

AI副業をやってみた体験談15選!成功と失敗のポイントを事例を元に解説
「AI副業を実際にやってみた人の失敗例・成功例が知りたい」
「これからAI副業するならどうすればいい?」
「AI副業って楽に自動で稼げるってほんと?」
実はそれは間違いです。
実際AIを使って稼いでいる人たちは、もともと持っていたスキルにAIを掛け合わせ業務効率化し、単価を上げているケースばかりだからです。
今回はAI副業をやってみてわかった成功と失敗のポイントを事例を元に紹介します。
今「AIってなんかいいのかな?」と思ってるあなたも、必要なスキルやAI副業を始めるステップがイメージできるでしょう。
AI副業をやってみた失敗事例8選
まずはAI副業をやってみて失敗した事例を8つご紹介します。
ヒヤっとするトラブルもあるので、ぜひ参考に見てください。
- 単価が低すぎて続かなかった
- AIに任せすぎて信用を失った
- AI副業に関する詐欺にあった
- AI画像で著作権トラブルになりかけた
- 個人情報や機密情報を入力してしまった
- 業務に合わないAIで逆に手間が増えた
- 仕事を受けすぎて納期に遅れた
- AI習得が目的化してしまった
単価が低すぎて続かなかった
まず、初心者がAI副業に参入しても、低単価の消耗戦に巻き込まれやすいです。
仕事をしたい人と仕事を頼みたい人をつなぐ仕事のマッチングサイトでもあるクラウドソーシングでは「AIを使えば誰でもできる」と見なされ、単価が極端に下がっています。
具体的にはライティングや文字起こしといった定型作業が、AI導入によってかなり安価に切り替わるケースが多く見られています。
従来は文字単価0.5~1.5円が一般的でしたが、AIを使うことを前提にした案件では0.02~0.1円程度まで相場が下がっています。
クラウドソーシング上では、実際に「0.02円~0.04円」といった案件も多数掲載されており、相場は明らかに下落傾向といえます。
単純な作業や定型の作業は参入するハードルは低いので、今まではスキルがない人でも副業程度なら一定の収入が得られていました。
でも現在はその収入がガタ落ちし、副業を続けられなくなったという方も珍しくないのです。
実際仕事を打ち切られたという方もいます!
AIに任せすぎて信用を失った
AI任せの納品は信頼を失い、リピートや紹介につながらない原因になります。
AIの出力は一見正しそうに見えても、事実確認が甘いと内容にズレが出ます。
その結果、クライアントの期待を裏切ってしまうことがあるのです。
たとえば、インスタの投稿をAIに作ってもらい、そのまま無修正でクライアントに提出したところ「事実と反する箇所がある」とご指摘をいただいたという事例があります。
またAIを使って書いた受注者側の思考が1ミリも入っていない納品物に、クライアント側が気づくことも。
「AIっぽい」という文章はすぐにわかっちゃいますよ!
このような状態が続くと、クライアントからの信頼は失われやすく、契約終了になってしまうケースもあるのです。
AIを使うこと自体が悪いことではありませんが、頼りすぎて自分の思考がゼロになってしまうと、結果的に仕事の質は下がっていきます。
AI副業に関する詐欺にあった
「楽に稼げるAI副業」は詐欺の温床になりやすく、注意が必要です。
初心者の「知識ゼロでも稼げる」という期待につけ込んで、高額ツールや講座を売りつける悪質な手口が多いからです。
実際にこんなニュースが報道されています。
「AIが自動的に選んでくれる商品を仕入れ、それを高く売ることで利益が得られる。副業を行うためにはAIツール費用や副業サポートなどがセットになったプランに入会しなければならない」などと言われたということです。
引用:TOSオンライン「20代男性が190万円の詐欺被害「副業サイト」きっかけにLINE追加、アンケートに回答で 大分」
暗号資産約190万円分を相手が指定した口座に送金し、だまし取られる被害にあいました。
怖いですよね……。
このようにSNS広告やLINEで勧誘して、高額プランに誘導するマルチ商法的な手口が多く、詐欺のニュースは後を絶ちません。
