女性の約95%が不満と回答|古い会社の実態と働きやすさの条件とは?

女性の約95%が不満と回答|古い会社の実態と働きやすさの条件とは?

「この会社のこんなところちょっと古いな…」そう感じたことがある人は少なくないはず。


昔ながらの年功序列の評価制度や人間関係、経営陣との温度差に悩む声も多く聞かれます。

そこで今回は、リモラボメンバー約1,000人を対象に、働き方や会社への不満・期待について実態調査を実施しました。

女性たちのリアルな声から働きやすい会社の条件やこれからの仕事選びのヒントを探っていきます。

Contents
小森優(こもりん)のプロフィール

アンケート調査の概要

リモートワーク実践スクール「リモラボ」のメンバーを対象に、以下の内容で実態調査をおこないました。

【調査概要】

■調査対象
 ・リモラボメンバー967名(女性のみ)
 ・約8~9割がフリーランス

■調査実施期間:2025年7月15日~2025年7月19日

■調査機関:リモラボメンバー対象(自社調査)

■調査・集計方法:インターネット

会社の体制に古さを感じているのは実に9割超!

今回の調査では、なんと93.8%が「古い制度や文化がある」と回答しました。(図1)

図1.
「古いな」と感じた会社の制度・文化を教えてください
1.働き方(リモート/フレックスが無い)
2.評価制度(年功序列・上司評価のみ)
3.副業・兼業が禁止されている
4.意見を言っても変化が起きない/若手は現場の声が反映されない
図1.古いと感じた会社の制度・文化

ほぼ全員が何かしら時代遅れを感じているという状況です。

特に以下の4つに対しては、半数以上から違和感があるよう。

  • リモートやフレックスがない働き方(55.5%)
  • 年功序列や上司評価だけの評価制度(54.3%)
  • 副業・兼業禁止(52.7%)
  • 現場の声が反映されない文化(52.0%)


柔軟な働き方や公平で納得できる評価を求める声が強いことがわかりますね。

具体的には以下のような事例も。

  • 仕事を評価してくれているはずなのに、年次が低いことを理由に給与や昇進には反映してもらえなかった。
  • 紙ベースでの業務が多く、リモートワークができないアナログ環境。
  • 給料が少ないので副業をしたいという若手社員の申し出を却下。
  • 時短勤務や育児休暇が取りにくい雰囲気。特に男性は取りづらく、女性の負担になる。
  • 新しいやり方を取り入れようと「若者の意見」を聞くものの形だけになっている。

特に、キャリアやライフスタイルに直結する部分で古さが残っており、不満の原因となっています。

仕事のモチベにも影響する人間関係

働く上で避けては通れない人間関係。

「人間関係がつらい」と感じた人の半数近くが「ハラスメントや無言の圧力がある」と回答しています。(図2)

図2
「人間関係がつらい」と感じたことはありますか?その理由を教えてください
1.ハラスメントや無言の圧力がある
2.同僚との関係がギスギスしている/派閥や陰口がある
3.本音で話せない閉鎖的な雰囲気がある
図2.仕事において「人間関係がつらい」と感じたこと

さらに「同僚との関係がギスギスしている/派閥や陰口がある(38.2%)」「本音で話せない閉鎖的な雰囲気がある(36.0%)」と回答しており、風通しの悪い職場環境が明らかに。

その他にはこんな意見もありました。(資料1)

資料1.
「人間関係がつらい」と感じた場面
1.上司・パワハラ
2.陰口・派閥
3.セクハラ・差別
4.孤立感・相談相手不足
資料1.「人間関係がつらい」と感じた場面

人間関係の問題はひとつではなく、いろんな要素が絡み合っていることが多いもの。

これではモチベ高くよい仕事ができるはずもなく、ストレスや辞めたい気持ちにつながってしまうのも無理はありませんよね。

「会社の理念」という名の現実とのギャップ

「会社の理念に関して違和感を覚えたことはありますか?」という問いでは、50.9%の人が「経営陣が現場を理解していないと感じた」と回答しています。(図3)

図3
「会社の理念」に関して違和感を覚えたことはありますか?
1.経営陣が現場を理解していないと感じた
2.理念と実態にギャップがある(言っていることとやっていることが違う)
図3.「会社の理念」に関する違和感

まさに経営層と現場の間に、深い溝がある状態です。

また、47.4%の人が「理念と実態にギャップがある(言ってることとやってることが違う)」と回答しており、掲げている会社の理念がただのお飾りになってしまっている現実も。

こうした結果から、従業員が経営陣の判断や会社の方向性に不信感を持っているようすがうかがえます。

きれいごとで終わってしまう理念では、かえって反発やモヤモヤを生む原因になってしまうのかもしれません。

「辞めたい」理由はキャリアの停滞と給与

「この会社、もう辞めたい…」と思ったことがある経験、誰もがありませんか?

