補助率1/2~2/3 | 中小企業庁 |
IT導入補助金 | ECサイト構築や業務効率化のためのITツール導入支援 | 上限350万円補助率1/2~3/4 | IT導入補助金公式 |
各自治体の創業支援補助金 | 地域独自の創業支援 | 自治体ごとに異なる | 各自治体HP |
女性起業家に有利な融資制度
主婦起業を資金面から支えてくれるのは補助金・助成金だけではありません。返済前提ですが、融資制度も有効な手段のひとつです。特に、女性起業家向けに優遇措置が設けられているものもあり、活用の価値はとっても高いんです。
代表的なものには、日本政策金融公庫の「女性・若者/シニア起業家支援資金」があります。通常であればハードルが高い創業資金の調達ですが、これによって安心して事業が始められます。
女性・若者/シニア起業家支援資金の詳細 | |
概要 | 女性や35歳未満の若者、55歳以上のシニアを対象の低金利融資制度 場合によっては保証人が不要 |
支援額・補助率 | 融資限度額7,200万円(金利優遇あり) |
掲載場所 | 日本政策金融公庫 |
自治体や金融機関が独自に用意している女性向けの融資制度も存在します。このような制度を知っているかどうかで、資金調達の選択肢は大きく変わってくるんです。
注意すべきなのは、融資を受ける際にはほとんどの場合で事業計画書の提出が必須となること。
計画をしっかり立てることで審査にも通りやすくなります。
女性起業家向け融資は、資金面での不安をやわらげて安心して一歩踏み出す支えになります。補助金と合わせて検討すれば、よりリスクを抑えた起業ができますね。
自治体・公的機関の起業相談窓口
起業を考える女性にとって心強いのが、自治体や公的機関が設けている相談窓口です。どうしても資金や知識が限られてしまう創業初期ですが、このような窓口を活用すれば無料で専門家に相談できます。
実際に、各自治体の「創業支援窓口」や「女性起業家相談デスク」、商工会議所の経営相談などでは、起業準備から資金計画、補助金の申請方法まで幅広い相談ができます。開催されている勉強会やセミナーを通じて知識を学べるだけでなく、同じ立場の女性起業家とネットワークをつくる場としても活用できるのも大きな魅力。
初心者は、まず、自治体公式サイトや最寄りの商工会議所のページをチェックして、相談できる窓口や支援制度を確認しましょう。

自己流で悩む時間を減らして、効率的に準備を進められますよ!
自治体や公的機関の相談窓口は、情報源であり伴走者。専門家のアドバイスを受けながら進めることで、より現実的な形で事業を形にしていきましょう。
以下の相談窓口を参考にしてみてくださいね。
- 商工会議所(主に市エリア)
- 商工会(町村エリア)
- よろず支援拠点
- 日本政策金融公庫|オンライン創業相談サービスのご案内
- 独立行政法人 中小企業基盤整備機構|経営に関する相談
まとめ
今回は、主婦起業についてご紹介しました。
主婦起業は、家事や子育てと両立しながら自分の経験や強みを活かせる働き方です。今回ご紹介した成功事例からもわかるとおり、特別な才能は必要ありません。ただ、小さく始めて、つながりを大切にしながら、挑戦を続けることが大切です。
一方で、家族の協力や資金計画、税や扶養制度への理解など、気をつけたいポイントもあります。主婦起業に失敗しないためには、次の点に気をつけましょう。
- 家族の理解と協力をきちんと得る
- 事業計画を立てる
- 最初から無理な借入をしない
- 最初は個人事業主からスタートする
- 開業に役立つ公的支援を活用する
- 税・扶養制度を事前に理解しておく
また、補助金、融資、相談窓口などの公的支援の活用で、リスクを抑えてスタートすることもできます。
手段 | 選択肢 |
補助金・助成金 | ・小規模事業者持続化補助金 ・ものづくり補助金 ・IT導入補助金 |
融資制度 | ・女性・若者・シニア起業家支援資金 |
相談窓口 | ・商工会議所(主に市エリア) ・商工会(町村エリア) ・よろず支援拠点 ・日本政策金融公庫|オンライン創業相談サービスのご案内 ・独立行政法人 中小企業基盤整備機構|経営に関する相談 |
大切なのは、カンペキじゃなくてもまず行動すること。主婦起業は誰にでも実現可能です。一歩踏み出してみましょう!

リモラボを知りたい方は覗いてね!