また始めは低単価の入り口商材を購入させて、継続契約につなげるケースもあるため「少額だから大丈夫」と安心するのも危険です。
AI画像で著作権トラブルになりかけた
AI画像をそのまま使うと、著作権の問題に巻き込まれる可能性があります。
生成画像が既存キャラや素材に似すぎると、著作権侵害や規約違反と見なされることがあるからです。
実際に現在ウォルト・ディズニー社とNBCユニバーサルがAI画像生成サービス「Midjourney」を訴える事案も発生しています。
大手スタジオがAI生成の模倣品から自社の知的財産を守ろうとした初めてのケース。
スタジオ側は訴訟を起こす前に、著作権で保護された作品の無断使用を防ぐためのこのような簡単な対策を実施するようMidjourneyに依頼したと述べている。
しかし著作権侵害を止めるどころか、Midjourneyはイメージサービスの新バージョンをリリースし続けており、Midjourneyの創設者兼CEOによれば、その新バージョンにはさらに高品質の著作権侵害画像が含まれているという。
スタジオ側は、Midjourneyによる直接的な著作権侵害および二次的な著作権侵害を主張しており、金額を明示しない損害賠償と、侵害行為の差し止め命令を求めている。
引用:COURTHOUSE NEWS SERVICE「ディズニーとユニバーサルがAI画像作成者を著作権侵害で告発」
世界的にも問題になっているので、既存キャラに似せたAI画像の使用は注意が必要です。
個人情報や機密情報を入力してしまった
AIツールの使い方を誤ると、意図せず情報漏洩の加害者になり得ます。
AIツールは一度入力した情報を保存・学習してしまうことがあり、企業や顧客の機密を扱う場面では特にリスクが高いからです。
実際に情報漏洩があった事例も報告されています。
米ブルームバーグ通信によると、あるエンジニアが社内機密のソースコードをChatGPTにアップロードし、誤って流出させたことが発覚。これを受けサムスンは「生成AI」ツールの使用禁止を社内に通知した。
引用元:Forbes JAPAN「サムスン、ChatGPTの社内使用禁止 機密コードの流出受け」
多くのAIツールでは一度入力したデータを「削除リクエスト」することも可能ですが、データが完全に消えるかどうかを保証するものではありません。
また他のユーザーに個人情報や機密情報が出力されてしまうことは稀といわれていますが、絶対安全ではないので入力時には匿名化する必要があります。
企業名や個人名は「A社」「Bさん」と書き換えて使うとよいですよ。
業務に合わないAIで逆に手間が増えた
AIはどれでも便利というわけではなく、業務に合わないと逆に非効率になります。
合わないツールを使うとエラーや調整が増え、人の手でやった方が早いという事態になりやすいからです。
たとえば、クライアントのInstagramのアイコン画像をAIで自動生成して効率化を図った場合。
実際にやってみると、イメージと異なる色味や雰囲気の画像が多く、理想の画像に近づけるために何十回も指示をし直すということがありました。
何度か調整したうちの数枚ですが、そもそもアイコンから画像がはみ出ていたり、色の付け方がおかしいですよね?
結果、一から画像を作ったり、素材サイトで画像を探すほうが早かったのです。
このようにAI画像生成はざっくり作るのには向いていますが、クライアントのブランドの表現や細かい指示には向いていません。
AIはなんにでも使える万能ツールではなく、適したポイントで使うことで効果を発揮します。
AIを使って余計手間が増えたなんて、本末転倒ですよね。
仕事を受けすぎて納期に遅れた
AIで自動化できると思い、仕事を抱えすぎて手が回らなくなることがあります。
AI任せになると余裕があると勘違いしやすく、実際には確認や修正の手間がかかり結果的に作業が追いつかなくなるからです。
ある程度AIで自動化に成功したとしても、AIの回答がすべて正確とは限りません。
最終的には人の目で一つひとつ確認しましょう。