今回の調査で、女性が会社を辞めたいと強く感じる理由は「成長やキャリアアップの見込みがない(47.1%)」と「給与や待遇が見合っていない(46.8%)」がほぼ同率でトップ。(図4)

図4
これまでに「辞めたい」と強く感じた、または現在感じている理由を教えてください
1.自身の成長やキャリアアップが見込めない
2.給与や待遇が自身の働きに見合っていない
3.人間関係のストレスや孤立感がある
4.将来が見えず、このままで良いのか不安になることがある
図4.「辞めたい」と強く感じた、または感じている理由

この結果から、キャリアの停滞とお金への不満が最大の離職理由と分かりました。

そのほか「人間関係のストレスや孤立感がある(42.8%)」「将来が見えず、このままで良いのか不安になることがある(42.5%)」といった精神的な負担や漠然とした不安が上位に。

では、「働きやすい」と感じるのはどんな会社なのでしょうか?

「働きやすい会社」は自由度が高い?リモート、フレックスの需要性

女性たちが考える働きやすい会社の条件としてトップに立ったのは「働く時間や場所の自由度が高い(80.2%)」でした。(図5)

図5.
逆に「働きやすい会社」に共通していると思うことは何ですか?
1.働く時間や場所の自由度が高い(リモートワーク、フレックスタイムなど)
2.上司や同僚との間に信頼関係があり、協力し合える
3.有給休暇やその他の休暇が取得しやすい
4.困った時に気軽に相談できる雰囲気がある
図5.「働きやすい会社」に共通していること

リモートワークやフレックスタイムなど、さまざまなライフスタイルに合わせて働ける柔軟さが求められる結果に。

次に多かったのが「上司や同僚との信頼関係がある(80.0%)」です。

辞めたい理由の上位に人間関係のストレスがあったように、信頼関係は働き続ける上で重要な要素ですね。

そのほか「有給休暇や各種休暇を取りやすい(74.3%)」や 「困ったときに相談しやすい雰囲気がある(73.9%)」 なども上位でした。

また、働きやすい条件だけでなく、「実際にここにいたいと感じた瞬間」についても聞いてみました。

調査で多かったのは「家族や体調への理解があったとき(43.4%)」 と 「自分の意見や挑戦を歓迎してもらえたとき(39.6%)」。(図6)

図6.
「この会社にずっといたい」と感じた瞬間はありますか?
1.家族や体調への理解があったとき
2.自分の意見や挑戦が歓迎されたとき
3.仲間と目標を共有できたとき
4.自由な働き方を許してもらえたとき
図6.「この会社にずっといたい」と感じた瞬間


個人の事情をきちんとわかってくれる、自分の挑戦を応援してくれる。この2つが大きな決め手になっているようです。

また「仲間と目標を共有できたとき(32.9%)」「自由な働き方を許してもらえたとき(31.0%)」といった回答も多くありました。

さらに「この会社で働きたい」と感じる一番の決め手は何ですか?」という質問では、「誠実で信頼できる人たちが多く働いていること(32.2%)」がトップでした。

それぞれの選択肢ごとの理由や背景は以下です。(資料2)

資料2.
「この会社で働きたい」と感じる決め手
・誠実で信頼できる人たちが多く働いていること
・自身の健康や家庭生活を大切にしてくれること
・自由な働き方ができること(時間・場所)
・企業理念やビジョンに心から共感できること
・成果が政党に評価され、報酬にも納得感があること
資料2.「この会社で働きたい」と感じる決め手

また、制度・仕組みの面で「あってよかった」と感じることとして「有給休暇(65.1%)」「健康診断・人間ドック無料/補助(56.0%)」「産前産後休暇・育児休業(33.7%)」が上位にランクイン。(図9)

図9.実際に経験して「あってよかった」と感じる制度・仕組みを教えてください。
1.有給休暇(取得のしやすさ、時間単位休暇含む)
2.健康診断・人間ドック無料/補助
3.産前産後休暇・育児休業(男性育休含む)
図9.「あってよかった」と感じる制度・仕組み