その工程を忘れてしまったり、そもそも把握していないと、できると思って請け負った仕事が全然終わらないという負のループに陥ってしまうのです。
むしろ自分で作業していない分、確認作業は綿密におこないましょう。
修正箇所があった場合に原因がどこにあるのか、改善策の発見などに余計時間がかかる場合も。
AIを導入したからといって、大幅に作業時間を短縮できるわけではありません。
AIを使うことにも慣れていないうちは、無理して請け負いすぎないでくださいね。
AI習得が目的化してしまった
AIの勉強ばかりに時間を使ってしまって、副業としての成果が遠のいてしまうというパターンもあります。
完璧に理解してから始めようとすると、学習に時間をかけすぎて実践に移れなくなるからです。
AIは日々アップデートを繰り返しています。ツール自体の数やバリエーションもどんどん増えていますよね。
進化の早いAI業界で、常に完璧を目指してしまうと、いつまで経ってもなにもできません。
まずは中途半端でも実践することを目標にしましょう。
もちろんさまざまなAIを使うことで「この作業にはこのAIがいいな」とわかることも重要です。
ハマってしまう人も実際たくさんいるんです。
もちろんハマっても問題はないのですが、それで副業の成果が遠のいてしまうとしたら本末転倒ですよね。
AIを活用したいなら、実践的に使用しながら学びを深めていく方法を考えましょう。
AI副業をやってみたうえで分かった失敗するポイント
多くの失敗事例から見つかった「AI副業をするうえで失敗するポイント」を5つにまとめました。
- 制作物のクオリティが低い
- AIに丸投げで自分で考えていない
- 出力された内容をそのまま使っている
- 自分の経験や視点が入っていない
- AI活用のルールやリスクを理解していない
失敗ポイントを押さえることで、副業を始める際のヒントになるのでしっかりチェックしてください。
制作物のクオリティが低い
AIを使っても人が作った価値が感じられないと評価されません。
制作物のクオリティが低いと手を抜いていると見なされ、さらにAI任せの印象が強まって信頼が損なわれるからです。
たとえばライティングの仕事でAIに文章を書いてもらったとします。
その出力された文章は「それっぽく読みやすい文章」ではありますが、事実関係が異なっていたり、オリジナル要素がなかったり……。
間違ったことを書いていれば即信頼が失われますし、オリジナル要素がないとつまらない文章になります。
それならあなたに頼まずに、直接AIに書いてもらったほうがいいですよね。
クライアントがあなたに依頼しているからには、あなたにしか作れない価値に期待しているということです。
それをすべてAIに任せるのは、クライアントの気持ちを踏みにじることにもつながります。
せっかくあなたに寄せてくれた期待に応えるためにも、制作物のクオリティはAI任せにせず自分でしっかり担保していきましょう。
AIに丸投げで自分で考えていない
AIに「丸投げ」してしまい、「考える」ことを放棄してしまうパターンです。
AIはあなたからの指示がないとなにも生み出せません。
自分で考えそれを的確にAIに伝えないと出てくる答え(出力)が的外れなものになってしまいます。
指示が抽象的だったり、要点がわからなかったりすると、AIも提示された情報の中からしか考えることしかできません。
具体的にInstagramの投稿ネタを例に考えましょう。
まずこのように入力します。
美容院のInstagramの投稿ネタを考えて
するとこのような回答をくれました。
まあまあそれっぽい回答をしてくれましたが、若干的外れなネタもありますね。
次にこのように入力しました。
美容院のインスタグラムの投稿ネタを考えて。40代がメインターゲットの美容院です。
美容院の特徴は髪質改善に力を入れていることと、個人サロンなのでゆっくりお客様のお悩みに寄り添えることです。その特徴をうまく反映しながら、夏の髪のよくあるお悩みを解決するような投稿も入れてネタを考えてください。
だいぶ出力が変わりましたよね?
詳細な情報を入れることで、よりターゲットが興味を持ちやすいネタを出してくれています。
このように、AIは自分の意図をわかりやすく伝えないと、ズレが生じやすくなります。
出力された内容をそのまま使っている
AIが出してくれた文章や情報をそのままコピペして提出すると「この人に頼む必要はない」と思われてしまいます。
「この程度なら自分で調べられる」と感じさせ、信頼や存在意義を失うリスクがあるからです。
たとえば、クライアントから「Instagramを始めたほうがいいか迷っているので、メリットデメリットやほかのサロンの状況を調べてほしい」と依頼された場合。
AIを使ってリサーチし、スライド作成したイメージはこんな感じ。
かなり詳細に調べてくれて、確かにこのまま提出しても問題なさそうに見えますよね。
でもこれだけだと、自分の思考は全く入っていません。
ここにクライアントの情報を知っている自分だからこその視点でのアドバイスを入れたものがこちら。
AIでリサーチした結果にプラス自分の意見が入ると、ただ調べただけでなく自分のサロンにとってどうかという視点でまとめてくれたんだなと伝わります。
自分の視点や思考が入っていないと「あなたに頼む意味」はなくなってしまうので、気をつけてください。
自分の経験や視点が入っていない
AIだけで作ったコンテンツは、どこかで見たような「ありふれた情報」になりがち。
AIは過去データから生成し、独自性や具体的な経験や事例は人間からしか出せないからです。
たとえば「副業に活かせるAIの使い方」についてInstagramで発信したいとします。
AIに構成を作ってもらうと、こんな感じで出力してくれます。
いわゆる「ありふれた情報」です。
そもそもAIで調べられるのですから、そのコンテンツを見る意味さえなくなります。
ですが、そこに「実際に副業で活かした事例」や「私はこう思う」という主張が入っていると、これはオリジナリティのあるコンテンツに変わるのです。
AIを使ったコンテンツが増えていくこれからの時代だからこそ、人間からしか出せない経験や事例が入るとほかのコンテンツとの差別化もできます。
AIの出力結果をもとにコンテンツを作り、その中に自分の視点も入れることで「ありふれた情報の再構成」を避けることができるのです。
AI活用のルールやリスクを理解していない
AIを正しく使わないと、思わぬトラブルにつながることがあります。
著作権侵害や個人情報の流出など、知らずにルール違反をしてしまうと、信用問題に発展するリスクがあるからです。
AIは気軽に使えるからこそ、少しの意識の緩みが重大な問題を発生させてしまうことがあります。
たとえばChatGPTの画像生成で「ジブリ風の画像作ってみた」と流行ったときがありましたよね。
同時に著作権の問題もニュースに。
日々変わっていく情報やトレンドに対して、明確なルールや規則が整備しきれていないのも現実。
そんな状況のなか、リスクを考慮せずに著作権侵害や個人情報の流出をしてしまうことがあるので注意が必要です。
AIを使う以上は「あれ?これってOKなんだっけ?」と違和感に気付く目があること、その時点でもう一度調べたり、相談したりすることが大事です。
AIを正しく使って、トラブルを防ぎましょう。
AI副業をやってみた成功例7選
ここからは成功例を紹介していきます。
どんな業務でどのようにAIを使うと効果的なのかを深掘りしました。
ぜひAI副業を始めるときの参考にしてください。
- SNS運用代行×AIで投稿作成が効率化
- オンライン秘書×AIで資料作成スピードUP
- ライター×AIでリサーチ時間を短縮
- デザイン×AIで提案の幅が広がった
- note×AIで有料記事を効率よく増やせた
- YouTube運用×AIで台本作成が時短に
- マーケティング×AIで分析精度がUP
SNS運用代行×AIで投稿作成が効率化
SNS運用代行にAIを掛け合わせ、投稿の作成時間を大幅に短縮できました。
AIに投稿の構成や文章案を出してもらえば、あとは雰囲気や言い回しなどよりクリエイティブな「仕上げ」の作業に集中できるからです。
たとえば「夏のネイルケア」をテーマに投稿を作ってもらうとこんな感じ。
すごくわかりやすくまとまっていますよね。
このたたき台を元に、事実と異なる箇所は修正、言い回しも調整すれば完成です。
また投稿の企画出し、タイトル案についてもAIに相談しながらブラッシュアップしていくことで、効率化を図りながら投稿自体の質も上がります。
実際に今まで投稿作成に2時間かけていた人が、AIを活用することで1時間に短縮できたという事例もあります。
このようにAIを使うことで、今までゼロから作っていた投稿作成を時短でき、効率的にSNS運用ができます。
私もアカウント情報や投稿の型をGPTsに入れています!