やはり女性にとって、体調や家庭の事情に合わせて休める環境があるかがは大きなポイントです。

小さいことでも1つ1つ理解やサポートの姿勢を示してくれる。そうした安心感こそが、長く働きたい気持ちにつながるのかもしれませんね。

今後仕事を選ぶなら…約9割がリモートワークを希望

今後の仕事選びで特に注目している制度について聞いたところ「在宅勤務・リモートワーク制度(87.3%)」が圧倒的1位という結果に。(図7)

図7.
今後仕事を選ぶときに、特に注目する制度・仕組みを教えてください。
1.在宅勤務・リモートワーク制度
2.有給休暇(取得のしやすさ、時間単位休暇含む)
3.健康診断・人間ドック無料/補助
図7.仕事選びの際に注目する制度・仕組み

回答者のほぼ9割が重視していることからも、リモートワークはあると嬉しい制度ではなく、なければ選ばれない条件に変わってきていることがわかります。

つまり、企業が優秀な人材を確保して長く働いてもらうためには、リモートワーク制度の導入や拡充は避けては通れない課題なのです。

働く人だけでなく会社にとっても、当たり前になりつつあるといえますね。

リモートワーク経験者が語る「通勤なしは大きなメリット」

最後にリモートワーク経験者に、実際に経験してよかったことを聞いてみました。

最も多かったのが「通勤時間やそれに伴う身体的・精神的負担がなくなった」で、全体の44.8%の人が回答。(図8)

図8.
リモートワークを経験してよかったことはありますか?
1.通勤時間やそれに伴う身体的・精神的負担がなくなった
2.家事や育児・介護など、プライベートとの両立がしやすくなった
3.職場での人間関係や通勤によるストレスが減少した
図8.リモートワークを経験してよかったこと

毎日の満員電車や移動のストレスがなくなるだけで、かなり楽になったという声が目立ちました。

続いて「家事や育児・介護など、プライベートとの両立がしやすくなった(31.5%)」「職場での人間関係や通勤によるストレスが減少した(29.1%)」といった回答。

反対に「リモートワークで企業の支援が足りないと感じる点は?」という質問には「通信費や光熱費などの補助がない(24.9%)」「PCやモニターなどの設備補助がない(17.4%)」が上位。

リモートワーカー側から見た「企業がうまく(リモートワーカーを)活用できていると感じるために必要なことは?」という質問では、「リモートワークに適したITツールの導入・活用(31.4%)」「定期的なキャリア相談や1on1の実施(26.8%)」「オンラインでの活発なコミュニケーション促進(26.5%)」が上位の結果となりました。

自宅で働く以上は増える出費や負担を、企業側企業側がどう対応するか。

また、オフラインよりはどうしても減ってしまうコミュニケーションが今後の課題。

リモートワークが、ワークライフバランスの向上やストレスの軽減に大きく役立っている一方で、「自宅で働く」にはまだまだ改善すべき点もありそうです。

まとめ

今回の調査で、多くの女性が古い会社の体制や人間関係のストレスに悩みつつも、柔軟な働き方や信頼できる仲間との関係を求めていることがわかりました。

これからの時代は、自分に合ったスタイルで無理なく・安心して・長く働ける環境を選ぶことがポイント。その中でもリモートワークは、女性がキャリアを築いていく上で今最も注目されている働き方の一つです。

リモラボでは大注目のリモートワークを中心に、女性の自分らしい働き方実現のサポートをしています。

古い企業文化から大きく変化する今の時代、あなたもリモートワークで自分らしい働き方をしてみませんか?

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こもりん

こんにちは、小森優(こもりゆう)です。

私たちは、「女性の働くをもっと自由にしたい」という熱い想いあります。

その想いを形にするために、女性専門のリモートワーク実践スクール『リモラボ』を運営しています。

今では、この熱い想いに共感してくれた方々が集まってくださって、たった創業2年で3800名以上の女性(受講生)がリモートワークを実現できています。

なぜ、3800名以上の女性がリモートワークを実現できたのでしょうか。

今は、生成AIの出現もあり、スキルを身に付けても収入に繋がらない問題がいくつもあります。

私たちは、この問題を解決できるおかげで、3800名以上のリモートワークで自由に働く女性たちを輩出し続けています。

  • 「在宅で仕事をしたいけど、何から始めれば良いか分からない」
  • 「子育てしつつも、キャリアも諦めたくない」
  • 「今後のライフイベントに備えて、場所にとらわれない働き方を手に入れたい」

など、そのような想いがありましたら、

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