オンライン秘書×AIで資料作成スピードUP
膨大な事務作業を請け負うオンライン秘書こそ、AIを使うことで作業スピードをアップできます。
たとえば資料作成にかかる時間が減り、ほかの業務に余裕が生まれた事例があります。
たたき台となる文章や構成をAIに任せることで、調べたりゼロから考える負担が減ったのです。
資料作成をゼロからおこなう場合、リサーチから全体の構成を考え、文章作成、デザイン作成とやることが多岐に渡り、かなりの時間を使いますよね。
だからこそAIにリサーチや構成のたたき台を作ってもらうだけでも、時短になり資料作成全体の作業スピードが上がりました。
その結果「誰に向けた資料か」「結論はズレていないか」など、人の判断が重要になるポイントに時間をかけることも可能。
1つ注意点があるとしたら、守秘義務の観点からクライアントの情報入力には気をつけた方がいいです。
入力する場合は「A社」「ユーザー①」など匿名化して使いましょう。
オンライン秘書はこういった細々とした業務を同時並行していることも多いので、うまくAIを取り入れてほかの業務にかける時間を捻出していくのがおすすめです。
ライター×AIでリサーチ時間を短縮
ライターの場合、文章作成そのものではなく、文章を書く前の調査にAIを活用することで最も重要な執筆に集中できるようになりました。
記事の構成やキーワードに沿って、具体的な事例やエピソードをAIが短時間で探してくれるからです。
実は、この記事もAIを活用して書いています。
「AI副業に関する詐欺にあった事例」をAIに調べてもらったんです。
出してくれたリストの中から、最近のものでわかりやすく、危機感を感じやすい事例かつ信頼性のある情報を選んで記事のなかに事例として入れました。
AIの出力から信頼性のある情報を取捨選択するスキルも必要不可欠になりますが、1から自分で調べるよりも断然スピードは早くなりました。
以前は一つひとつWebページやSNSの内容を確認して必要な情報を選んでいたからです。
この時間を削減できたことで、本来の仕事である執筆により集中できるようになりました。
デザイン×AIで提案の幅が広がった
AIを使っても作業時間の効率化が難しいデザイン業務では、同じ作業時間でクライアントに出せるアイデアの数を増やせました。
AIが参考デザインの案出しや配色の組み合わせなどを大量に出してくれるため、自分ひとりでは思いつかないパターンもカバーできるからです。
1人で考えていると、なんとなく同じようなパターンや好みの方向に寄っていってしまうこともありますよね。
たとえば、ネイルサロンの新作キャンペーンのバナーデザインを考えてもらうと、こんな感じで複数案を出してくれます。
とても細かく出してくれるので、デザイン案の参考になりますよね。
AIを使うことで複数パターンのデザインヒントが得られ、結果クライアントへの提案がより充実したものになりました。
ただし最終的にAIだけで完璧なデザインを作ることはできないので、出してくれたデザイン案を参考に自分でデザインを作ったり調整をしていきましょう。
note×AIで有料記事を効率よく増やせた
noteで大量に記事を更新したい場合、AIを使うことで効率よく記事作成ができます。
自分の記事をAIに学習させると過去の記事スタイルを模倣できるため、手直しだけで記事を仕上げられるからです。
私のnote「小森優 / 生成AI×仕事術の研究」で実際にやってみましょう。
1つ記事を選んでAIに読み込み、文体や構成を学習。
今回は「Geminiで私が特にいいなと思った機能5選」を読み込みます。
「同じスタイルでテーマをChatGPTに変えて書いて」と依頼すると、このように書いてくれました。
このように1つの記事をもとに、文章のたたき台を作れると記事作成スピードが格段に上がりますよね。
あとは細かい部分を手直ししていくだけで、記事ができます。
AIは記事のスタイルや文体を学習することに長けているので、同じような雰囲気の記事を大量生産することが可能です。
AIがいつのまにか誰よりも自分のことを理解している存在になるかもしれませんね。
YouTube運用×AIで台本作成が時短に
YouTubeの運用でも動画台本の骨組みづくりにAIを活用すれば、企画から執筆までの負担が大幅に減ります。
競合のネタ調査からテーマや構成の叩き台をAIが出してくれるため、ゼロから考えるよりも短時間で台本が作れるからです。
たとえば「整体」がテーマのチャンネルの台本作成をやってみます。
まず、YouTubeで「整体」と検索して上位表示されている動画をいくつかAIに要約してもらいます。
これを複数おこない、傾向や競合の動画で解決できている悩み、解決できていない悩みをまとめてもらうことで、よりターゲットに求められる企画作りが時短でできます。
テーマが決まれば、そのまま構成と台本のたたき台を作ってもらえば、あとは手直しで完成です。
あっという間ですよね。
YouTube運用は台本作成の後も、撮影、編集と工程が長く時間がかかるものです。
AIを使って時短することで、効率よくターゲットにも求められる動画を作れます。
マーケティング×AIで分析精度がUP
毎日数値と向き合うマーケティングの仕事でもAIが活躍します。
施策ごとのデータをAIで整理・可視化すると、数字ベースで的確な判断ができます。
手間のかかる数値整理をAIが代行することで、感覚ではなくデータをもとに改善点を出せるからです。
たとえば、Instagramのインサイト(アクセス数)を記録したデータをAIに読み込み、分析します。
今回はGensparkのAIスライド機能を使って見やすくレポートにまとめてもらいました。
グラフ化もしてくれるので、数値が苦手な方でもわかりやすいですよね。
これなら数値を記録さえしておけば、AIで簡単に分析や戦略設計ができます。
たとえばさらにAIの分析をもとに自分の意見もプラスすると、よりクライアントにも喜んでいただけるレポートを作れます。
分析が苦手でも、AIを活用すると精度の高い施策を提案していくことができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
AI副業をやってみた上で分かった成功のポイント
成功例を見ていくと、その中には共通する成功のポイントが隠れていました。
以下にまとめたので、AIで副業をやってみたい方は一つひとつ確認してください。
- 生成AI以外のスキルを身につけている
- 効果的なプロンプトを理解している
- 業務に応じてAIツールを使い分けている
- 必ず自分の手で最終確認している
- 本業の経験が活かせる副業を選んでいる
AIで稼げている人は、実はAIそのものではなく、もともと持っているスキルにAIを組み合わせて成果を出しています。
たとえば、
- ライティングスキルがある人が、AIを使ってリサーチ時間を短縮し、より質の高い記事をたくさん書けるようになる
- SNS運用の知識がある人が、AIに投稿案を出してもらい、より多くのクライアントの運用を代行できるようになる
このように、「〇〇×AI」の“〇〇”部分にあたるスキルがあるからこそ、AIを使って仕事の幅やスピードなど自分の価値を高めているのです。
まずはあなた自身の「軸」となるスキルを持つことが欠かせません。
それが、AIという強力な武器を最大限に活かし、AI副業で成功するための、揺るぎない土台になります。
AIで稼ぐためには、その土台となる基礎スキルを磨くのが第一歩です。
効果的なプロンプトを理解している
AIを使いこなしている人ほど、プロンプト(指示文)の作り方に力を入れています。
AIは人間のように言葉の裏まで読めないため、曖昧でざっくりとした指示ではAIもどう動けばいいのかわからず、ぼんやりとしたありきたりの答えしか返してくれません。
Instagramの投稿のネタ出しをAIでおこなう場合を例に考えてみましょう。
まず失敗する人はこのような簡単な指示しか入れていません。
産後ダイエットに関するインスタの投稿ネタを出して
これでもなんとなく回答は返ってきます。
次に成功する人はこのように詳細な指示を入れています。
あなたはInstagramに特化したマーケターです。
以下の条件でInstagramの投稿アイディアを考えてください。
ターゲット:産後ダイエットに悩む35歳女性
アイディア
1.
2.
3.
4.
5.
このように詳細な回答が返ってきました。
かなり具体的に詳しく提案してくれていますよね。
この指示文のポイントはこちら。
- AIに役割を与える「Instagramに特化したマーケター」
- 前提条件を伝える「ターゲット:産後ダイエットに悩む35歳女性」
- 出力の型を指定する「アイディア 1. 2. 3.4.5.」
AIで目的に合った答えを得るには「なにを・どう聞くか」がかなり重要です。
これは人に指示をするときも一緒ですよね。
自分が求めている回答を引き出すために、相手が理解しやすいように詳細に指示をすることがAIを使いこなすポイントです。
業務に応じてAIツールを使い分けている
成果を出している人ほど、用途に合わせて複数のAIを使い分けています。
AIツールごとに得意分野が違うため、使い分けたほうが精度も効率も上がるからです。
たとえば、最新情報の調査にはリアルタイム性や根拠も合わせて出してくれるPerplexityで。
社内資料やクライアント向けの資料作成のたたき台作りには構造化が得意なGensparkを。
ライティングなら滑らかな文章表現が得意なGeminiかClaudeなど。
アイデアを出したり企画のたたき台作りには、対話力や構造化に長けていて汎用性のあるChatGPTを使うなど、それぞれの特性を活かして使うと業務のクオリティも上がります。
始めはなにをどう使ったらいいかわからないと思いますが、それすらAIに聞くとこのように一覧で違いを出してくれますよ。
あとは自分で使ってみて相性のよいツールを組み合わせてください。
AIを使い分けることで業務ごとの効率化を実現し、仕事の質も向上します。
必ず自分の手で最終確認している
AIを使っても最後は必ず自分でチェックし、修正するという作業を怠らない人ほど、信頼を保てています。
AIの出力にはミスやズレもあるため、人の目で確認・調整することで品質が担保されるからです。
AIの回答はすべてが正しいわけではありません。ときには間違った情報を出すこともあります。
「あれ?これおかしいな」と思ったときには「〇〇については事実ですか?」とあえて確認することやほかのソースで確認しましょう。
AIのなかには「ファクトチェック」という機能があるツールもあり、事実確認も自動でできますが、最終的には自分の目で確認することも怠らないでくださいね。
ポイントはクライアントや上司に回答について質問されたときに「しっかり自分の言葉で説明できるかどうか」です。
説明できない曖昧な知識なら、もう一度AIで深掘りしたり、ほかのソースを確認して理解を深めましょう。
この最終チェックを怠ると、一気に信頼関係が崩れるので注意しましょう。
本業の経験が活かせる副業を選んでいる
AIを使う副業でも、本業の経験や知識が活きる仕事を選ぶと成果が出やすいです。
自分の得意分野なら判断も速く、AIの出力に対して的確な編集や補足ができ、作業時間も短縮されるからです。
たとえば、本業で事務をされている方であれば、AIを導入した事務作業の仕事に力を発揮できます。
事務の実務経験から、どんな作業がルーティン化できるのか、どんな作業に時間が取られがちなのか、本来人間が注力すべき作業はなになのかがわかりますよね。
すなわち、どこにAIを活用して、どこを人間がおこなえば効率よく質の高い仕事ができるのかを整理できるのです。
その判断をスピーディーにでき、人間によるチェックも正確におこなえるため、クライアントに重宝される人になれます。
逆に全く違う職種や今までの経験が活かせない副業を選んでしまうと、AIを使ったとしても簡単に効率化や質の高いアウトプットをすることはなかなかできません。
副業で始めるのであれば、得意分野で成果が出る分野にチャレンジするのが成功への近道です。
これからAI副業を始めるならやるべき4ステップ
さて、ここまででAI副業をやってみようかな?という気持ちになってきましたか?
そんな方にはこれからやるべきステップを4つに分けて解説します。
一つひとつ着実に進めましょう。
- 基礎スキルを身につける
- スキルを活かし実務経験を積む
- AIの知識・使い方を学ぶ
- スキル×AIで効率化と単価UPを狙う
STEP1|基礎スキルを身につける
AIの前に、まずは副業に必要な基礎スキルを身につけるのが先です。
そもそも基本的な作業スキルがなければ、AIを活用しても成果につながらないから。
「基礎スキルってなに?」という方は以下を参考にしてください。
業種 | 基礎スキル |
SNS運用 | Canvaでの投稿作成や分析の基礎 |
オンライン秘書 | 資料作成やチャット対応 |
動画編集者 | Premiere Proの操作、デザインの基礎 |
Webライター | 文章力、SEO知識 |
デザイナー | デザインの基礎、IllustratorやPhotoshopの操作 |
基礎スキルをゼロから身につけるためには、ある程度時間も必要です。
副業を始めるのであれば、スタート時期から逆算して学習する期間をとっておきましょう。
少し遠回りな気がしてきた方もいるかもしれませんが、基礎スキルがないのにAI副業を始めても成果にはつながりにくいです。
本業ですでに身につけたスキルを活かす方は、このステップがいらないのですぐにスタートができます。
結果的に理想の副業収入に到達するまでの期間は短くなりますね。
STEP2|スキルを活かし実務経験を積む
習得したスキルは、実際の案件で使って初めて意味があります。
実務経験を積むことで、クライアントの要望や現場の流れを理解できるからです。
まずはクラウドソーシングであなたのスキルを活かしてできそうな仕事に応募しましょう。
このときはじめからAI活用を考えず、自分の手を動かすことを意識してください。
実際に仕事を進めていくと、リサーチに時間がかかってしまったり、自分の頭の中にあるアイデアだけではクライアントの要望を満たせなかったりと課題が出ます。
自分がつまずいたからこそ「ここにAI使ったら効率化できそうだな」「クライアントの悩みを解決するにはこのAIを使ったらどうかな」と活用アイデアが湧いてくるのです。
もし実務経験を積まずにいきなりAIを使おうとすると、クライアントの要望と逸れてしまったり、現場の流れを無視して自分の仕事だけを時短しようとする恐れがあります。
スキルは実際の仕事で使うとその強みや課題がわかるので、AI活用の前にスキルを実務でしっかり体得しましょう。
STEP3|AIの知識・使い方を学ぶ
実務経験を通じて「こんなときにAIがあったら便利だな」という具体的なイメージが湧いてきたら、いよいよ「AIの知識や使い方を学ぶ」ステップです。
なにに使うかを決めておかないと、知識が実務で役立たないまま終わってしまうからです。
たとえば「資料作成のリサーチに時間がかかってしまう」という課題があった場合。
「どのAIツールを使うとより効率的にリサーチできるかな」
「自分が欲しい情報を精度高く集めてもらうには、どんな指示文(プロンプト)を入れたらいいかな」
と具体的になにをどのように解決したいのかを意識して学ぶことが大切です。
実践で活かせることでないと、学んでもそれで終わってしまいます。
「AIを学ぶ」ことが目的ではなく、「困った」を解決するための「手段」としてAIを学ぶことを意識しましょう。
AIを学ぶ際には、この視点を忘れないでくださいね。
STEP4|スキル×AIで効率化と単価UPを狙う
自分のスキルにAIを組み合わせると、ほかにはない独自の強みになります。
この人にしか出せない価値として差別化でき、単価も上げやすくなるからです。
副業に慣れてきたら、徐々に自分の強みになるスキルとAIを掛け合わせる意識を持ちましょう。
AIはあなたの持っているスキルのクオリティや生産性を上げてくれる心強いパートナーです。
具体的には、テンプレ化できる作業はAIに任せて、自分の思考力が必要な箇所に時間を使うと、同じ稼働時間でも制作物の質を上げることができます。
クオリティが高いものを提供することで、クライアントの成果に直結し「〇〇さんにお願いしたい」とあなた自身の価値を上げることにつながります。
これは結果的に単価アップにもつながるので、まず副業でなにかしら収入を得ることに成功した方には次のステップとして目指していただきたいです。
独自の強みを出して、クライアントに選ばれる人になりましょう!
AIを活用して副業を効率化する具体的な方法
ここまで説明してきた通り、本業と両立しながら副業に取り組むなら、生成AIを活用して効率化を図るのが近道です。
限られた時間でも、AIに一部の作業を任せることで負担を減らし、より本質的な業務に集中できるからです。
今までは「本業と副業って両立できるのかな?」と不安に思っていた方も多いと思いますが、AIが発達したことでその悩みがかなり軽減されています。
私の周りにもAIを駆使して、本業と副業を両立されている方がたくさんいますよ。
AIを活用することで、これだけ可能性が広がるんです!やるしかないですよね。
でも「具体的なやり方がわからない」という声も聞こえてきそうなので、「小森優 / 生成AI×仕事術の研究」でわかりやすく解説しています。
最新のアップデート情報や「使ってみた」体験談もよく載せているので、これからAIを使って副業にチャレンジしたいという方はぜひチェックしてくださいね。
まとめ
今回の記事ではAI副業をやってみた体験談と成功・失敗のポイントを解説しました。
・単価が低すぎて続かなかった
・AIに任せすぎて信用を失った
・AI副業に関する詐欺にあった
・AI画像で著作権トラブルになりかけた
・個人情報や機密情報を入力してしまった
・業務に合わないAIで逆に手間が増えた
・仕事を受けすぎて納期に遅れた
・AI習得が目的化してしまった
・SNS運用代行×AIで投稿作成が効率化
・オンライン秘書×AIで資料作成スピードUP
・ライター×AIでリサーチ時間を短縮
・デザイン×AIで提案の幅が広がった
・note×AIで有料記事を効率よく増やせた
・YouTube運用×AIで台本作成が時短に
AIを使えば誰でも簡単に副業で成功できるわけではありません。
スキルが身についている状態でAIを掛け合わせることで、業務効率化や単価アップを実現できるのです。
AI副業を始めたい方は、まず今までの仕事経験で活かせるスキルがあるのかを整理しましょう。
スキルのある方はAIの学習をしながら副業に挑戦しても大丈夫です。
完全に初心者であれば、スキルを身につけるところから始めましょう。
しっかり段階を踏むことで、結果的に理想の副業ライフを実現できるので、焦らず着実に進んでくださいね。